コチ丸が読書から獲得した人生の歩き方。

小学校から高校に入るまで、コチ丸はまともに授業を受けてこなかったので、学校の勉強は漢字も数学も感心するほどできませんでした(笑)。公立高校に通って勉強についていけるのかと心の底から心配していました。しかし、そんな心配をよそに、読書から派生した興味や疑問を探求するために自ら学ぶ手法や学校の外で得た知識は、いざコチ丸が高校生になって勉強をしようと思った時に、しっかりとした基礎になっていたようです。現状学年でも上位の成績を入学当初から保っています。

「本を読めば、自ら学ぶ子になるに違いない」と私は思っていましたが、これまでを思うとずいぶん長い遠回りの中で、コチ丸は自分が好きなものをとことん追求し続け、その楽しさやプロセスを自分の人生の中に落とし込み、うまく応用しながら生きるようになってきたのではないかと思います。

この遠回り、私にとっても、いきなり勉強ができる優等生ができ上がってしまうより楽しく学びになる子育てだったなと、今振り返っても面白い経験でした。
学校の外で得た知識や経験は、しっかりとした学びの基礎になっていた
学校の外で得た知識や経験は、しっかりとした学びの基礎になっていた
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執筆/あき
(監修:井上先生より)
コチ丸さんの子育てを通して、親御さんご自身も子ども時代にできなかったさまざまな活動やイベントから多くの刺激を受けられたのではないでしょうか。夜寝る前の落ち着いた環境の中で、あきさんが読み聞かせを続けられたことは、コチ丸さんにとって想像力を育んだり興味関心を伸ばしたりするのに非常に役立ったのではないかと思います。あきさんが書いておられるように、読み聞かせる本は本人の興味関心を中心として選ばれるのがよいと思います。私が関わった事例では、図鑑や攻略本をストーリー仕立てにして読み聞かせていた親御さんもおられました。読み聞かせは、本から知識を得られるだけなく、親子の関係性を保つためにもとてもよいことだと思います。
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https://h-navi.jp/column/article/35030463
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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