イヤイヤ期、子どもの主張はどこまで許して大丈夫?【公認心理師・井上雅彦先生にきく】
ライター:発達障害のキホン
「子どものイヤイヤ期が大変」「どこまで許して大丈夫?」──そんなことを知りたいとき、専門の先生の解説があると心強いですね。ここでは「イヤイヤ期」について、鳥取大学 大学院教授で発達障害を専門とする井上雅彦先生が分かりやすく教えてくれます。(取材/LITALICO発達ナビ編集部)
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
Q:子どものイヤイヤ期で困っています。どこまで許してよいのでしょうか。
A:全てを許容するのではなく、どんな行動で困っているのかをまず具体的にしていき、あらかじめルールを決めておけるとよいでしょう。
イヤイヤ期とは、自己主張が強くなって自分の気持ちや意思を押し通すような行動をする時期のことをいい、1歳半ぐらいから3歳くらいまでの時期になります。第一次反抗期とも言われています。子ども本人の意思がはっきりし要求が言えるようになってくるものの、場面を読んだり、周りに配慮することはまだできないので、大人から見たら理不尽な気持ちになることがあるかもしれませんが、ひとつの発達といえます。
ある程度許容するのは前提ですが、全てを許容するのではなく、どんな行動で困っているのかをまず具体的にしていき、あらかじめルールを決めておけるとよいでしょう。例えば、なかなか公園から帰りたがらない場合「歌を3つ歌ってから帰るよ」など、先にルールを決めておきます。決めたルールを完璧に守れなくても、少しでもできたらほめるというのが大切です。
イヤイヤ期の行動に対して感情的に叱るのではなく、まずは子どもの感情を理解しつつ、望ましい行動ができたら褒めるということを繰り返すことが大切です。「〇〇したかったんだね、次は『〇〇したい』と言葉でいってみよう」など、だんだんと自分の気持ちを言葉で伝えられるようにできるとよいですね。
ある程度許容するのは前提ですが、全てを許容するのではなく、どんな行動で困っているのかをまず具体的にしていき、あらかじめルールを決めておけるとよいでしょう。例えば、なかなか公園から帰りたがらない場合「歌を3つ歌ってから帰るよ」など、先にルールを決めておきます。決めたルールを完璧に守れなくても、少しでもできたらほめるというのが大切です。
イヤイヤ期の行動に対して感情的に叱るのではなく、まずは子どもの感情を理解しつつ、望ましい行動ができたら褒めるということを繰り返すことが大切です。「〇〇したかったんだね、次は『〇〇したい』と言葉でいってみよう」など、だんだんと自分の気持ちを言葉で伝えられるようにできるとよいですね。
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