力加減が分からない多動の息子。お友達をたたいて泣かす!?ワークは筆圧でボコボコ、食事マナーが悪い、その理由は…「不器用さ」?/読者体験談
ライター:ユーザー体験談
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【発達ナビでは読者からの子育てエピソードを募集中!今回は「不器用」についてのエピソードをご紹介します。】診断はおりていないけれど幼少期から多動の傾向が強い小学2年生の息子。基本的に何を持つにも力が入りすぎていて……息子の不器用さに気づくまでのお話です。
監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている(産業医のご依頼を随時受付中)。
・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮/京都/名古屋):https://yuik.net/
・ゆうスキンクリニック(上野/池袋/新宿/横浜):https://yubt.net/
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多動傾向の息子、力の加減が分からずお友達トラブル多発
小学2年生の息子は診断はありませんが、幼少期から多動傾向が強いと感じています。また、特性なのかは定かではありませんが、基本的に何を持つにも力が入りすぎていて、筆圧も強めです。
年少の春、お友達が捕まえたバッタを強く握ってしまい、バッタは動かなくなりました。息子もお友達も悲しい顔をしていました。
年少の夏、昆虫に憧れていた息子。「見つけた!」とセミの抜け殻を手にするとそのままグシャっと握って粉々にしてしまいました。「そっとだよ」と伝えても何度も同じことを繰り返してしまい、いくつものセミの抜け殻が潰れてしまいました。息子は、がっかりしながら「家に帰る」と言いました。
年中の頃、片づけに熱心だった息子は、本を出しっぱなしにしていたクラスの子に「本をしまってないよ」と教えようと背中をたたいて泣かせてしまい、泣かせてしまったことがショックで息子も泣いてしまうということがありました。お友達には故意にやったことではないと分かってもらえましたが、また強くたたいてしまわないように「友達に気づいてほしいときの力加減」を家で練習しました。
年少の春、お友達が捕まえたバッタを強く握ってしまい、バッタは動かなくなりました。息子もお友達も悲しい顔をしていました。
年少の夏、昆虫に憧れていた息子。「見つけた!」とセミの抜け殻を手にするとそのままグシャっと握って粉々にしてしまいました。「そっとだよ」と伝えても何度も同じことを繰り返してしまい、いくつものセミの抜け殻が潰れてしまいました。息子は、がっかりしながら「家に帰る」と言いました。
年中の頃、片づけに熱心だった息子は、本を出しっぱなしにしていたクラスの子に「本をしまってないよ」と教えようと背中をたたいて泣かせてしまい、泣かせてしまったことがショックで息子も泣いてしまうということがありました。お友達には故意にやったことではないと分かってもらえましたが、また強くたたいてしまわないように「友達に気づいてほしいときの力加減」を家で練習しました。
筆圧が強くてワークブックはボコボコに……先生に心配されて
年長の頃、幼稚園で週に一度文字を書く授業がありました。初めはワークブックにある一直線をなぞる、波線をなぞるというような内容だったのですが、息子は書いた部分に穴が開いてしまうほど強い力で書いていて驚きました。きっとまだ始めたばかりだから力の加減ができないのかなと思っていましたが、新しい文字を習うたびに息子のワークブックは、ボコボコになっていきました。
息子はこだわりも強く、お手本をなぞるときに少しでもずれたり、自分の書いた文字がお手本通りでないとひどく嫌がっていました。でも力の加減がうまくいかないので線はズレてしまうことが多く、消しゴムもうまく使えず紙がグシャっとなってしまい、すでにボコボコになっている紙に書く文字は息子の思い描いた形にはならず……。
1つのページに同じひらがな1つを8回書くというものだったのですが、息子はいつも30分以上かかっていたようです。小学校入学を翌年に控えていたので、先生方からもとても心配されていました。
息子はこだわりも強く、お手本をなぞるときに少しでもずれたり、自分の書いた文字がお手本通りでないとひどく嫌がっていました。でも力の加減がうまくいかないので線はズレてしまうことが多く、消しゴムもうまく使えず紙がグシャっとなってしまい、すでにボコボコになっている紙に書く文字は息子の思い描いた形にはならず……。
1つのページに同じひらがな1つを8回書くというものだったのですが、息子はいつも30分以上かかっていたようです。小学校入学を翌年に控えていたので、先生方からもとても心配されていました。
お茶碗を頻繁にひっくり返してしまい、「行儀が悪い」としかられ……
小学生になる前には、生き物や壊れやすいものを強く握ってしまうことはほとんどなくなりました。筆圧は相変わらず強く、消しゴムを使えばプリントやテストが破れてしまうこともありますが、以前よりはいくぶんか良くなりました。
