読書の秋に!マンガで分かる読み書き指導、自閉症子育てマンガエッセイや本田秀夫先生、宮口幸治先生の新刊など話題の5冊をご紹介!

ライター:【FOCUS】発達ナビ書籍ガイド
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10月の新刊コラムは、発達障害のある子どもたちの学校生活について考える本田秀夫先生の新刊、自閉スペクトラム症のあるスバルくんの子育てマンガエッセイ、マンガでわかる読み書き指導、「自分研究」の実践例、境界知能やグレーゾーンについて考える宮口幸治先生のシリーズ最新作の計5冊をご紹介します。

目次

ゲーム感覚で楽しめる読み書き指導ーー『マンガでわかる読み書き指導: スモールステップで読めない、書けない子どもを伸ばす』

マンガでわかる読み書き指導: スモールステップで読めない、書けない子どもを伸ばす
鴨下賢一 (著), 川﨑美咲 (著), 小玉武志 (著), 髙橋知義 (著), 戸塚香代子 (著), なかむら歌乃 (イラスト)
中央法規出版
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マンガでわかる読み書き指導: スモールステップで読めない、書けない子どもを伸ばす
鴨下賢一 (著), 川﨑美咲 (著), 小玉武志 (著), 髙橋知義 (著), 戸塚香代子 (著), なかむら歌乃 (イラスト)
中央法規出版
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「もしかして読み書きが苦手かもしれない」と思ったとき、どこに相談し、どのような支援をしていけばいいのでしょうか?この本では、読み書きに困難のある5歳のそらちゃんとそらちゃんのお母さんが、作業療法士の児玉先生による読み書き指導を通して少しずつ文字に対する苦手意識を克服していく様子が描かれており、作業療法士の視点から、読み書き困難のある子どもへの指導について分かりやすく紹介されています。

文字の読み書きには、文字と音を結びつける、文字と意味を結びつける、文字の形を的確にとらえる、など子どもにとっては難しい要素がたくさん詰まっています。あいうえお表に沿って読み書きの練習をするのではなく、絵カードなどを用いて、語彙を豊かにする、図形を模写する力をつける、絵や音と文字を結びつけたり、文字の数や形、意味を認識する力をつける練習をするなど、読み書きに必要な基礎的な力をスモールステップで身につけていくことが重要です。

大切なのは、文字に興味を持てるようにすること。この本では、読み書きが苦手な子どもの特性に合わせ、ゲーム感覚でできるトレーニング、お家でできるトレーニングもたくさん紹介されているので、遊び感覚で一緒に実践してみるのはいかがでしょうか。

発達障害のある子どもたちの学校生活について考える、本田秀夫先生の新刊ーー『学校の中の発達障害 「多数派」「平均値」「友達」に合わせられない子どもたち 』

学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち
本田秀夫 (著)
SBクリエイティブ
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学校の中の発達障害 「多数派」「標準」「友達」に合わせられない子どもたち
本田秀夫 (著)
SBクリエイティブ
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発達障害のある子どもの特性を本人や家族がどんなに理解していたとしても、学校の中で多くの人の理解を得ることは難しい、そんな悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この本では、発達ナビにもご寄稿いただいている本田秀夫先生により「発達障害のある子どもの学校生活をサポートするコツ」が紹介されています。

厳しい校則、授業を受ける際のルールなど、発達障害のある子どもたちは「学校の標準」に合わせることに苦労することもあります。発達障害のある子どもが安心して学校生活を送れるようにするために、親や先生ができることとは何か、また現在の教育に必要なことは何か、など、さまざまな視点から「発達障害と学校生活」について考えられる一冊になっています。
また「子どもが教室を飛び出してしまったら?」「ほかの子どもをたたいてしまったら?」「子どもが宿題をやらないときは?」など学校生活で生じやすい困りごとについて、親ができること、先生ができること、協力してできることがそれぞれ紹介されています。

集団生活、たくさんのルール…学校生活は発達障害のある子どもたちにとってハードルが高いことも多く、その過程でつまづいてしまうことも少なくないでしょう。子どもたちやその家族が「学校の標準」に合わせることができないことで悩まずに済むように、また多様な特性を持つ子どもたちがのびのびと学校生活を送れるようにするためには、どんな支援、工夫が必要なのでしょうか。発達障害のある子どもを持つ保護者の方だけでなく、発達障害のある子の支援に関わるさまざまな職業の方におすすめの一冊です。
「学校の標準」に苦しむ子どもたち。「一度しか言わないからよく聞いて」はインクルーシブ教育を否定する指導方法――精神科医・本田秀夫先生のタイトル画像

「学校の標準」に苦しむ子どもたち。「一度しか言わないからよく聞いて」はインクルーシブ教育を否定する指導方法――精神科医・本田秀夫先生

自閉スペクトラム症のあるスバルくんの成長記録ーー『スバルくんは 頭の中 全部言いたくてしょうがない: わが家のハッピーBOYは自閉スペクトラム症』

スバルくんは 頭の中 全部言いたくてしょうがない: わが家のハッピーBOYは自閉スペクトラム症
星あかり (著, イラスト)
合同出版
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スバルくんは 頭の中 全部言いたくてしょうがない: わが家のハッピーBOYは自閉スペクトラム症
星あかり (著, イラスト)
合同出版
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この本では、自閉スペクトラム症のあるスバルくんのお母さん、星あかりさんが、子育ての中で発見したほのぼのエピソードを四コマ漫画で紹介しています。スバルくんは3歳のときに自閉スペクトラム症と診断されました。診断を受ける前のスバルくんの様子、また診断を受けてからの、幼稚園や特別支援学級での様子に至るまで、スバルくんとご家族の笑いあり、涙ありの日常がこと細かに描かれています。

