高校生になりアルバイト代で借金返済。一方で……
リュウ太は、高校生になりアルバイトをはじめてから順調に返済し、中学時代に作った親への借金は3年間で返済できました。
幸いなことにアルバイトや部活など、他に楽しいことができたためゲームセンター通いもなくなりました。
幸いなことにアルバイトや部活など、他に楽しいことができたためゲームセンター通いもなくなりました。
一方、親のお金の持ち出しはなくなったかというとそうでもなくて、高校生になってもバイト代が入る前のカツカツなときは私の貯金箱から持ち出していました。年齢とともに徐々に減っていき、20歳になる頃にやっとしなくなりました。
息子との長い戦いでした。
親子であれど人のお金を持ち出すのはよくないので、せめて親に借金することで自覚を持ってほしかったのです。今でも中学生の息子にお金を貸したことが良かったのか悪かったのか分かりません。わが家の苦渋の選択だった気がします。みなさんはマネしないでくださいね。
執筆/かなしろにゃんこ。
息子との長い戦いでした。
親子であれど人のお金を持ち出すのはよくないので、せめて親に借金することで自覚を持ってほしかったのです。今でも中学生の息子にお金を貸したことが良かったのか悪かったのか分かりません。わが家の苦渋の選択だった気がします。みなさんはマネしないでくださいね。
執筆/かなしろにゃんこ。
(監修:井上先生より)
思春期の親子のそれぞれの思いの葛藤の中で親自身も追い込まれてしまうことがあります。客観的にみると子どもさんも「無制限」ではなく「5000円」という本人なりの妥協ラインを示してきていますが、「さらにエスカレートするのでは」などの不安から親としては感情的に容認したくないという気持ちになってしまうかもしれません。かなしろさんも回想しておられるように親から借金をして、お小遣いを前払いするのは当時としてはやむを得ない決断であったと思います。アルバイトを始めて、労働に対する報酬としてのお金の価値や実感が得られたことで浪費癖も少しずつ改善していったのかもしれません。お小遣いが不足している場合、暴れたり癇癪をすることでそれが得られるのではなく、家庭の中でお手伝い労働をすることで得られるような「出来高払い」を組み合わせるなどのアイデアもあるかと思います。
それぞれのご家庭で状態は異なるので唯一の正解はありませんが、お金を与える/与えない、という二分的な条件ではなく、暴れることでお金を得るのではなく、特定の労働や努力の対価としてお金が得られるなどのルールを本人と一緒に考えていくのがよいと思います。
思春期の親子のそれぞれの思いの葛藤の中で親自身も追い込まれてしまうことがあります。客観的にみると子どもさんも「無制限」ではなく「5000円」という本人なりの妥協ラインを示してきていますが、「さらにエスカレートするのでは」などの不安から親としては感情的に容認したくないという気持ちになってしまうかもしれません。かなしろさんも回想しておられるように親から借金をして、お小遣いを前払いするのは当時としてはやむを得ない決断であったと思います。アルバイトを始めて、労働に対する報酬としてのお金の価値や実感が得られたことで浪費癖も少しずつ改善していったのかもしれません。お小遣いが不足している場合、暴れたり癇癪をすることでそれが得られるのではなく、家庭の中でお手伝い労働をすることで得られるような「出来高払い」を組み合わせるなどのアイデアもあるかと思います。
それぞれのご家庭で状態は異なるので唯一の正解はありませんが、お金を与える/与えない、という二分的な条件ではなく、暴れることでお金を得るのではなく、特定の労働や努力の対価としてお金が得られるなどのルールを本人と一緒に考えていくのがよいと思います。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
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