癇癪を起こしたコウには“状況確認”と“感想(共感)”で対応

癇癪を起こすことを“交渉手段”にしないために

コウが癇癪を起こした時は、何が起きたのかなどの状況確認だけして“手助け”は行わないようにしていました。“癇癪を起こす→助けられる”というパターンをコウが学習すると、「癇癪を起こせば大体のことは解決するな!」と考えるようになるだろうと思ったからです。

「どうしたの?」「見せて」と状況や意思の確認を行った上で「そうか、それは困ったね」などと“感想の言葉”のみ伝えると、調子の良い時であればコウの方から「手伝ってほしい」「ここ助けて」と返ってくるので、それに応じる形で手助けしていました。
「癇癪を起こせば大体のことは解決するな!」とコウが閃くのを危ぶむ私がとった行動は…?
Upload By 丸山さとこ
「そうなんだよ!僕は困っているんだよ!」と返ってくる時は「手伝ってほしい?」と助け舟を出し、会話にならないほどの癇癪を起こしている時は、ある程度落ち着くまでそっとしていました。

そうこうして“その日・その時”をしのいでいる内に、5年生になった今では癇癪を起こしても以前より早く落ち着くようになりました。

コウが言うには、「ふと周囲を見た時に『あれ?皆自分と同じような状況でも怒ったり泣いたりしてないな。もしかして、自分の表現って人より激しいのかな…?』と思った」のだそうで、「そんな風に思ったことも、そう思うくらい周りを見て自分と対比したってことも、驚きだよ。成長だねぇ…」と感心しました。

次回は、そんな風に過去を振り返るようになったコウに“癇癪とパニックの違い”について聞いたり、“ムシャクシャすること・人にそれをぶつけること”について一緒に考えたりしたことを書いていきます。
「読みたい」の声多数!「癇癪(かんしゃく)」の困りや対応、みんなはどうしている?「わが家のかんしゃく」特集のタイトル画像

「読みたい」の声多数!「癇癪(かんしゃく)」の困りや対応、みんなはどうしている?「わが家のかんしゃく」特集

小5ASD息子、癇癪と共存するため「安全な爆発方法」を模索中⁉癇癪とパニックの違いも自己分析しながら…【かんしゃく特集】のタイトル画像

小5ASD息子、癇癪と共存するため「安全な爆発方法」を模索中⁉癇癪とパニックの違いも自己分析しながら…【かんしゃく特集】

「やりたい」と「できる」のギャップで癇癪に!ゲーム、料理、工作も…今、趣味を楽しむASDコウとの親子二人三脚の道のりのタイトル画像

「やりたい」と「できる」のギャップで癇癪に!ゲーム、料理、工作も…今、趣味を楽しむASDコウとの親子二人三脚の道のり

ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもへの接し方は?子育ての困難と対処法まとめ【専門家監修】のタイトル画像

ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもへの接し方は?子育ての困難と対処法まとめ【専門家監修】

子どもの「トリセツ」をつくろう!チェックリスト、ワークで問題解決スキルの身につけ方までわかる。『自己理解力をアップ!自分のよさを引き出す33のワーク』【著者・高山先生インタビュー付】のタイトル画像
Sponsored

子どもの「トリセツ」をつくろう!チェックリスト、ワークで問題解決スキルの身につけ方までわかる。『自己理解力をアップ!自分のよさを引き出す33のワーク』【著者・高山先生インタビュー付】


追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。