子どものチックが気になるとき、保護者の方に意識してほしいこと

チック症の症状はまばたきや首振りなど一見癖のように見える行為も少なくありませんが、単なる癖ではない精神疾患であるため、無理やりおさえつけるのではなく、一人ひとりに合った治療や支援をおこなうことが重要です。

お子さんに、「チック症かな?」と思われる、気になる症状がある場合は、以下のような点に注意してお子さんと接してみてください。

・症状の出現をやめるよう、いたずらに叱責して注意を促すことは避けましょう。
・チック症をを引き起こす緊張状態や不安を軽減することで、症状を和らげることができます。
 - 全身発散など気を紛らわせることも有効です。
 - また長期的な取り組みとして、緊張や不安をもたらす場面に対する耐性や精神的抵抗力を高めることも有効です。
・本人の意識、理解:本人がどのように症状を認識しているのか確認し、年齢に応じて説明することが大切です。
・チック症かどうかが気になる場合は、ご家庭だけで判断せず早めに小児科や心療内科に相談しましょう。

チック症には、周囲の理解とサポートが不可欠

チック症の多くはごく稀に重症なチックが続いたり成人後に再発したりすることがありますが、一般的には一過性の精神疾患であり、成人期初めまでに症状が改善することが大半です。

チック症は癖や悪ふざけと誤解され、つらい経験をされる方も多くいらっしゃいます。そのためチック症のある方が日常生活を円滑に行えるようになるためには、本人はもちろん周囲も正しい理解を身につけ、なによりも周囲の協力を得ることが不可欠です。家族および周囲の人に症状を説明し、理解を求めましょう。また症状が長期化・悪化する場合には抱え込まず、小児科や精神科などの医療機関を受診しましょう
神経系疾患分野 トゥレット症候群(平成22年度)(難病情報センター)
https://www.nanbyou.or.jp/entry/856
チックとトゥレット症候群がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
星加 明徳 (監修)
Amazonで詳しく見る
わかって私のハンディキャップ2 トゥレット症候群 チックはわざとじゃないんだ
マル レスター (著)
Amazonで詳しく見る
大人のチック症とは?症状や原因、ストレスとの関連性、受診先や治療方法など解説のタイトル画像

大人のチック症とは?症状や原因、ストレスとの関連性、受診先や治療方法など解説

ADHD(注意欠如多動症)の3つのタイプとは?【専門家監修】のタイトル画像

ADHD(注意欠如多動症)の3つのタイプとは?【専門家監修】

ADHDの診断がおりた小1次男がストレスでチック症に。まさかの本音に心から謝って…【障害受容 次男編②】のタイトル画像

ADHDの診断がおりた小1次男がストレスでチック症に。まさかの本音に心から謝って…【障害受容 次男編②】

どこでもピョンピョン、くるくる…小4まで続いた息子の常同行動。周りの視線を感じることもしばしばで…のタイトル画像

どこでもピョンピョン、くるくる…小4まで続いた息子の常同行動。周りの視線を感じることもしばしばで…

子どもの癇癪(かんしゃく)とは?癇癪の原因や発達障害との関連は?癇癪を起こす前の対策と対処法、相談先まとめ【専門家監修】のタイトル画像

子どもの癇癪(かんしゃく)とは?癇癪の原因や発達障害との関連は?癇癪を起こす前の対策と対処法、相談先まとめ【専門家監修】


追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。