ストッパーをかけないと話し続けてしまうところは透くんと近いものがある
――こちらの作品には透さん以外にも発達障害の当事者が登場します。また春自身も周りから理解されない“こだわり”を持っていました。障害のあるなしにかかわらず、みななにかしらのこだわりがあるのではないかと思うのですが、宮沢さんにもなにかこだわりはありますか?
宮沢:ありますね。僕は川が好きで、大学の卒業論文のテーマが「東京都の川の環境変化」だったくらいなんです。川の話になると、自分で強制的にストッパーをかけないと話し続けてしまうので、そういうところは透くんと似ています。透くんはペットボトルも好きなんですが、その話をしているときもただ話しているのが楽しいわけではなくて、ペットボトルがすごい理由を伝えて、相手に分かってほしいという思いがおそらく強いと思うんです。「このすごさが分かりますか」という。僕もそうで、自分が話している時間は別にそんな好きではなく、話して相手に理解してもらえた瞬間に1番喜びを感じます。そういうところは、透くんと近い物を感じましたね。
――川がお好きなんですね。どのような川が好きなんですか?渓流でしょうか?
宮沢:もちろん、渓流釣りもするので山の方の綺麗な美しい川も大好きだし、それはそれで良さがあるんですけど、 より好きなのは、身近にある神田川とか隅田川とか、住宅街を流れている小さな川です。普段見ているけれど、あまりみんなが関心のない川が(笑)。
――川がお好きなんですね。どのような川が好きなんですか?渓流でしょうか?
宮沢:もちろん、渓流釣りもするので山の方の綺麗な美しい川も大好きだし、それはそれで良さがあるんですけど、 より好きなのは、身近にある神田川とか隅田川とか、住宅街を流れている小さな川です。普段見ているけれど、あまりみんなが関心のない川が(笑)。
理解することは先だったとしても、まずはみなさんに知ってもらいたい
――最後に、LITALICO発達ナビの読者へ、メッセージをお願いします。
宮沢:現在、発達障害の当事者の方々はマイノリティ、つまり少数派として分けられてしまっていると感じています。そんな今、僕は発達障害を知ろうとするだけでも、世界にとって前向きなことだと信じています。知らないというのは、1番怖いことです。たとえ理解することがまだ「その先」だったとしても、まずはみなさんに知ってもらいたいと思います。
もしかしたら、この作品によって突然大きく何かが変わることはないかもしれないけれど、ちょっとでもみなさんの中に発達障害という言葉だけでも残ってもらえれば、この作品をつくった意義があると思っています。ぜひご覧いただいて、みなさんに感じていただきたいです。
葛:宮沢さんが言ってくださったように、たくさんの人に届いて、その人たちの気持ちや考え方が少しでも変わるきっかけになったらうれしいですね。また、今悩んでいたり、困っている人がこの作品を見て、「こういう道もあるのかな」、「こういう形もあるのかも」と思って、心が少しでも明るい方へ変わっていってくだされば、1番いいなと思います。
――ありがとうございました。
もしかしたら、この作品によって突然大きく何かが変わることはないかもしれないけれど、ちょっとでもみなさんの中に発達障害という言葉だけでも残ってもらえれば、この作品をつくった意義があると思っています。ぜひご覧いただいて、みなさんに感じていただきたいです。
葛:宮沢さんが言ってくださったように、たくさんの人に届いて、その人たちの気持ちや考え方が少しでも変わるきっかけになったらうれしいですね。また、今悩んでいたり、困っている人がこの作品を見て、「こういう道もあるのかな」、「こういう形もあるのかも」と思って、心が少しでも明るい方へ変わっていってくだされば、1番いいなと思います。
――ありがとうございました。
「はざまに生きる、春」上映情報
5月26日(金)より 全国ロードショー
仕事も恋もうまくいっていない雑誌編集者の小向春(小西桜子さん)は、取材で「青い絵しか描かない」こだわりをもつ画家・屋内透(宮沢氷魚さん)と出会い、純粋な透に強く惹かれていきます。この透の魅力は、自閉スペクトラム症の特性からくるものでもありました。空気ばかり読み続けてきた春は、嘘がつけない透へどんどん思いを募らせていくのですが、やがて「誰かの気持ちを汲み取る」ことが苦手な透に振り回されるようになり、思い悩むようになります。
二人は分かり合うことができるのか、人と人とのはざまを飛び越え、春へと踏み出す姿を描く純愛物語です。
監督・脚本:葛里華
出演:宮沢氷魚、小西桜子
配給:ラビットハウス
仕事も恋もうまくいっていない雑誌編集者の小向春(小西桜子さん)は、取材で「青い絵しか描かない」こだわりをもつ画家・屋内透(宮沢氷魚さん)と出会い、純粋な透に強く惹かれていきます。この透の魅力は、自閉スペクトラム症の特性からくるものでもありました。空気ばかり読み続けてきた春は、嘘がつけない透へどんどん思いを募らせていくのですが、やがて「誰かの気持ちを汲み取る」ことが苦手な透に振り回されるようになり、思い悩むようになります。
二人は分かり合うことができるのか、人と人とのはざまを飛び越え、春へと踏み出す姿を描く純愛物語です。
監督・脚本:葛里華
出演:宮沢氷魚、小西桜子
配給:ラビットハウス
※ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから映画『はざまに生きる、春』公式サイトに遷移します
映画『はざまに生きる、春』[5.26 Fri公開] 主演:宮沢氷魚・ヒロイン:小西桜子
インタビュー:牟田暁子
撮影/タムラケンジ
撮影/タムラケンジ
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