今はできることも増えてきた分、食事の時に力加減の難しさが目立ちます。コップに入った飲み物や、スープが入った器など、運ぶときに高確率でこぼします。ご飯が盛られたお茶碗もうまく持てず、かきこむように食べるか、持っている器が手からすべり落ち、ひっくり返ってしまうこともよくあります。去年は息子の茶碗を1年間で5回買い換えました……。夫には「行儀が悪い!」「集中していないからだ」としょっちゅう怒られています。
ただ、本人はいつも必死で、ボーッとしているわけでもありません。どうやら「持つ」ということがうまくいっていないようです。
今はできることも増えてきた分、食事の時に力加減の難しさが目立ちます。コップに入った飲み物や、スープが入った器など、運ぶときに高確率でこぼします。ご飯が盛られたお茶碗もうまく持てず、かきこむように食べるか、持っている器が手からすべり落ち、ひっくり返ってしまうこともよくあります。去年は息子の茶碗を1年間で5回買い換えました……。夫には「行儀が悪い!」「集中していないからだ」としょっちゅう怒られています。
ただ、本人はいつも必死で、ボーッとしているわけでもありません。どうやら「持つ」ということがうまくいっていないようです。
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もしかして不器用なのかな? 腑に落ちた瞬間
先日、発達ナビで「不器用が原因でブランコに乗れない」というコラムを読みました。息子は小学2年生ですが、いまだにブランコにうまく乗ることができません。息子自身ブランコに乗れないことで困っていなかったので気にしたことがなかったのですが、今までの困りごとも「不器用」だからなのかなと私の腑に落ちた瞬間でした。
食事の時、必死に頑張っていても夫に頻繁にしかられる息子が、かわいそうでしたが「不器用なのかも」と思ったらこれから工夫ができる気がしてきました。ほかにも日常のちょっとした場面で力が強すぎたり、物の持ち方がうまくいかなくて困ることのある息子ですが、少しずつスムーズにできることが増やせていけたらいいなと思います。
イラスト/keiko
エピソード提供/カワカワ
(監修:森先生より)
発達障害のある方には、不器用な方、運動が苦手な方も多いと言われています。発達性協調運動障害(発達性協調運動症)といって、一つひとつの身体能力としては問題がなくても、脳が身体の動きをうまくまとめることが難しいと考えられています。そのため、スムーズに運動することができないのです。たとえば足を曲げる、のばすという一つひとつの動作はできても、階段を昇るとかスキップをするときには足がもつれる、といった具合です。
発達性協調運動障害はおよそ10人に1人程度の子どもに認められると言われており、発達障害のある子どもには半数近くに認められるとも言われています。
本人は真剣なのに、周囲からはふざけていると思われたり、からかわれたりすることもあり、つらい思いをしますよね……。怒られたりしかられたりしても、本人はどうしたらいいかわからなくなってしまいます。
一つひとつの動作を自宅で練習してみて、力の入れ方やタイミング、力の強さなどを具体的に教えてあげることは、とっても良い方法ですね。コツをつかめば学校でも上手にできるようになるでしょう。
食事の時、必死に頑張っていても夫に頻繁にしかられる息子が、かわいそうでしたが「不器用なのかも」と思ったらこれから工夫ができる気がしてきました。ほかにも日常のちょっとした場面で力が強すぎたり、物の持ち方がうまくいかなくて困ることのある息子ですが、少しずつスムーズにできることが増やせていけたらいいなと思います。
イラスト/keiko
エピソード提供/カワカワ
(監修:森先生より)
発達障害のある方には、不器用な方、運動が苦手な方も多いと言われています。発達性協調運動障害(発達性協調運動症)といって、一つひとつの身体能力としては問題がなくても、脳が身体の動きをうまくまとめることが難しいと考えられています。そのため、スムーズに運動することができないのです。たとえば足を曲げる、のばすという一つひとつの動作はできても、階段を昇るとかスキップをするときには足がもつれる、といった具合です。
発達性協調運動障害はおよそ10人に1人程度の子どもに認められると言われており、発達障害のある子どもには半数近くに認められるとも言われています。
本人は真剣なのに、周囲からはふざけていると思われたり、からかわれたりすることもあり、つらい思いをしますよね……。怒られたりしかられたりしても、本人はどうしたらいいかわからなくなってしまいます。
一つひとつの動作を自宅で練習してみて、力の入れ方やタイミング、力の強さなどを具体的に教えてあげることは、とっても良い方法ですね。コツをつかめば学校でも上手にできるようになるでしょう。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
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