2人の仲をどう取り持つ⁉特性を伝え合い、歩み寄るために
そんな二人の仲をどうとりもつか……。
私はそれぞれが一人のタイミングで話をするようにしています。長男は学校の送迎の時に、次男は買い物についてきてもらう時に、なるべく押しつけではなく、違う見方を話すようにしています。
たとえば、長男には
「年少の妹ちゃんが欲しがっていたあのおもちゃは、次男くんのもので昨日買ったばかりだったみたいだよ。だから、なかなか譲りたくなかったみたいなんだよね」
「長男くんが勉強している時は、お手伝いや妹の遊び相手は弟くんがしてくれていたんだよ」
次男には、
「お兄ちゃんはモノを大事にするし、コツコツ続けてやるのは得意だよね。次男くんが失くしたものをお兄ちゃんに借りることも多いよね」
と伝えています。
また、少しずつですが、お互いの特性についても話しています。長男には「次男くんは気を付けていても、どうしても忘れてしまったり片づけるのが苦手だったりするところがあるんだよ」と伝えています。
私はそれぞれが一人のタイミングで話をするようにしています。長男は学校の送迎の時に、次男は買い物についてきてもらう時に、なるべく押しつけではなく、違う見方を話すようにしています。
たとえば、長男には
「年少の妹ちゃんが欲しがっていたあのおもちゃは、次男くんのもので昨日買ったばかりだったみたいだよ。だから、なかなか譲りたくなかったみたいなんだよね」
「長男くんが勉強している時は、お手伝いや妹の遊び相手は弟くんがしてくれていたんだよ」
次男には、
「お兄ちゃんはモノを大事にするし、コツコツ続けてやるのは得意だよね。次男くんが失くしたものをお兄ちゃんに借りることも多いよね」
と伝えています。
また、少しずつですが、お互いの特性についても話しています。長男には「次男くんは気を付けていても、どうしても忘れてしまったり片づけるのが苦手だったりするところがあるんだよ」と伝えています。
長男が次男にイライラするのは思春期の影響も?
また、長男は「〇〇すべき」というルールが自分にも相手に対しても強いため、そこから外れる行動が多い次男のことを嫌だと思う場面が多いようです。思春期のイライラや普段のうっ憤もあいまって、お互いがヒートアップしてものすごい剣幕になることもたまにありますが、長男の中では「弟は自分に対してひどいことをするけれど、本当に悪いことをする人間ではない」という受け止めではあるようです。
次男へは長男の特性を伝えつつ、理解してもらうようにしています。
次男へは長男の特性を伝えつつ、理解してもらうようにしています。
大人になったら、共通の思い出で笑い合える兄弟でいられるように
それぞれが成長していく中で、長男は人の中で揉まれる経験がもう少し必要だなと感じます。次男はお友だちやその親御さんなど、いろいろな人とのふれあいの中で人間関係について学ぶ機会が多かったのかもしれません。それもそれぞれの個性なのかもしれませんが……。
大人になるにつれて、それぞれリスペクトし合える存在になっているといいなと心から思います。きょうだい児として、将来にわたってお互いのケアをしてほしいとは思っていません。それぞれ自立できるように、親としてできることをしていきたいと思っています。
大人になった時に、子どもの頃の共通の思い出で笑い合える日が来たらいいな……。
大人になるにつれて、それぞれリスペクトし合える存在になっているといいなと心から思います。きょうだい児として、将来にわたってお互いのケアをしてほしいとは思っていません。それぞれ自立できるように、親としてできることをしていきたいと思っています。
大人になった時に、子どもの頃の共通の思い出で笑い合える日が来たらいいな……。
イラスト/ネコ山
エピソード参考/みちる
(監修:鈴木先生より)
ごきょうだいそれぞれは、お父様、お母様、それぞれの気質を受け継ぎ異なった特性がみられることはよくあります。
異なった特性を持ったお子さんとの関わり方について、お母様はペアトレで学んだことが生かされていると感じました。「今は喧嘩していても、10年後には仲良く協力して生きていければいいですね」といつも私は外来では親御さんにお話ししています。
エピソード参考/みちる
(監修:鈴木先生より)
ごきょうだいそれぞれは、お父様、お母様、それぞれの気質を受け継ぎ異なった特性がみられることはよくあります。
異なった特性を持ったお子さんとの関わり方について、お母様はペアトレで学んだことが生かされていると感じました。「今は喧嘩していても、10年後には仲良く協力して生きていければいいですね」といつも私は外来では親御さんにお話ししています。

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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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