「進学塾からの帰宅問題」はしんどかった…
進学塾通いで唯一ネックになっていたのが、「帰りをどうするか」問題。
帰りは真っ暗な時間。塾から家までは大人の足でも徒歩20分。「とうてい義子を1人で帰らせられない」となりました。でも当時、この時間に私を迎えに来られるような家族はいない。
両親は苦肉の策として、同じ塾に通っていた、近所の同級生Aちゃんのお母さんに頼りました。Aちゃんを迎えに来るときに一緒に私も車に乗せてもらうのです。
人さまの家のお子さんを送り迎えして命を預かるなんて、責任重大で恐ろしい。ちょっと想像してみるだけで私ならそうとう嫌です。
きっとAちゃんのお母さんも嫌だったけれど、つきあい上断ることもできなくてつらかったろうと思います。それで、Aちゃんにずっと何かと文句を言っていたのではないかな。
Aちゃんはスポーツ万能のボスキャラ、メチャクチャ気の強いいじめっ子だったのもあり、私は塾で一緒にお母さんの迎えを待っているとき、「今思えばあれはわざとの嫌がらせだったな」ということをされました。
授業が終わっても、いつまでもほかの子たちと廊下でおしゃべりしているのです。私が朝の学校から塾まで終えて疲れ切ってお腹もペコペコで眠くて早く帰りたくて、「ねえ、早く帰ろうよお」と何度言ってもうやむやに流して、お母さんに連絡してくれない。結局やっと帰途につけるのは小1時間あとでした。
今だったら何かと便利なサービスがありそうですが、30年以上前はこうした細かい不便は、お母さんたちが苦労してどうにかやりくりしたり、私のケースのように子どもたちにしわ寄せが行くことがよくあったのです。
帰りは真っ暗な時間。塾から家までは大人の足でも徒歩20分。「とうてい義子を1人で帰らせられない」となりました。でも当時、この時間に私を迎えに来られるような家族はいない。
両親は苦肉の策として、同じ塾に通っていた、近所の同級生Aちゃんのお母さんに頼りました。Aちゃんを迎えに来るときに一緒に私も車に乗せてもらうのです。
人さまの家のお子さんを送り迎えして命を預かるなんて、責任重大で恐ろしい。ちょっと想像してみるだけで私ならそうとう嫌です。
きっとAちゃんのお母さんも嫌だったけれど、つきあい上断ることもできなくてつらかったろうと思います。それで、Aちゃんにずっと何かと文句を言っていたのではないかな。
Aちゃんはスポーツ万能のボスキャラ、メチャクチャ気の強いいじめっ子だったのもあり、私は塾で一緒にお母さんの迎えを待っているとき、「今思えばあれはわざとの嫌がらせだったな」ということをされました。
授業が終わっても、いつまでもほかの子たちと廊下でおしゃべりしているのです。私が朝の学校から塾まで終えて疲れ切ってお腹もペコペコで眠くて早く帰りたくて、「ねえ、早く帰ろうよお」と何度言ってもうやむやに流して、お母さんに連絡してくれない。結局やっと帰途につけるのは小1時間あとでした。
今だったら何かと便利なサービスがありそうですが、30年以上前はこうした細かい不便は、お母さんたちが苦労してどうにかやりくりしたり、私のケースのように子どもたちにしわ寄せが行くことがよくあったのです。
「学び」が好き、「勉強」が嫌いなゆえの苦しみがあった
私は平均・標準から外れていた子でした。「学び」が好きなぶん、平均・標準を中心にカリキュラムが組まれている公立小学校では浮いてしまって苦しかった。当時は世間に発達障害についての知識も普及していなかったし、現在のような子どものための多様なサービスもなかったのが残念だったなと思います。
今の発達障害のある子どもたちが、私よりもずっと楽にのびのびと子ども時代を過ごすことができたらいいな、と願っています。
宇樹義子/文
今の発達障害のある子どもたちが、私よりもずっと楽にのびのびと子ども時代を過ごすことができたらいいな、と願っています。
宇樹義子/文
(監修・鈴木先生より)
もともとASDの方は視覚認知能力が高く、耳で聞くよりも目で見た記憶のほうが脳に残る傾向にあります。ある中学入試では「蝶やバッタを正面から見た絵を描きなさい」というような試験まであり、ASD傾向の生徒の適性に合った内容だと感じました。私立の中学のほうが特性が似ている仲間に出会える確率は高いのかもしれません。私立中の中には、ASD傾向のお子さんに慣れているので、教え方や接し方が特性に合っているところもあるだろうと思います。宇樹さんは恐らくIQは高いが下位検査でばらつきがあり、そのため公立では平均から外れ周囲から浮いてしまう存在だったのかもしれません。私立中を選択したことは将来のことを考えても正解だったのではないでしょうか。
もともとASDの方は視覚認知能力が高く、耳で聞くよりも目で見た記憶のほうが脳に残る傾向にあります。ある中学入試では「蝶やバッタを正面から見た絵を描きなさい」というような試験まであり、ASD傾向の生徒の適性に合った内容だと感じました。私立の中学のほうが特性が似ている仲間に出会える確率は高いのかもしれません。私立中の中には、ASD傾向のお子さんに慣れているので、教え方や接し方が特性に合っているところもあるだろうと思います。宇樹さんは恐らくIQは高いが下位検査でばらつきがあり、そのため公立では平均から外れ周囲から浮いてしまう存在だったのかもしれません。私立中を選択したことは将来のことを考えても正解だったのではないでしょうか。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
SLD(限局性学習症)
LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
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