「ランドセルは難しいかも…」とあきらめる前に!発達特性や不器用さに寄り添う「やさしい通学カバン」最新事情【2026年】

ライター:発達ナビ【編集部Eye】
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発達特性や不器用さで「うちの子にランドセルは難しいかも」と悩む保護者の方へ。特性に寄り添った最新の通学カバン事情や、先輩保護者のリアルな通学カバン選びアンケートをご紹介!購入費の補助(特別支援教育就学奨励費)についても解説します。

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
秋に入り、就学先が決まり始めるご家庭も多いのではないでしょうか。「ラン活(ランドセル選び)」もいよいよ大詰めを迎える時期ですが、「うちの子に合うランドセルが見つからない」と悩む保護者の方も少なくありません。

「ランドセルが重くて背負えない」「肩のベルトが当たると痛がる」「手先が不器用で留め具が使えない」といった困りごとはアンケートの声でもよく聞かれます。「特別支援学級や特別支援学校に行くから、リュックサックかな……」と悩むことも多いかもしれません。実際に、特性のあるお子さんがいる保護者の方からも「通学カバン選びはとても迷った」という声が多く聞かれます。
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自閉症息子は特別支援学校に就学!通学かばんはランドセル、リュックどちらを選ぶ?綿密なリサーチの結果決めたのは…!

一方で、多様な特性に合わせたランドセル選びは、新しいスタンダードになりつつあります。

この記事では、特性のあるお子さんも扱いやすいように配慮された現在のランドセル事情や、先輩保護者の声をご紹介します。お子さんにぴったりの通学カバンを見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

【発達特性のある子のランドセル事情に関する、この記事のポイント】

  • 特性のあるお子さんに配慮された最新のランドセル事情が分かる
  • 先輩保護者のリアルな通学カバン選び&エピソードを紹介
  • 通学カバンの購入費も対象となる「特別支援教育就学奨励費」について解説

  • 今はこんなに進化している!「障害児フレンドリー」なランドセルの2大潮流

    手先の不器用さや体幹の弱さなどから、一般的なランドセルを背負うのが難しいお子さんもいらっしゃいます。しかし近年では、そうした困りごとに寄り添い、一人ひとりが学校生活を送りやすくなるように工夫された通学カバンが増えています。大きく分けると、以下の2つのタイプがあります。

    軽さと扱いやすさを重視「ナイロン・リュック型」

    ランドセルのようにしっかりとした形を保ちつつ、ナイロンなどの軽量素材を使用することで、体への負担を減らしたタイプです。ファスナーを使わないマグネット式の開閉や、大きな開口部を採用するなど、手先が不器用なお子さんにも使いやすい工夫がされており、ランドセルとリュックの「いいとこ取り」をしたようなタイプです。

    一般的なランドセルに見えて工夫がいっぱい「従来型進化系」

    一見すると一般的なランドセルと変わらないデザインでありながら、背負いやすさや開け閉めのしやすさなどが工夫されているタイプです。着脱が難しいお子さんや、車椅子を利用するお子さんも、お友だちと同じような形のランドセルを使えるように設計されています。

    【井上雅彦先生より】

    私のような昭和世代から見ると、今のランドセルは軽くて使いやすく、デザインも格段に良くなっています。タブレットなどの持ち運びにも対応し、大容量でありながら軽量で使いやすく背負いやすい工夫がなされているものも多いです。さらに感覚の過敏性などにも配慮したもの、おしゃれなカラーなど、子どもさんの特性、体格、好みに合わせたさまざまなものが開発されています。

    選択肢が増えればそれだけ迷うことも多くなるのではないかと思いますが、ぜひ最新の情報に触れていただくことをおすすめします。

    先輩保護者に聞く!通学カバン選びのアンケート・体験談

    LITALICO発達ナビでは、保護者の方へ通学カバン選びについてのアンケートを実施しました。特性のあるお子さんの「通学カバン」選びの工夫やエピソードについて、リアルな声をご紹介します。

    【みんなのアンケート】結果

    ランドセル、リュック、それとも…?特性のあるお子さんの「通学カバン」選びの工夫やエピソードを教えてください!
    特性のあるお子さんの「通学カバン」選び、どんなカバンを選択した?結果グラフ
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    一般的なランドセル:78%
    障害児用・特性に配慮されたランドセル:2%
    ランドセル型のリュック・ナイロン製カバン:10%
    一般的なリュック:6%
    その他:4%
    出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/325
    アンケート結果を見ると、78%のご家庭が「一般的なランドセル」を選んでいることが分かります。「みんなと同じものを背負わせたい」「本人がランドセルに憧れていた」という声が多い一方で、購入後に重さやお子さんのこだわりなどで苦労したというエピソードも寄せられました。

