医者の力を借りる

息子はトイレの便器が大好きで、トイレを見に行く綿密な計画を練っています。
トイレの前でポーズをとる息子
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息子は強迫性障害もあり、通院しています。トイレを見に行く計画についても「電車の本数が減ったらどうしよう」「時刻表が変わったらどうしよう」と次々に不安が襲ってくるようで、何度も何度も書いた用紙を確認し、強迫行為が治まることがありませんでした。

そこで主治医から
「確認は2回だけにしましょう。そうしないと不安が酷くなり、ここに入院することになってしまうかもしれません。そうなったらトイレも撮影に行けなくなってしまいますよね」と言ってもらうようにしました。

医師は毎日息子を診ている訳ではありません。診察も月1回、10分程度です。ですから、普段、息子の様子を観察している私が先生から伝えてほしいことを事前にメモで渡しています。白衣を着た医師から伝えてもらった方が息子には有効なことが多いからです。
同じ事のくり返し…自閉症の特性ではなく「強迫観念神経症」かものタイトル画像

同じ事のくり返し…自閉症の特性ではなく「強迫観念神経症」かも

病院の前でポーズをとる息子
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第三者に協力をしてもらうことで、息子自身も親に言われるより受け止めやすくなる、よい方法だと思っています。

怒ると叱るの違い

一般的な子育てサイトや本などには「怒らないで叱りましょう」と書いてあることがあります。

・怒る……(自分が不快なこと、不満を感じることについて)その気持ちを表に出すこと。腹を立てること。

・叱る……(子どものためを思って)よくない行為を指摘し、より良い方向へ導こうとすること。

明確な違いは、“誰のためか”ということ、でも保護者にとってはかなりハードルが高いです。

子どもにとっても同じで、

・怒られる
・叱られる
・注意される
・指摘される

どれも、言われた側にとっては同じように感じるかもしれません。
怒ると叱るの違いを意識して声をかけているが子どもは違いがわからないと言っている
Ⓒあべゆみこ
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「お店の人に叱られるよ」「お店の人にばれなかったらいいの?」というやりとり
Ⓒあべゆみこ
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自分のイライラした気持ちを子どもにぶつけるのはもちろんいけませんが、「叱ると怒るの違いを理解したうえで、王道のしつけに囚われすぎず、そこに愛があればよいのだ」「他力本願と言われようが、そのほうが子どもも納得しやすいなら、こだわりすぎなくていいのではないか」と私は思っています。

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このコラムを書いた人の著書

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