聞く力をトレーニングする「最初とポン」

一例として、「最初とポン」という課題を紹介します。文章理解力と聴覚性(言語性)ワーキングメモリを鍛えていくのが狙いです。
まず、出題者が3つの文章を読み上げます。ただし、お約束ごとが2つあります。

1つは、文章内の最初の単語だけを覚えること。2つめは、「決められた単語」(動物、食べ物、色など)が出てきたら、手をポンと叩くこと。ここでは「動物」の名前が出てきたら手を叩きます。
黒板を写せない、漢字や計算が苦手…「頑張ってもできない」子どもたちの背景に「認知機能」の弱さがある?――児童精神科医・宮口幸治先生の画像
「同じ絵はどれ?」(『医者が考案したコグトレ・パズル なぞときアドベンチャー編』より)
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この場合、覚えてもらうのは「牧場」「池」「カエル」で、下線の「ウシ」「アヒル」「カエル」で手を叩くのが正解です。もしも覚えづらい場合には、言葉を頭のなかで映像に結びつける工夫をしたり、グループで行う場合には、うまくいった人にどのような工夫をしたのかを聞いてみたりするといいでしょう。

もしも、がんばっているのに、「今ひとつ学習が身につかない」「テストの点に結びつかない」…そう感じておられるとしたら「認知機能」の弱さが原因かもしれません。ぜひ「コグトレ・パズル」をお試しください。遊び感覚で解きながら「認知機能」を高めていくことができるでしょう。

宮口先生の著書

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