子どものチックが気になるとき、保護者の方に意識してほしいこと

チック症の症状はまばたきや首振りなど一見癖のように見える行為も少なくありませんが、単なる癖ではない精神疾患であるため、無理やりおさえつけるのではなく、一人ひとりに合った治療や支援をおこなうことが重要です。

お子さんに、「チック症かな?」と思われる、気になる症状がある場合は、以下のような点に注意してお子さんと接してみてください。

・症状の出現をやめるよう、いたずらに叱責して注意を促すことは避けましょう。
・チック症をを引き起こす緊張状態や不安を軽減することで、症状を和らげることができます。
 - 全身発散など気を紛らわせることも有効です。
 - また長期的な取り組みとして、緊張や不安をもたらす場面に対する耐性や精神的抵抗力を高めることも有効です。
・本人の意識、理解:本人がどのように症状を認識しているのか確認し、年齢に応じて説明することが大切です。
・チック症かどうかが気になる場合は、ご家庭だけで判断せず早めに小児科や心療内科に相談しましょう。

チック症には、周囲の理解とサポートが不可欠

チック症の多くはごく稀に重症なチックが続いたり成人後に再発したりすることがありますが、一般的には一過性の精神疾患であり、成人期初めまでに症状が改善することが大半です。

チック症は癖や悪ふざけと誤解され、つらい経験をされる方も多くいらっしゃいます。そのためチック症のある方が日常生活を円滑に行えるようになるためには、本人はもちろん周囲も正しい理解を身につけ、なによりも周囲の協力を得ることが不可欠です。家族および周囲の人に症状を説明し、理解を求めましょう。また症状が長期化・悪化する場合には抱え込まず、小児科や精神科などの医療機関を受診しましょう
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