検査を受けて良かったこと
最初はピンと来ていなかったのですが、検査を受けて良かったと思いました。 のちに発達検査でも同じようなことを言われる特性もあったり、2年生から勉強のつまずきが見られるようになったのですが、検査で教えてもらったことを参考に私も教えたりできるようになりました。また、困った時は担任の先生にもこういうのが苦手なようで……と伝えやすくなり、先生が学習の仕方を提案してくださったり、一緒に考えてくださったりしたこともありました。
現在4年生の長男。今でも苦手な単元はこういうやり方だと分かりやすいかな?と家庭学習の際は私の考えを提案してみたり、長男も成長するにつれて自分で試行錯誤し、「このやり方が僕には合ってるかもしれない」と言う場面も出てきました。苦手な科目を好きになるのは難しいし、無理強いすることではないと思いますが、分からなかったことが分かるようになった時は本人も喜んだり達成感を感じたりしています。勉強ができたり分かったりすることが長男にとっては登校へのモチベーションには直接は繋がらないですが、そういったことも何かのきっかけだったり、自信の積み重ねになっていくと思うので、長男に合った方法を模索しながら無理なくサポートしていけたらと日々思っています。
現在4年生の長男。今でも苦手な単元はこういうやり方だと分かりやすいかな?と家庭学習の際は私の考えを提案してみたり、長男も成長するにつれて自分で試行錯誤し、「このやり方が僕には合ってるかもしれない」と言う場面も出てきました。苦手な科目を好きになるのは難しいし、無理強いすることではないと思いますが、分からなかったことが分かるようになった時は本人も喜んだり達成感を感じたりしています。勉強ができたり分かったりすることが長男にとっては登校へのモチベーションには直接は繋がらないですが、そういったことも何かのきっかけだったり、自信の積み重ねになっていくと思うので、長男に合った方法を模索しながら無理なくサポートしていけたらと日々思っています。
執筆/ねこじま いもみ
(監修:初川先生より)
長男くんがKABC-Ⅱを受検されたエピソードをありがとうございます。「検査を取る」という場合に、WISC-ⅣやWISC-Ⅴなどの知能検査をはじめに勧められることが多いと思います。WISCの場合、全体的な知的発達の水準や4つないし5つの観点から知的発達に関する得意不得意を見ます。WISCの受検によっても、学習の進め方、得意な学び方に関する事柄も出てきます。ただ、どの検査にも測れるものと測れないものがあり、WISCだけではお子さんのつまずきや困りごとを見るには不十分と専門家や支援者が判断したり、SLD(限局性学習症)が疑われる場合などにKABCも追加で実施されることが多いように感じます。
さて、長男くんに関しては、視覚的に捉えて理解することのほうが、言葉での説明によって理解するよりも得意といった結果が出たようですね(※このあたりに関しては、WISCを受検しても同じような助言をもらうこともあります)。コラムに書かれていたように、漢字学習で視覚的イメージを活用したり、図形的に分解して覚えやすくしたりといったやり方がまずあります。そうしたやり方をほかの学習内容に関しても活用・応用していくことになりますが、ここは工夫や経験などによってさまざまなやり方を考え、実際にやってみる(試行錯誤する)ことになります。担任の先生はこうした学習方法に関してさまざまレパートリーをお持ちかもしれませんし、相談員の方もご存知かもしれません。
保護者の方だけで考えてやっていくのも1つですが、相談しながら、お子さんに合うやり方を探っていくこともよいと思います。そして、長男くんは4年生になり、自分に合う方法はどんなものか試してみた際に「合う合わない」が分かってきているようですが、だんだん本人が「これは自分に合う」と感触を掴めるようになってきたり、「こうやってみたらできるかも!」と自分で工夫できるようになったりもします。まずは、周囲の大人が、お子さんに合うやり方を提案していき、ゆくゆくは本人が自分に合う方法を理解していく。このプロセスをぜひ歩んでいただけたらと思います。
長男くんがKABC-Ⅱを受検されたエピソードをありがとうございます。「検査を取る」という場合に、WISC-ⅣやWISC-Ⅴなどの知能検査をはじめに勧められることが多いと思います。WISCの場合、全体的な知的発達の水準や4つないし5つの観点から知的発達に関する得意不得意を見ます。WISCの受検によっても、学習の進め方、得意な学び方に関する事柄も出てきます。ただ、どの検査にも測れるものと測れないものがあり、WISCだけではお子さんのつまずきや困りごとを見るには不十分と専門家や支援者が判断したり、SLD(限局性学習症)が疑われる場合などにKABCも追加で実施されることが多いように感じます。
さて、長男くんに関しては、視覚的に捉えて理解することのほうが、言葉での説明によって理解するよりも得意といった結果が出たようですね(※このあたりに関しては、WISCを受検しても同じような助言をもらうこともあります)。コラムに書かれていたように、漢字学習で視覚的イメージを活用したり、図形的に分解して覚えやすくしたりといったやり方がまずあります。そうしたやり方をほかの学習内容に関しても活用・応用していくことになりますが、ここは工夫や経験などによってさまざまなやり方を考え、実際にやってみる(試行錯誤する)ことになります。担任の先生はこうした学習方法に関してさまざまレパートリーをお持ちかもしれませんし、相談員の方もご存知かもしれません。
保護者の方だけで考えてやっていくのも1つですが、相談しながら、お子さんに合うやり方を探っていくこともよいと思います。そして、長男くんは4年生になり、自分に合う方法はどんなものか試してみた際に「合う合わない」が分かってきているようですが、だんだん本人が「これは自分に合う」と感触を掴めるようになってきたり、「こうやってみたらできるかも!」と自分で工夫できるようになったりもします。まずは、周囲の大人が、お子さんに合うやり方を提案していき、ゆくゆくは本人が自分に合う方法を理解していく。このプロセスをぜひ歩んでいただけたらと思います。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
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