ルール違反が許せない!発達障害娘、抑えられない正義感でトラブル続出!【専門家アドバイスも】

ライター:荒木まち子
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発達障害があるわが家の娘には小さい頃から24歳の現在まで、変わることのない『やっかいな特性』がいくつかあります。その中のひとつ、長きにわたって幾度となくトラブルの原因ともなってきた特性とは……。

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。

幼稚園に入園して最初のトラブル

発達障害があるわが家の娘は現在24歳です。娘には小さな頃から変わることのない『やっかいな特性』がいくつかあります。その中のひとつに『他人のルール違反が許せない』というものがあり、それが原因で幾度となくトラブルが勃発していました。

最初のトラブルは娘が幼稚園の年少の時でした。娘のクラスメイトに、じっとしていることが苦手で保育中にドアを開けて外に出ていってしまうお子さんがいました。担任の先生もそのお子さんを注視していましたが、その子は一瞬の隙をついては脱走を繰り返していました。娘はそのことが気になり止めようとするのですが、当然幼稚園児の娘が静止できるはずもなく……。

結果、保育室内で娘がその子を追いかけたり、静止を嫌がるその子が娘にかみついたり、そのうちどちらかが扉に指を挟んだりと、カオスな状態となってしまっていました。
しばらくしてそのクラスメイトの子が転勤で引っ越し、転園したので娘は落ち着きを取り戻しました。
発達障害娘、幼稚園でやっていけてる?生垣の隙間から覗く母。見守りの方法はやがて形をかえ…支援者とのつながりの原点のタイトル画像

発達障害娘、幼稚園でやっていけてる?生垣の隙間から覗く母。見守りの方法はやがて形をかえ…支援者とのつながりの原点

幼稚園年長の時も、注意をしては小競り合いに

年長の運動会で、ふざけて前に出ようとするクラスメイトを娘が止めようとしているうちにお互いエスカレートし、先生が娘とそのクラスメイトを離す、という場面がありました。

ほかにも、まだ幼くて周りの言うことが聞けないお友達の弟(やんちゃ系年少さん)に、娘が注意をしようとしては小競り合いを起こす、ということもありました。

小学校ではもみ合いとなり備品の破損も

低学年の時には、落ち着きのない児童を娘が注意した結果、もみ合いとなり学校の備品を倒して壊してしまうといったこともありました(わざとではなかったので弁償ということにはなりませんでしたが)。

高学年になると娘も“注意をするのは先生”ということを理解していたので、自分から誰かを注意することはなくなりました。しかしながら特定の生徒から過度な干渉(いわゆるいじめ)があり、執拗に絡んでくる相手の行動に過敏に反応するといったことがありました。
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イジメっ子との再会。そのとき娘は自分自身の変化を振り返り…

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