校長交代で資料の引継ぎもれ?長引くいじめ、校内ルールに親子で困惑も【小学校生活での困りごと 第3話】

2021/03/03 更新
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シリーズでお伝えしている小学校【生活での困りごと】の第3話です。
民間の支援機関でのアドバイスをもとに、学校でのいじめへの対応について、校長先生を交えた話し合の場を設けたのですが、状況の改善には時間がかかりました。

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荒木まち子
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前回までのあらすじ

転校先の学校で、いじめや冷やかしにあうようになった4年生の娘。5年生になっても状況は変わらず、娘は次第に家で暴れるように。いつまで続くかわからない状況に途方にくれる日々が続きました。娘自身もその状況に悩み、さまざまな相談先を頼ってみたものの、解決の糸口は見出せず...インターネットやクチコミを頼りにやっと見つけた民間の支援機関との出合いで、母娘ともに少しずつ前を向けるようになったのでした。
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家庭での支援と学校へのアプローチ

娘は小学校5年生の時から民間の支援機関でSST(ソーシャルスキルトレーニング)やビジョントレーニングを受け始めました。
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私も娘に適した整理整頓の方法やホワイトボードの活用、応用行動分析(ABA)に基づく娘への対応やリフレーミングなどを教えてもらいました。
学校でのいじめへの対応については、校長先生を交えた話し合の場を設けたほうが良いとのアドバイスも受けました。

初めのうちは「学校に話し合いの場を開くお願いをするなんて大それたこと無理!」と思っていましたが、いくら家で娘のケアをしても、ほとんどの時間を過ごす学校でのいじめがなくならないことには状況は改善しません。私は勇気を出して学校に話し合いの提案をしました。

話し合いは校長先生、副校長先生、担任の先生、特別支援教育コーディネーターである特別支援学級の先生、主人、私で行いました。

資料共有していたはずが...!?

打合せの最中に校長先生に電話がかかってきて席を外したとき、副校長先生が私に言いました。

「娘さんは発達検査は受けたことはありますか?手先が不器用とのことですが、検査をすると例えば“消しゴムかけが『できない』のか、それとも『意図的に雑に消しているのか』”などがわかるんですよ」

私は副校長先生のこの言葉にとても驚きました。

(まさか先生は娘が発達障害だということを知らない!?)

私が「転校時に過去の発達検査の資料などはすべてお渡ししていますが、先生方はご覧になったことはないのですか?」と聞くと「資料いただいているんですか!?」と副校長先生も驚いていました。

娘が転校してきた年には校長先生が、翌年には学校見学の時に対応してくれた副校長先生と特別支援学級の先生も異動でいなくなりましたが、まさか娘の資料が引き継がれていなかったとは私は夢にも思っていませんでした。

それまでの担任の先生の娘への対応や、校長先生が私に「困っているのはお母さんではないですか?もっと他の保護者さんとコミュニケーションを取ってみたらどうですか?」などと言った理由を私はこの時理解し、納得したのでした。

―いま学校にいる先生方は娘の障害のことや、これまで家庭で行ってきたことを知らなかったんだ―

問題解決には時間がかかった

学校で話し合いをしたからといって、すぐに娘のイライラや癇癪が収まったわけではありません。

それには理由がいくつかありました。

いじめがなかなかなくならなかった

娘をいじめる児童に対し校長先生が「相手のよいところを考えてみて」と言うと、その児童は「わかりません」と言う。
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何でも担任に相談するというルール

進路先のことや発達障害に関する講演会、余暇支援の情報などを特別支援教育コーディネーターの先生に聞こうとしても「特別支援教育コーディネーターは特別支援学級の担任なので、相談は在籍の通常学級の担任の先生にしてください」と言われました。

私は通常学級にいながら障害に関する情報を得ることの難しさを痛感しました。
一方娘も…
「本当は養護の先生に相談したいんだけど」と思う娘。
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「私のこと怖いなんて言わないでよ!」と笑う豪快な担任の先生。娘はますます相談しにくく感じるようになる。
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学内での情報共有ができていない

日々の娘の様子は私が担任の先生、養護教諭、スクールカウンセラー、校長先生それぞれに伝えていました。これには時間と労力をとても要しました。

キーパーソンとなる先生が不在だったことが大きな原因だったと思うのですが、この時期は(学校に限らず療育センターなどでも)やたらと「個人情報の関係で…」という言葉を耳にしていたので、当時は“情報共有”や“チームで支えていく”といった意識が低かったように感じます。

次回は

次回は最終話、療育センターとの学校との連携のお話です。

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