【専門家に聞く】5歳児健診にまつわるギモンを分かりやすく解説!
幼稚園年中の男の子。今後の発達が少し不安……就学時健診だけではなく、5歳児健診も受けたほうがいい?
Q:幼稚園年中の男の子です。家ではあまり困りを感じていないのですが、幼稚園では落ち着きがなく、医療機関を受診するまではいかないけれど今後の発達に少し不安があります。就学時健診だけではなく、5歳児健診も受けたほうがいいのでしょうか?
A:就学時健診だと就学まで1年未満のため、そこで何か対応を検討しても、すぐに支援を受けられない可能性があります。小学校に入学後、スムーズな集団生活を安心して送ることができるように、園での様子を5歳児健診時に相談されることをお勧めします。家だと落ち着いていても、集団で落ち着かない場合、ザワザワした環境が苦手だったり、いろいろな視覚情報が多いことが苦手など、お子さんによっても特性はさまざまです。お子さんの特性を早めに理解し、環境を整えることで、就学までの時間をより安心して過ごすことができます。
A:就学時健診だと就学まで1年未満のため、そこで何か対応を検討しても、すぐに支援を受けられない可能性があります。小学校に入学後、スムーズな集団生活を安心して送ることができるように、園での様子を5歳児健診時に相談されることをお勧めします。家だと落ち着いていても、集団で落ち着かない場合、ザワザワした環境が苦手だったり、いろいろな視覚情報が多いことが苦手など、お子さんによっても特性はさまざまです。お子さんの特性を早めに理解し、環境を整えることで、就学までの時間をより安心して過ごすことができます。
幼稚園年中の女の子。人見知りや場所見知りがあり、検査が受けられるか心配……5歳児健診の準備は?
Q:幼稚園年中の女の子です。人見知りや場所見知りがあるので、検査がうまくできないのではと心配です。5歳児健診にはどのような準備をしていったらよいですか?
A:5歳児健診は、検査という形で身構えて取り組む必要はありません。ご家庭や集団生活のご様子を問診し、健診での診察などを踏まえて総合的に判断します。「知らない場所で知らない大人と話す」というのは誰でも、緊張してしまうことはあります。
少しでも安心して過ごせるように、例えば、
・事前に行く場所を伝えて、先生とお話しするよなど、イメージができるように説明をしておく
・お気に入りにの小さいぬいぐるみやタオルなどを持参する
・「緊張しちゃっても大丈夫」と声掛けする
などの準備をしてお子さんに安心感を与えてください。
A:5歳児健診は、検査という形で身構えて取り組む必要はありません。ご家庭や集団生活のご様子を問診し、健診での診察などを踏まえて総合的に判断します。「知らない場所で知らない大人と話す」というのは誰でも、緊張してしまうことはあります。
少しでも安心して過ごせるように、例えば、
・事前に行く場所を伝えて、先生とお話しするよなど、イメージができるように説明をしておく
・お気に入りにの小さいぬいぐるみやタオルなどを持参する
・「緊張しちゃっても大丈夫」と声掛けする
などの準備をしてお子さんに安心感を与えてください。
5歳児健診は早期の支援につなげるためにも大切な機会
5歳児健診は3歳児健診では気づきにくい発達上の課題を発見し、早期の支援につなげるためにも大切な機会です。
5歳児健診で発達の遅れなどが見つかった場合、専門家への相談や、園や小学校への情報共有などを行うことで、お子さんが学校生活へ適応するための支援も行っています。
現在は実施していない自治体もありますが、こども家庭庁では早期の全国展開を目指して援助を行っています。また、実施していない自治体でも、似たような健診や発達相談を行っている場合があります。お住まいの自治体のWebサイトなどを確認し、活用していくといいでしょう。
5歳児健診で発達の遅れなどが見つかった場合、専門家への相談や、園や小学校への情報共有などを行うことで、お子さんが学校生活へ適応するための支援も行っています。
現在は実施していない自治体もありますが、こども家庭庁では早期の全国展開を目指して援助を行っています。また、実施していない自治体でも、似たような健診や発達相談を行っている場合があります。お住まいの自治体のWebサイトなどを確認し、活用していくといいでしょう。

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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

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