ASD長男、小2で初めての歯医者。じっとしていられない?器具に触りそう?母の不安と結果は
ライター:taeko
ASDのミミは小学2年生。4歳のころは連れていくことが難しいと感じた歯医者に、初めて連れていくことに!はたして結果は…
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
歯科検診で虫歯が見つかる
学校の歯科検診で虫歯が見つかり、さっそく近所の子ども専門の歯医者を予約。予約のときにミミがASDであることを伝えました。
人気の歯医者で、初診まで3週間!それまで毎日「今日は○○日だね、○○日は学童を休んで○○時から歯医者だよ」とミミに伝えました。
人気の歯医者で、初診まで3週間!それまで毎日「今日は○○日だね、○○日は学童を休んで○○時から歯医者だよ」とミミに伝えました。
4歳くらいのころ、保育園から「フッ素の塗布」を勧められました。でも、当時のミミはじっとして居られなかったので、歯医者に行っても椅子にも座れないだろうと思い込み連れて行きませんでした。
当日は問診票の記入があるので、早めに到着。問診票にもASDであることや、療育・通級に通っていること、お医者さんの器具を触りたがることを書きました(眼科で先生が注意しても何度も器具を触ってしまうことがあったので)
私が記入している間、ミミはキッズスペースでぬいぐるみ同士をバトルさせて遊んでいました。
私が記入している間、ミミはキッズスペースでぬいぐるみ同士をバトルさせて遊んでいました。
時間になり、呼ばれて「え〜」と、もう少し遊びたかったようだけど、しぶしぶ診察室へ!
改めて先生にASDであることを伝えると…
先生「療育に行ってるんですよね」
しっかり確認してくれたので、発達障害に理解がある先生かも?と少し期待しました。
歯医者の椅子に座ると後ろを向き先生の様子を伺うミミ。先生は問診票をしっかり見てくれていて…
先生「(薬品などを指して)これは触ると洗っても落ちない薬が入ってるから触らないでね~」「前を向いてね、イスがベッドになるんだよ~」
イスが動いて行くけど、ミミはおとなしくしている…奇跡!? いよいよ診察が開始。先生はこれからすることを説明してから進めてくれます。普通に診察を受けるミミ。逃げ出すかも知れないと思っていた私はビックリ!「エライ!すごいよ~」と私も先生・助手さんもミミを褒めました。
改めて先生にASDであることを伝えると…
先生「療育に行ってるんですよね」
しっかり確認してくれたので、発達障害に理解がある先生かも?と少し期待しました。
歯医者の椅子に座ると後ろを向き先生の様子を伺うミミ。先生は問診票をしっかり見てくれていて…
先生「(薬品などを指して)これは触ると洗っても落ちない薬が入ってるから触らないでね~」「前を向いてね、イスがベッドになるんだよ~」
イスが動いて行くけど、ミミはおとなしくしている…奇跡!? いよいよ診察が開始。先生はこれからすることを説明してから進めてくれます。普通に診察を受けるミミ。逃げ出すかも知れないと思っていた私はビックリ!「エライ!すごいよ~」と私も先生・助手さんもミミを褒めました。
口の中に空気を入れる際も、ミミの手のひらに空気を当てて「風を当てて良い?こういうの口に入れるね」など、丁寧に説明していただいたこともありスムーズに進んでいきます。虫歯は深いらしくレントゲンも撮ることに。別室に移動して口の中に検査用具を入れても大丈夫。
またイスに戻り、穴の空いた虫歯に蓋をし、歯石を取って今回は終了。次回は麻酔を打って歯を削る本格的な治療になるので、まだまだこれからだけど、ひとまず安心。
私がやっていた仕上げ磨きは、磨けていなかったということなのでしっかりと教えてもらい、その日の夜から実践。私の膝に頭を乗せ、ミミとのコミュニケーションの時間が増えて嬉しいです。
またイスに戻り、穴の空いた虫歯に蓋をし、歯石を取って今回は終了。次回は麻酔を打って歯を削る本格的な治療になるので、まだまだこれからだけど、ひとまず安心。
私がやっていた仕上げ磨きは、磨けていなかったということなのでしっかりと教えてもらい、その日の夜から実践。私の膝に頭を乗せ、ミミとのコミュニケーションの時間が増えて嬉しいです。
井上先生より
このお子さんのように過敏さや不安が強い場合、事前に保護者の方がお医者さんと作戦を練られると良いですね。視覚的なカード(絵カード)を使って手順を説明してくれたり、椅子に座って口の中を見るだけ、次は歯磨きの練習だけ、などスモールステップで時間をかけて慣れていく方法をとっていただけたりすることもあります。また、障害がある方に特別な配慮を行う『障害者歯科』もありますので、事前に調べてみたり、親の会などで聞いてみたりすると良いでしょう。
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