頼りになる先輩ママたちの情報やアドバイス!でもそれだけではなくて…

日本で第一号の自閉スペクトラム症支援士の上野景子さんをはじめ、親の会で出会った百戦錬磨の猛者(先輩ママ)たち。
Upload By 荒木まち子
その言葉通り、参加している先輩ママさんたちはみんなそれぞれ多くの引き出しを持っていて、地域の相談先や学校、病院や就労支援事業所、自治体の障害者支援制度など、幅広い情報を得ることができました。
でもそこは決して情報を得るだけの場所ではありませんでした。
つらい話を笑いに変えたり、お互いの子どもの成長を喜び合ったり。
ときには自分の趣味や健康、家族に対する愚痴を話してガス抜きをするーー親にとってものびのびできる場でした。
「パートナーには過度な期待はしないで「親戚の人」ぐらいに思っておくのがイライラしないコツかもね!」という言葉にどっと笑いが起きる
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都合が良いときだけ参加できる2ヶ月に1度の和やかな会で、マシンガントークをした後はいつも心が軽くなり元気になりました。

娘に感謝

最近は新型コロナの影響で集まることはできませんが、今でもSNSや、無料通話アプリを使った交流はずっと続いています。

高校生のころ娘が自傷をしたとき、ショックを受けた私は上野さんに電話でつらい気持ちを聞いてもらいました。
上野さんからは、息子さんが会社を辞めることになったときに電話がきました。

「ねぇ、聞いてほしいことがあるんだけど」これが私たちの合言葉です。

話を聞いてほしいとき、何かを相談したいとき、またつらいことだけではなくうれしかったことも伝えあう、そんな関係が10年続いています。
子育ての先輩であり、遠い存在だった上野さんと、まさかこんなふうに話ができる間柄になるなんて私は想像もしていませんでした。
子どもの年齢、性別、障害の特性が違っていても私たちは親として分かり合える部分が多く、今では心を許しあえる仲となっています。

娘の子育てにはいろいろと苦労がありましたし、今でも悩みは尽きません。でも娘のおかげでこのような素敵な出会いがあったのも紛れもない事実です。
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“つながる”ことと“動く”ことの大切さ

2022年5月に上野さんがラジオ(※)で発信した
「一つの蝋燭の明かりは小さいけど、集まれば大きな光になる」
という言葉を私は日々実感しています。
※~FMアップル ラジコネ 2022年5月3日より~ YouTubeのアーカイブ
https://youtu.be/b1jtOxtpFpk
私にとって大切な存在となった親の会。
そこで子育ての先輩たちに最初にもらったアドバイスは「まずは動いてみること」でした。

私もブログで本を紹介したことで上野さんと知り合い、親の会のみなさんと出会いました。

何かを始めることには勇気がいります。失敗することもあるかもしれません。タイミングの良し悪しもあるでしょう。でも行動を起こした先には想像を超えるような未来がきっとあります。

だから私も、いま子育てに悩み苦しんでいる保護者さんにぜひ『動いてみてほしい』と伝えたいです。

執筆/荒木まち子
(監修:初川先生より)
娘さんがすすめてくれた発達障害に関する本の著者である上野さんとつながることができ、そこからの親の会へ参加。そして、そこで先輩ママさん方からの情報収集のみならず、心がのびのびできる場であったとのエピソードありがとうございます。なんと素敵な出会い、素敵な親の会への参加なんだろうと羨ましく思われる読者の方も多いのではないでしょうか。荒木さんも書かれているように、「動いてみる」ことは大事なことですね。今はSNSなどで、さまざまな発信がなされており、地域のそうした会合の情報もスマホで集めることができます。発達障害や不登校などの親の会であったり、地域のパパ・ママ会であったり、何らかご自身とつながれそうなキーワードがあれば、そこから連絡を取ってみるのも比較的やりやすい時代です。もし、お住まいの地域で、あるいは、関心のあるテーマでの会合が開催予定と告知されている場合には、問い合わせてみるのもいいでしょう。ただ、情報発信をされている方の中には、会合への参加を広く受けつけていても、DMなどでの個別の相談を受けていない方もいらっしゃいますので、そのあたりは自己紹介欄や問い合わせフォームなどをよくご確認されることをおすすめします。

「ねぇ、ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけど」が合言葉。いいですね。それを言い合える仲間がほしくなりますね。聞いてほしいし、自分にゆとりがあるときは、相手の話も聞いてあげたい。そうした仲間がいること、とても素敵ですね。今はそうした相手に心当たりがない…という方も、上記のようにご自身で動いて(調べて)みる、あるいは、地域の教育相談センターや子ども家庭支援センターなどで、親の会などの情報を聞いてみるのもいいと思います。
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