    また、全体の12%のご家庭が「ランドセル型のリュック」や「障害児用・特性に配慮されたランドセル」を選んでおり、多様な選択肢が少しずつ広がっていることも伺えます。

    実際にお子さんの特性に配慮されたランドセルやリュック型カバンを選んだ先輩保護者からは、「あきらめずに探してよかった」という前向きな声も届いています。
    ※【アンケート期間】2026年8月24日 〜 2026年9月7日 【回答数】51(期間中の回答数)

    「通学カバン」選びについて、寄せられたコメントをご紹介!

    「一般的なランドセル」を選択した方のコメント
    5年生のお姉ちゃんがいるので、小学生はランドセルという気持ちがあり、幼稚園でも年長になったタイミングでお友達と『何色のランドセルにするか』など自然と会話があったそうです。
    (中略)
    ランドセルが届いたら小学生になる練習として、使い方を練習したいと思っています。
    我が子は不安が強いタイプなので、みんなと違う型のリュック等は無理かな?と思ったりした部分もあります。
    出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/325
    低学年は通常級。同じ学校内で支援級へ。1km歩くため、もっと軽いのを買ってあげれば良かったなと思います。
    支援級は荷物が少ないが、通常級は重いです。時折持ち帰るタブレットが重い。
    (中略)
    自分が小中学生の頃よりキツイな大変だなと思ってほしい。
    出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/325
    「ランドセル型のリュック・ナイロン製カバン」を選択した方のコメント
    重さと価格を考えて最初からランリュックにしました。限りなくランドセルに近いデザインで色も豊富です。
    入学前に一応学校に使用許可やサイズ確認などで連絡を入れました。
    (ランリュック全校生徒で初めてだそうでびっくりはしていましたが好意的で安心しました)

    多少入れにくいなど使い勝手で不便な事はありますが、これでも重たいのでランドセルはもっと重たいだろうなと感じながら、概ね満足しています。
    出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/325
    「一般的なリュック」を選択した方のコメント
    現在は、小学5年の時に特別支援学校に転校した際に購入した大きめリュックで登校しています。4年生まで地域の支援学級に通っていた時は、普通のランドセルで登校していました。
    就学前支援学校を希望していたので、ランドセルを購入せずリュックを用意しようかなと考えていました。見学に行った時に1年生はランドセルとリュック半々くらいだったのですが、せめて低学年の時だけでもランドセルの方がいいのかなと私自身決めかねていました。
    そんな時、年長になって間もなくの息子が「ランドセル!(ほしい)」と言い出しました。本人希望するのに無理やりリュックを買うわけにもいかず、後日ランドセルを購入しに行きました。
    12月になり支援学校判定ではなく支援学級判定が出てどうしてもランドセルが必要となったため、あの時息子がランドセルと言ってくれてよかったと思った記憶があります。
    出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/325
    保護者の方のリアルな体験談をもっと知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
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    発達が気になるきょうだいのランドセル選び。ポイントは「軽さ・使いやすさ」、入学後の困りを乗り切るコツも

    自閉症息子の「ランドセル姿」を一目見たい親心。特別支援学校はリュック一択と思っていたら…!?のタイトル画像

    自閉症息子の「ランドセル姿」を一目見たい親心。特別支援学校はリュック一択と思っていたら…!?

    自閉症の長男にも背負わせてあげたかった。支援学校でも使えるランドセルのタイトル画像

    自閉症の長男にも背負わせてあげたかった。支援学校でも使えるランドセル

    次に「一般的なランドセル以外の選択肢」を2つ、メーカー担当者の声とともに紹介します。

    【ランドセル型のリュック】老舗メーカーが3年かけた「ぴったセル」(フットマーク)

    水泳用品などを手がける老舗メーカー・フットマーク株式会社が開発したランドセルリュック「ぴったセル」は、従来品のアンケートに寄せられた「ファスナーやバックルがうまく使えない」という約2%の少数意見をきっかけに生まれました。

