祖父の家でお正月に気づいた息子の成長

まだうまくできないこともあるが、いつの間にかシャボン玉を吹けるようになっていた自閉症息子。祖父や家族が温かく見守っている。
Upload By まる
元日に父の家におじゃました。父は再婚しているので奥さんとそちらのお孫さん(息子より少し年上のお姉ちゃん)がいて、ありがたいことに息子とよく遊んでくれた。
シャボン玉をやりに外へ行こうということになり支度を始めたのだが、一人でゆっくりしてていいよと言ってもらえたので、お言葉に甘えて私は一人、家に残りゴロゴロさせてもらった。最高の正月だ。

シャボン玉は家でもたまにやっていたが、飽きっぽいのとうまく吹けないので用意してもすぐに遊ばなくなってしまうため最近やらせていなかった。そもそも吹き口に口をつけてフーッと吹くことができなかったのだ。そんな事情もあったのと、ママがいない状態ではすぐに帰ると言うだろうなぁと思い、テレビを見ながらぼーっと待っていたが意外となかなか帰ってこない。ウトウト待っている間に軽く昼寝ができてしまった。

帰ってきたみんなからの「リュウちゃんシャボン玉吹けてたよ」の言葉は新年初の驚きだった。
今まで風車を買ったりピロピロ笛を買ったりいろいろ試したが全然「吹く」ことができず、口が閉じなくていまだにヨダレが出ていることと関係があるんじゃないかと悩むことも多かった。できないことを無理にやらせても、こちらの気持ちが沈むだけなのでシャボン玉から遠ざかっていたのだ。あんなにあのとき悩んでいたのに急にできるようになっているんだな…しかしいまだにヨダレは垂れ続けている。

それから今はシャボン玉ブーム到来。実はまだ毎回フーッと上手に息を吹くことは難しいようで、ブーッと唾を飛ばしながらのときも多いのだが、できることがうれしいようでシャボン玉を一生懸命フーフーして喜んでいる。

執筆/まる
(監修:初川先生より)
まるさんのお父さん、お兄さんとの素敵な関係、リュウくんとの良い関係についてのエピソードをありがとうございます。シングルで子育てされていると親子関係で煮詰まってしまったり、お子さんが異性だと扱えない話題もあったりするかなと想像しますが、お父さん、お兄さんとの良い関係がとてもあたたかく、リュウくんにとっても良き間柄なのだなと伝わってきました。リュウくん、シャボン玉吹けるようになって良かったですね!そして、まるさんもつかの間の休息を取ることができたようで何よりです。
「夜寝ない、やけどを痛がらない、発語なし」は自閉症の兆しだった?1歳半健診では問題なし、2歳10ヶ月で自閉スペクトラム症と診断されるまでのタイトル画像

「夜寝ない、やけどを痛がらない、発語なし」は自閉症の兆しだった?1歳半健診では問題なし、2歳10ヶ月で自閉スペクトラム症と診断されるまで

発達障害の診断・検査方法は?診断・検査は受けるべき?発症年齢や検査・診断の方法を紹介します【専門家監修】のタイトル画像

発達障害の診断・検査方法は?診断・検査は受けるべき?発症年齢や検査・診断の方法を紹介します【専門家監修】

自閉症息子の「放デイ探し」チェックポイントは?利用可能日、送迎の有無、発達支援内容…納得の選択のためにできることのタイトル画像

自閉症息子の「放デイ探し」チェックポイントは?利用可能日、送迎の有無、発達支援内容…納得の選択のためにできること

 3歳息子の療育は超手厚い!でも親は超多忙…それでも「療育園に行ってよかった」と思う大きなメリットのタイトル画像

3歳息子の療育は超手厚い!でも親は超多忙…それでも「療育園に行ってよかった」と思う大きなメリット

本当に言葉が遅いだけ?わが家だけ「母子分離」に進めなかったプレ幼稚園。自閉症診断前に感じた周りとの発達の違いのタイトル画像

本当に言葉が遅いだけ?わが家だけ「母子分離」に進めなかったプレ幼稚園。自閉症診断前に感じた周りとの発達の違い

コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如・多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。