周りの大人たちに感謝

ハジュがここまで成長できたのは、学校の先生や周りの大人たちのあたたかいサポートがあったからこそです。私一人ではどうしようもないことも多く、入学当初から彼の特性を理解して何かと気にかけていただき、根気強く見守ってくださったおかげで、ハジュにとっての安心材料になったと思いますし、自分のペースで成長することができたのだと思います。

幼稚園の先生をはじめ、主治医の先生、学校の先生、そして家族……多くの方がハジュを支えてくれています。親の私でさえ心折れそうになることもあるのに、初めて関わるハジュに対しても、一つひとつのささいな困りごとに丁寧に寄り添い、あきらめずに向き合ってくれました。

例えば、主治医は投薬治療を提案してくれて、細かく様子を見ながら薬の調整を続けてくれました。幼稚園では、ハジュの特性に配慮し、イベントや制作活動への参加方法を何度も話し合い工夫してくれました。祖父母も、どんな小さなことでも喜んで褒め、ハジュの成長を一緒に喜んでくれています。

いつも「この子にできることは何か?してあげられることは何か?」という姿勢で接してくれる方々のおかげで、ハジュへの理解が広がり、私自身も心が折れずに頑張る力をもらっています。このあたたかい支援の輪が、ハジュの成長の原動力になっていると感じています。
あたたかい支援の輪が、ハジュの成長の原動力に
あたたかい支援の輪が、ハジュの成長の原動力に
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これからも成長を楽しみに

もちろん、まだまだ課題はありますし、これからも周りに頼ることも多いですが、親ばか心全開で「次はどんな新しい一面を見せてくれるのかな?」とワクワクしています(笑)。

この先も、ハジュが自分らしく成長し、楽しい学校生活を送れることを願いながら、温かく見守っていきたいと思います。支えてくださる周りの方々に感謝しつつ、これからもハジュの成長を楽しみにしています。

執筆/スパ山
(監修:藤井先生より)
スパ山さんが、ハジュさんに寄り添いながら、さまざまな人と連携されて、ハジュさんの成長があるのだなと思いました。お子さんを見守る時に、親御さん一人では心が折れそうになることがあるかもしれません。学校や園の先生、祖父母などのご家族、療育先のスタッフの方々など、周囲に相談するのはとても大切ですね。スパ山さんの周囲への感謝の気持ちが伝わる素敵なコラムを、ありがとうございます。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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