    のべ25組のご家族へのリサーチを重ね、「インクルーシブデザイン(すべての子どもにとって使いやすいデザイン)」を取り入れ開発されています。
    【ランドセル型のリュック】老舗メーカーが3年かけた「ぴったセル」(フットマーク)
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    布製ランドセルとして業界初の「ファスナーレス構造」を採用。ループを軽い力で引っ張るだけで開き、磁石の力で簡単に閉まるのが特徴です。また、斜めに大きく開く「ワイドオープン設計」と高さの違う仕切りにより、中身が一目でわかり整理整頓がしやすい工夫もあります。

    さらに、背中の形状に合わせた「3D肩ベルト&背面パッド」により、身体への負担軽減のほか、密着性が高くズレにくいことから、感覚過敏のお子さんでも背負いやすいよう配慮されています。

    【開発担当者より】

    開発にあたってご自宅を訪問した際、壁のホワイトボードや行動の見通しを立てる手作りのカードなど、ご家庭での日々の工夫の跡を拝見して開発チーム一同深く胸を打たれました。お子さんが直面する日々の小さな「つまずき」を取り除き、「できた!」に変えるための工夫をこのランドセルには詰め込んでいます。

    発売後の展示会に、感覚過敏のお子さんがいらっしゃいました。普通のランドセルだと背中の擦れる感じが不快で背負っていられない、ということでしたが、「これなら不快感がない」と喜び、30分以上も背負ったまま歩き回ってくれたという嬉しい出来事がありました。また、半身に麻痺があるお子さんからも「ファスナーがないから、麻痺している手でも開けられる」との声をいただいています。

    子どもたちは一人ひとり、得意なことも好きなことも違って当たり前です。毎日使うカバンで「できないこと」を知るのではなく、「じぶんでできた!」という小さな成功体験を積み重ねてほしいと願っています。お子さんが自信を持って学校生活の第一歩を踏み出し、「これもできたね!」と親子で笑い合える時間を増やすための相棒になれたら嬉しいです。
    ぴったセル
    https://pittasel.jp/

    【障害児用・特性に配慮されたランドセル】どんなお子さまでも背負えるランドセルを「ふわりぃ」(協和)

    「お友だちと同じ形のランドセルを背負わせてあげたい」という保護者の方の想いに応えるのが、株式会社協和の「ふわりぃ 障がい児用オーダーメイドUランドセル」です。一般的なランドセルと変わらないデザインを保ちながら、一人ひとりに寄り添った機能をカスタマイズできるのが大きな特徴です。
    【障害児用・特性に配慮されたランドセル】どんなお子様でも背負えるランドセルを「ふわりぃ」(協和)
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    車椅子に掛けて使用する際にも邪魔にならない「カジュアル肩ひも」や、身体に優しくフィットする「ふわりぃ肩ひも」のほか、手先が不器用なお子さんでも使いやすい大きめの「シリコン製の引手ループ」など、一人ひとりに合った使いやすいものをカスタマイズできます。

    また、体幹が弱いお子さんや華奢なお子さんに特に支持されているのが「チェストベルト」です。保護者と手をつないで歩く際など、体が傾いてもランドセルがズレ落ちにくく、歩きやすさをサポートしてくれます。

    【開発担当者より】

    「Uランドセル」は、一人でも多くのお子さまにランドセルを背負ってほしいという想いから、保護者の方々の声をもとに試行錯誤を重ねて誕生しました。

    過去には、重いランドセルを背負うことができずあきらめていたお子さんが、軽いUランドセルを気に入り、最終的に自分で背負って通学できるようになったケースもありました。

    ほかにも、「本当はランドセルをあきらめさせるために来たけれど、軽くて使いやすいランドセルに出会えて、ランドセルで通わせてあげられる夢が叶った。色決めで言い合えることも幸せです」とお話しくださった保護者の方もいらっしゃいました。あまりの軽さに、配達員の方が「荷物が空だと思うからすぐに開けて確認してほしい」と言ったというエピソードもあるほどです。

    私たちはランドセルが単に使いやすいだけでなく、ちょっぴり頑張って「できた!」と感じられる存在でありたいと考えています。だからこそ、ランドセルをあきらめる必要なんてありません。

    店舗や本社ショールームでは、お子さんが環境に慣れるまでスタッフがゆっくりと「やってみたい」という気持ちを引き出せるよう心がけています。周囲を気にせずにお試しいただける本社ショールームへのご予約来店や、公式SHOPへの平日の混雑時間を避けたご予約来店なども可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。お子さまが自分らしく輝く小学校生活を送れるよう、全力で応援いたします。
    障がい児用オーダーメイドUランドセル
    https://fuwarii.com/pages/order_urand
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