ついに限界!?一気に対応が難しくなった3年生以降の学び

しかし、あーが3年生になると、だんだん学習の内容が複雑になってきて、概念理解の困難さがより顕著になり、頼みの綱だった「キーワード解法」ではもはや乗り切れなくなってきました。精神的な成長の時期とコロナ禍も重なり、それ以前とは比べ物にならないほど大きな壁として、学習の問題が私たち親子の前に立ちはだかりました。あーの特性にしっかりと向き合い、学び方への根本的な対応を迫られることになったのです。3年生以降の学びについては、また別の機会に書いていきたいと思います。
執筆/よいこ

(監修:藤井先生より)
よいこさんが息子あーさんのために、さまざまな工夫をされて学習の壁に向き合ってこられた姿が伝わってきました。ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんは、言葉の理解や注意の向け方に特性があるため、小学1年生での「学習の始まりの壁」、そして小学3年生での「内容理解の壁」に直面することが少なくありません。学習意欲の湧きにくい背景には、理解の難しさや、学習が大変だなという経験の積み重ねが関係していることもあります。よいこさんが行われたように、環境を整えるのは大切です。少しずつできることから達成感を得られる体験を積み重ねられるような工夫も大切です。学ぶことが少しでも「楽しい」と感じられると良いですね。
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https://h-navi.jp/column/article/35030718
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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