星あかりさんはスバルくんが自閉スペクトラム症と診断されてから、さまざまな本を読み自閉スペクトラム症について知識をつけようと奮闘しますが、結局得意なことや苦手なことは一人ひとり異なるのだから「一周まわってスバルはスバル」と受け止めます。

発達障害、自閉スペクトラム症と一言で言っても、症状や特性は一人ひとり違います。発達障害のある子どもの子育てにおいては、大変なこともあるけれど、楽しいことや驚かされることもたくさんあるでしょう。誰かと比べるのではなく「この子はこの子」と、個々の子どもの特性に向き合いながら、一日一日を大切に過ごしていけるといいですね。
障害受容や入園拒否のエピソードも。発達障害子育ての大変さと楽しさを綴ったマンガ『スバルくんは 頭の中 全部言いたくてしょうがない わが家のハッピーBOYは自閉スペクトラム症』星あかりさんインタビューものタイトル画像
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障害受容や入園拒否のエピソードも。発達障害子育ての大変さと楽しさを綴ったマンガ『スバルくんは 頭の中 全部言いたくてしょうがない わが家のハッピーBOYは自閉スペクトラム症』星あかりさんインタビューも

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自分の困りごととうまく付き合うには?ーー『特別な支援が必要な子たちの「自分研究」のススメ: 子どもの「当事者研究」の実践』

特別な支援が必要な子たちの「自分研究」のススメ: 子どもの「当事者研究」の実践
熊谷晋一郎 (監修), 森村美和子 (著)
金子書房
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特別な支援が必要な子たちの「自分研究」のススメ: 子どもの「当事者研究」の実践
熊谷晋一郎 (監修), 森村美和子 (著)
金子書房
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発達障害などの特性があり、日常生活の中で困りごとを抱える子どもたちは、自分の特性を自覚していく過程で、「なんで自分だけできないの?」「自分は普通じゃない」と悩んでしまうこともあるそうです。成長するにつれて、自分の得意なこと、苦手なことを把握することが求められる場面も増えてきますし、困りごとに対する適切な対処方法を知らないと、「できないのは自分のせい」だと思い込み、自己肯定感がどんどん低くなってしまうことも考えられます。

この本では、子どもたちが、自分で自分の困りごとを研究する「自分研究」について、実際の例と共に紹介されています。「泣き虫ゴースト」「ペラペラノドン」など自分の困りごとをキャラクターにして、それはどんなとき、どんな場面で表れるのか、どうすればそれを軽減することができるのか、どんな環境、道具があると安心できるのか、などについて、ほかの子どもたちからのアドバイスも踏まえながら、自分で研究します。子どもたちは「お守りをつくる」「ストップと書かれたカードをつくる」「運動する」など多様な対処方法を考えます。

イヤだと感じること、苦手なこと、安心できること、落ち着けること…それらは一人ひとり異なります。自分の特性にしっかりと向き合うことで、苦手なこと、困っていることに対する自分なりの対処法を前もって考えておくことができ、「次にこういうことがあっても大丈夫」という安心感を得ることができるのではないでしょうか。

児童養護施設や非行少年をテーマに境界知能について考えるーー『傷ついた子を救うために マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち4』

傷ついた子を救うために マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち4
宮口 幸治 (著), 作画 佐々木 昭后 (著)
扶桑社
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傷ついた子を救うために マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち4
宮口 幸治 (著), 作画 佐々木 昭后 (著)
扶桑社
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「もしも同僚が全員ノーベル賞をとっていたら、その中で仕事をしていくことができますか?」この本の主人公、大頭先生は、児童養護施設の職員からこう問われます。発達障害グレーゾーンの子どもや境界知能の子どもたちは、このように求められる「普通」のレベルが高すぎる、負担の大きい環境の中で生活しているとも考えられます。

この本は、小学校の先生である大頭先生が、児童養護施設で暮らす生徒の家庭訪問にいく場面から始まります。児童養護施設にはさまざまな理由・背景で入所している子どもたちがいますが、約半数に被虐待経験があるといわれています。この本の中で、虐待を受けた子どもたちは「必要な時に必要なだけ、充電をさせてもらえない」「充電器が当てにならない」状態にあると表現されています。

さらに本書では、同じ児童養護施設の卒業生キノシタくんが登場します。キノシタくんは母親からのネグレクトが原因で児童養護施設に入所します。キノシタくんは境界知能レベルにあることが分かっていましたが、適切な支援が行われず、次第に非行に走り、少年院に入ることになります。キノシタくんが非行に走る理由は、決して彼個人の問題だけではないはずです。どのような環境が彼を非行へと追い立てたのでしょうか。

この本はベストセラー「ケーキの切れない非行少年たち」の著者である宮口幸治先生によって書かれました。「ケーキの切れない~」でもテーマとなっていた境界知能、グレーゾーンの子どもについて理解を深めるためのシリーズ第4弾がこの作品です。大頭先生と一緒に境界知能や発達障害グレーゾーンの子どもたちの困りごとについて学んでみましょう。
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