卒園式で母が長男の隣の席に座る!?

卒園式で母が長男の隣の席に座ることに!?
卒園式で母が長男の隣の席に座ることに!?
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子どもたちの卒園式の練習が進んだ3月の頭、先生から個別でお話がありました。卒園式で私がけんとの隣に座り(子どもたちの一番端っこの席にけんとが座るので、その隣の席)、けんとのサポートをしてもらっても大丈夫ですか?とのこと。

私も先生方には、ほかのお子さんの卒園する姿を、しっかりと見ていただきたいと思ったので、快諾。子どもたちと一緒に並ぶのは恥ずかしいかも?とも思いましたが、逆に「なかなか自分の子どもの横に座って卒園式で過ごせる機会なんてないな」という気持ちでのぞみました。

そして先生からのご提案で、卒園式の1週間前に行われた練習に私も1度だけ参加し、座る位置の確認や当日の流れを練習しました。

イスをガタガタ…するも、感動した卒園式

隣に座ってよかった!
隣に座ってよかった!
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ついに、卒園式の当日。先生と手をつないで入場してきたけんとをバトンタッチする形で私が引き継ぎ、隣に座り、厳かに卒園式が進んでいきました。

式の最中、1番大変だったのは、イスをガタガタ揺らしたり、私に大きな声で話しかけてきたり、大きなあくびをしながら体を伸ばしたりするけんとが発する「音」を静かにすること。私がイスを手で抑え、物理的に音が出ないようにしながら、やはり隣に座ってよかったなと思いました。声を出して話しかけてくることを予想しておき、「声は出さないイラストカード」のような物を準備して見せるなど、視覚的なサポートもすればよかったと、今となっては思ったりもします。

しかし、私が想像していたよりもはるかに頑張っていたけんと。自分の席から1人で舞台まで歩き、壇上で卒園証書を受け取る姿は、とても凛々しく感動しました。予想外の行動をするシーンもほんの少しありましたが、式が苦手なけんとが最後まで出席できただけで、花丸のがんばった賞です!

小学3年生になった現在も、行事やその練習は苦手なけんとですが、マイペースではあるけれど確実にできることは増えていると感じます。これからも、けんとなりの成長を見守っていけたらと思います。
執筆/ゆきみ
(監修:新美先生より)
けんとくんの卒園式についてのエピソードを聞かせてくださりありがとうございます。
未就学の年齢ではお子さんによってはまだ卒園式の意義などはピンと来なくて、じっと座っている時間も長くて、本番は人も多くて、本人にとっては苦痛なだけの行事になることもあります。そうはいっても、一生に1度、園生活のいろいろな思いの詰まった卒園式です。お子さんらしく参加できるといいですよね。
記事にも書いていただいたように、まずは見通しをしっかりお子さんに伝わるように説明することが肝心です。スケジュールを示したり、待っている間の工夫をしたり、頑張ったらご褒美があるなど、問題行動を抑え込もうとするよりも、不安を減らしたり、頑張れるモチベーションを用意したりすることが大事です。ちょっとぐらい完璧じゃなかったとしても、お子さんも親御さんも、園生活頑張った充実感のあるよい卒園式になるといいなと思います。
けんとくんもゆきみさんにとっても、とっても素敵な卒園式になりましたね。
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https://h-navi.jp/column/article/35030447
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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