「息子は発達障害なんだな」と改めて思った、運動会での出来事
ライター:丸山さとこ
集団への声掛けに気づきにくく、個別の声掛けを必要とすることが多いコウです。
共同注視も苦手なため集団行動で遅れがちな彼は、集団の中でもすぐに発見できます。
そのため、授業参観や運動会などの学校の公開イベントでは”わが子の姿を探す必要”がなく、ムービーや写真は常にしっかり撮ることができていました。
集団の中で”すぐに見つけられる”わが子の姿
”集団への指示”の聞き取りも共同注視も苦手なコウです
個別の声掛けでなければ「自分に向かって話しかけられていること」に気付きにくく、更に共同注視が苦手なコウは集団行動で遅れがちです。
毎年、担任の先生には『指示が通りにくいときは、お手数おかけして申し訳ございませんが個別の声掛けをお願いします』と伝えています。
毎年、担任の先生には『指示が通りにくいときは、お手数おかけして申し訳ございませんが個別の声掛けをお願いします』と伝えています。
『群れから外れて1人で踊っている子どもがいるなー』と思ったら…?
そんな彼の行動は、小学校に入学してからは更に目立つようになりました。
授業中の遅れは勿論のこと、授業参観や運動会などのイベントのときは『ウチの子だけ違うことしてるな~』『隣の子が突っ込んでくれてるけど全然分かってないな…!』とドキドキすることもしょっちゅうです。
授業中の遅れは勿論のこと、授業参観や運動会などのイベントのときは『ウチの子だけ違うことしてるな~』『隣の子が突っ込んでくれてるけど全然分かってないな…!』とドキドキすることもしょっちゅうです。
おかげさまで、「子どもがたくさんいて息子がどこにいるか分からない~!」と困ることはなく、運動会でもバッチリ動画を撮ることができていました。
気にはなるものの、”慣れ”もあった私
そんなコウの様子を見ていて気になる気持ちはゼロではありませんが、先生からのフォローの多い保育園でもずっと同じ状態だったため『今日も通常運転だなぁ…』という感じで改めて気にしたことはありませんでした。
そんな私でしたが、”学校でのイベント中のコウ”に対して、特に印象的だった思い出が2つあります。どちらも1年生の運動会のときのことです。
そんな私でしたが、”学校でのイベント中のコウ”に対して、特に印象的だった思い出が2つあります。どちらも1年生の運動会のときのことです。
呼んでも来ないわが子が1人で踊る姿を見ながら…
思い出深い運動会での出来事その1
コウが通っている小学校の運動会では、午前のプログラムが終わると、保護者が各学年の日よけテントまで子どもを迎えに行きます。
周りの子どもや大人達がどんどんいなくなってもコウは親を探すことなく、呼びかけにも気づかないまま1人夢中で踊っていました。
最後の1人になったコウに大声で呼びかけてもやはり反応はなかったので、「スミマセーン、失礼しまーす…」とポールを越えて日よけに入り、コウの肩を叩いて「ごはんだよ」と知らせました。
最後の1人になったコウに大声で呼びかけてもやはり反応はなかったので、「スミマセーン、失礼しまーす…」とポールを越えて日よけに入り、コウの肩を叩いて「ごはんだよ」と知らせました。
コウが発達障害であることを改めて意識した瞬間
周りに誰もいないことを何も気にしていないコウに「今日のお弁当は卵焼きとブロッコリーと菜飯のおにぎりがあるよ」と好物があることを伝えると、彼は「へー、そうなんだー」と笑顔で興味なさそうに答えながらフラフラと明後日の方向に歩いていきました。
肩を持って誘導しながら夫が待つ日よけのところまで歩く中で、『あぁ、確かに、コウは周りの子とは違うの分かるな。発達障害なんだな』と思いました。
嫌とか、さみしいとか、頑張ろうとか…などの気持ちはなく、ただただ事実として静かにそう思ったことを覚えています。
もしかしたら、あのとき、私はコウの障害を改めて受容したのかもしれません。
嫌とか、さみしいとか、頑張ろうとか…などの気持ちはなく、ただただ事実として静かにそう思ったことを覚えています。
もしかしたら、あのとき、私はコウの障害を改めて受容したのかもしれません。
次回は、「思い出深い運動会での出来事その2」となる、『午後の運動会でダンスを見終わった夫の一言に驚いた話』を書いていきます。
夫のさりげない一言で気づいた、みんなの「普通」と発達障害息子の「普通」の間にいる自分
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