今できなくてもいい。発達障害の娘と「いつかできる将来」を見据えて

今できなくてもいい。発達障害の娘と「いつかできる将来」を見据えてのタイトル画像

子どもには、自分の力で生きていける大人になってほしい、そんな風に願う親御さんや支援者の方は多いと思います。『光とともに…』の光くんの将来を語り合うお母さんと先生も、そして私もその一人です。

そのためにはできることを増やしてほしい。でも、私たち親子の場合、できるようになるのは「今」じゃなくて「いつか」でいい。そんな風に思っているのです。そのワケとは?

(漫画『光とともに…』の印象的な場面を隔月で取り上げてのコラボ連載・最終回です。 制作協力: 秋田書店)

SAKURAのアイコン
SAKURA
14681 View

目標は、将来この子が自分の力で生きていけること

今できなくてもいい。発達障害の娘と「いつかできる将来」を見据えての画像
『光とともに…』3巻p.116より©戸部けいこ・秋田書店
Upload By SAKURA
光くんのお母さんと先生のように、娘の発達の遅れがわかった当初から、私たち夫婦の目標も一つでした。それは「将来、仕事をして一人で生活ができるようにすること」。親がずっと娘のサポートをすることはできません。いつかは、一人で生きていかなければならない日が来ます。
今できなくてもいい。発達障害の娘と「いつかできる将来」を見据えての画像
Upload By SAKURA

「今できるようにする」よりも大切な「いつかできるようにするための今」って?

私たち夫婦は「今、できるようにする」ことよりも、「いつかできるようになればいい。その日のために今がある」そう考えています。

娘は同級生に比べたら苦手なことが多くあります。例えば、作文や日記は自分で構成することが難しく、一人では書くことができません。学校では特別支援学級の先生がサポートし、家での宿題は、私が娘の書きたいことを聞き出しながら進めています。
今できなくてもいい。発達障害の娘と「いつかできる将来」を見据えての画像
Upload By SAKURA
正直、「早く一人で書けるようになったらいいな」と思うこともあります。しかし、その言葉を言ったところで状況が良くなるわけではありません。娘にはプレッシャーになり、私も「早くできるように!」と焦ってしまいます。

だから娘に声掛けをする時は、「いつか(将来)…一人で書けるように、今一緒に練習しようね!」と言うようにしています。

一年前、一文字も自分の力で書くことができなかった娘は、小学二年生の今、少しずつなら自分で言葉を選んで書けるようになりました。ゆっくりですが、娘は成長しているのです。

娘の育ちのペースに寄り添って、焦らず行こう

娘は半年に一回、発達外来で検診を受けています。その時に、主治医から「ここに来られる発達障害児の親御さんは、『いつになったらできるようになるのか…』とよく言いますが、子どもはみんなそれぞれのペースで成長しています。何年もこのままではないんですよ」と言われました。

目標を「将来」に置いていた私の考え方は、主治医と同じで、「このままでいいんだ!焦る必要はないんだ!」と改めて思いました。決して焦らず、娘のペースに寄り添っていくことを、これからも大事にしていきたいと思っています。
今できなくてもいい。発達障害の娘と「いつかできる将来」を見据えての画像
Upload By SAKURA
新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~<誕生・幼児編/保育園編> (ACエレガンスα)
戸部 けいこ (著)
秋田書店
新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~<小学校低学年編> (ACエレガンスα)
戸部 けいこ (著)
秋田書店
15年の歳月を越えて、『光とともに…』新装版が伝える自閉症児と家族の生きる物語のタイトル画像

関連記事

15年の歳月を越えて、『光とともに…』新装版が伝える自閉症児と家族の生きる物語

「できない」が「できる」に変わる場所!一人ひとりに合わせた特別支援学級の神指導のタイトル画像

関連記事

「できない」が「できる」に変わる場所!一人ひとりに合わせた特別支援学級の神指導

当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。
あわせて読みたい関連記事

あわせて読みたい関連記事

発達障害のキホンを知る

発達障害のキホンを知る

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。