発達障害息子、同級生に繰り返し意地悪され母はもう限界!思い切って相手の親に伝えると意外な答えが…?

ライター:かなしろにゃんこ。

同じ集合住宅に住む息子の同級生のA君。一緒に外遊びをすると、いつも問題が勃発!A君に手を出されることもあったけれど、A君ママとは井戸端会議をする仲。ギクシャクしたり、逆切れされれたり、面倒なことになるのが嫌で子どものトラブルについてハッキリ言えなかったのですが、あるときA君とのトラブルで息子が鼻血まみれで泣きながら帰ってきて私の我慢にも限界がきたのでした。

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 客員研究員
応用行動分析学をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のための様々なプログラムを開発している。

同じ集合住宅に住む同級生とのトラブルが頻発

子ども同士のトラブルが頻発
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以前住んでいた集合住宅でわが家の隣に息子と同学年のA君という男の子が住んでいました。

小学校時代はA君や同じ集合住宅に住む複数人でよく外遊びをしていました。しかし、小競り合いから度々ケンカになって、場の雰囲気が悪くなると息子はすぐに遊ぶのをやめて自分の家に戻ってしまうのでした。

A君は、遊びはじめは感じが良いのだけれど、時間が経過すると言葉がキツくなったり文句が増えるそうで、息子は一緒に遊んでいて楽しくなくなってしまうようでした。息子は、まぁいわゆる意地悪をされるそうなのです。
遊んでいるとだんだん雰囲気が悪くなってくる…
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そんなことがあり、息子はいくら外遊びをしたいときでも”A君が嫌な態度になるときは距離を置き家に帰る”、ということを小1~小6まで続けていました。

距離を置く、ということをしていてもトラブルになることも。息子とA君は、ケンカになるとお互い手が出てしまうこともありました。

子ども同士のことなので、私はなるべく干渉しないでいました。また、A君のママとは集合住宅で隣同士で井戸端会議のお付き合いもあるため、こちらの気持ちをハッキリと言いにくい雰囲気があったという理由もあります。A君ママは明るくて輪の中心人物。怒らせたりしたら反逆されそうだな…とも思っていました。
井戸端会議の中心的存在だったA君ママ
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A君にわが子が意地悪されているのを言いにくいと感じる母
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あるとき息子がA君に手を出され鼻血まみれで泣いて帰ってきました。

小4くらいから息子がA君に手を出される回数が増えてきました。それまでは、「子ども同士がよくトラブルになっていやだけど親同士はいがみ合わずに静かに暮らしていきたい」と思っていましたが、あまりにも息子ばかりが手を出されてしまうため、そうもいかなくなっちゃいました…。
A君とのトラブルで血まみれになって帰ってきた息子
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いつも息子がやられてしまうのを我慢していたけれど、今回はA君の親御さんにハッキリ伝えることにしました。私は勇気を出して「いつも遊んでいるときにA君が息子ばかりに意地悪するようで困っています」と伝えたのです。

A君のママは、事情を知るとすぐにお菓子を持ってわが家に謝罪に来てくれました。そのあと夜になってからA君のパパもわが家に来てくれて、「実はうちの子(A君)には発達障害があって…」と話をしたので驚きました。
トラブルがきっかけで、意外な共通点が発覚
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同じ集合住宅に住んでいるため、A君が朝夕と泣いたり叫んだりする声がよく聞こえていました。今までは「何かツラいことがあるのかな?」と思っていたのですが、その話を聞いて「あぁ、うちと同じなのだ」と納得しました。
そして、A君は教育相談所(※)に通い出してサポートを受けはじめたという話も教えてくれました。
※教育にかかわる相談ができる行政機関。地域によっては教育センター、家庭支援センター、こども支援センターなどと名称が異なります。

「うちと同じか〜」と知り、戦友のように感じました。

そのころ私もまだ発達障害について勉強しはじめたころでした。息子の特性さえもよく分かっていなかったのでA君のことも「意地悪でイライラしている子!」と決めつけず、コンディションが悪いときは、今までのように距離を置いて外遊びをするようにしました。
勇気を出して気持ちを伝えたことで見え方が変わった
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これがきっかけになり、A君のママとは発達障害について話すようになりました。あるとき、A君のママが「ペアレント・トレーニングを受けていて、週に2回ほどA君と二人きりで15分程度外遊びをするスペシャルタイムづくりをしているよ」と教えてくれました。
スペシャルタイムは親子二人きりで子どもの自己肯定感を育む特別な時間なので、A君親子の邪魔をしないように私と息子は家の中で過ごすことにしました。

A君の家庭が持つ子育ての困難さが見えずにいたときは、子ども同士のケンカで私も腹を立ててしまいましたが、「今こんな支援を受けているの」「今こんな状態なの」と教えてもらったことで付き合いやすくなりました。

私から「わが家の息子も教育相談所でこんなことしてるよ」なども話しました。「うちとサポートが違ったりするんだな~」なんて思ったりして、情報交換になりました。
スペシャルタイムを過ごすA君親子を見守る親子
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その後、その集合住宅にはわが家を入れて、なんらかの障害がある子どもがいる家庭が4家族住んでいることが分かりました。障害がある子どもの親同士ランチをしたり、4家族でバーベキューをしたりもしました。

子どものケンカがきっかけで親同士がいがみ合って終わるのではなく、各家庭の子どもの特性の話なんかもできるようになっていったことが、本当によかったな〜と思うのでした。

息子とA君は同じ中学に進み、高校時代もSNSを通じて近況報告などをしていたそうです。二人の幼馴染という縁も続いているんだなと感じました。

執筆/かなしろにゃんこ。
(監修:井上先生より)
特性は少しずつ違うけれども、同じ発達障害のある子どもの親の知り合いができるということは大変心強いと思います。お互いに子どもの悩みの話ができたり、受けている支援の情報交換ができたり、家族ぐるみでお付き合いができたり、小さな親の会ができたような感じかもしれませんね。

親御さん同士がコミュニケーションできることによってお子さんたちも、時には距離をあけながらお互いの体調をいたわり合いながら、お付き合いができたのかなと思います。
お子さんたちも、いずれお互いの障害や特性や苦手なことへの工夫などを相談し合えるようになるといいかもしれませんね。
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