【今日の合理的配慮】#4 音楽の授業で…
ライター:発達ナビ編集部
2016年4月1日施行された「障害者差別解消法」により、「合理的配慮」への注目が高まっています。
合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と平等に人権を享受し行使できるよう、一人ひとりの特徴や場面に応じて発生する障害・困難さを取り除くための、個別の調整や変更のことです。ユーザーのみなさんからの合理的配慮を体験したエピソードを大募集しました!
合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と平等に人権を享受し行使できるよう、困難さを取り除くための個別の調整や変更のことです。
…と、言われても「なかなか実践のイメージがわかない…」、「何をどうやって進めれば良いのか分からない…」と思われる方も多いのではないでしょうか?
発達ナビでは、全国から合理的配慮の実践・体験談を大募集しています。今回は、あるユーザーさんからいただいたお便りをご紹介します。
…と、言われても「なかなか実践のイメージがわかない…」、「何をどうやって進めれば良いのか分からない…」と思われる方も多いのではないでしょうか?
発達ナビでは、全国から合理的配慮の実践・体験談を大募集しています。今回は、あるユーザーさんからいただいたお便りをご紹介します。
合理的配慮とは?考え方と具体例、合意形成プロセスについて【専門家監修】
発達ナビに届いたお便り
小学校の音楽の授業でのことです。
次女には多少の聴覚過敏があります。
鍵盤ハーモニカや縦笛や打楽器…休み時間に男子がピーピーうるさく吹くし、授業中も真面目にやっていても変な音は出るしで、音楽の授業は次女には辛い時間でした。
それで、先生に話して許可を取り、防音のイヤーマフを使わせてもらうことにしました。
全く聞こえなくなるわけでもないので、
普段でも周りの子達の声が騒がしくて辛い時にも使う事にし、
同時に、うちの子がイヤーマフをつけている時はうるささに耐えられない時だから、「大きな声は出さないようにしようね」という指導を、先生がクラスの子達にしてくださっていました。
そうこうしているうちに、次女も見かけを気にするようになり、高学年になる頃にはイヤーマフをしなくなりました。
イヤーマフをしているのが自分だけだという事に気が付いたんですね。
みんなと違う事をするのは嫌だという意識も強くなっていたので、ぱっと見、目立つのも嫌だったのかもしれません。
そうなると、音楽室に入るのが苦になる事があるらしく、私は先生からお話があるまで知らなかったのですけど(逆を言えば、こちらから言う前に対処して貰えたという事にもなります)、音楽の時間は廊下で授業を受けていたそうです。
音楽の先生が心配して声をかけてくださって、次女と相談して「廊下にいてもOK」という事になったそうで。
入れる時には入り、ダメなら廊下で。
普段はドアは閉めているんですけど、次女が廊下に出る時はドアは開けて授業を進めていたそうです。
先生から見える範囲にいるならOKという感じで臨機応変に対応してくださいました。
音楽の授業は好きなので、「イヤーマフも、廊下での参加もダメ!」という先生や学校であったら、音楽の授業だけ休む事になっていたかもしれません。
そうなると自己否定感が強まるし、同級生からの要らぬおせっかいもあったでしょうから、ほんとに助かりました。
(azzn さん)
次女には多少の聴覚過敏があります。
鍵盤ハーモニカや縦笛や打楽器…休み時間に男子がピーピーうるさく吹くし、授業中も真面目にやっていても変な音は出るしで、音楽の授業は次女には辛い時間でした。
それで、先生に話して許可を取り、防音のイヤーマフを使わせてもらうことにしました。
全く聞こえなくなるわけでもないので、
普段でも周りの子達の声が騒がしくて辛い時にも使う事にし、
同時に、うちの子がイヤーマフをつけている時はうるささに耐えられない時だから、「大きな声は出さないようにしようね」という指導を、先生がクラスの子達にしてくださっていました。
そうこうしているうちに、次女も見かけを気にするようになり、高学年になる頃にはイヤーマフをしなくなりました。
イヤーマフをしているのが自分だけだという事に気が付いたんですね。
みんなと違う事をするのは嫌だという意識も強くなっていたので、ぱっと見、目立つのも嫌だったのかもしれません。
そうなると、音楽室に入るのが苦になる事があるらしく、私は先生からお話があるまで知らなかったのですけど(逆を言えば、こちらから言う前に対処して貰えたという事にもなります)、音楽の時間は廊下で授業を受けていたそうです。
音楽の先生が心配して声をかけてくださって、次女と相談して「廊下にいてもOK」という事になったそうで。
入れる時には入り、ダメなら廊下で。
普段はドアは閉めているんですけど、次女が廊下に出る時はドアは開けて授業を進めていたそうです。
先生から見える範囲にいるならOKという感じで臨機応変に対応してくださいました。
音楽の授業は好きなので、「イヤーマフも、廊下での参加もダメ!」という先生や学校であったら、音楽の授業だけ休む事になっていたかもしれません。
そうなると自己否定感が強まるし、同級生からの要らぬおせっかいもあったでしょうから、ほんとに助かりました。
(azzn さん)
編集部よりお返事
「合理的配慮」で一番大事なのは、困り事のある「本人」にとって、その配慮が適切であるかどうかということ。
お子さんも毎日、毎年、成長していきますし、大きくなるにつれて周りの目を意識することも増えるでしょう。
聴覚過敏だから、イヤーマフをつければ全て解決!ということではなく、
同じ特性や困り事であろうと、配慮の方法や中身を柔軟に見直していくことが大切ですね。
それにしてもその学校の先生…素敵です!!
子どもたちの立場に立って、柔軟に対応してくださる先生と出会えるのは本当に嬉しいですよね。
お子さんも毎日、毎年、成長していきますし、大きくなるにつれて周りの目を意識することも増えるでしょう。
聴覚過敏だから、イヤーマフをつければ全て解決!ということではなく、
同じ特性や困り事であろうと、配慮の方法や中身を柔軟に見直していくことが大切ですね。
それにしてもその学校の先生…素敵です!!
子どもたちの立場に立って、柔軟に対応してくださる先生と出会えるのは本当に嬉しいですよね。
皆さんの体験談をお寄せください
今後も発達ナビでは、合理的配慮をテーマに色々な解説やニュース記事を紹介していきたいと思います。
ぜひ発達ナビユーザーのみなさんも、学校・職場・生活での体験談をお寄せください。
「聴覚過敏なので職場でイヤーマフを使っている」、「読み書きが難しいので、テストのタブレット受験が許可された」 etc.
などなど、こんな場面で、こんな工夫をしたよ、という事例や、
相談したけどなかなかうまくいかなかった、こんな風に相談したらうまくいった、などなど話し合いの方法についての体験談でもけっこうです。
みなさまからのメッセージお待ちしております。
※いただいたエピソードは、発達ナビの記事としてご紹介させていただくことがあります。
また、掲載の旨のお知らせはしておりませんのでご了承ください。
投稿はこちらより、お待ちしております。
・お問い合わせ窓口
・Twitter ハッシュタグ #発達ナビ #合理的配慮 をつけてつぶやく
・発達ナビ Q&Aコーナー
ぜひ発達ナビユーザーのみなさんも、学校・職場・生活での体験談をお寄せください。
「聴覚過敏なので職場でイヤーマフを使っている」、「読み書きが難しいので、テストのタブレット受験が許可された」 etc.
などなど、こんな場面で、こんな工夫をしたよ、という事例や、
相談したけどなかなかうまくいかなかった、こんな風に相談したらうまくいった、などなど話し合いの方法についての体験談でもけっこうです。
みなさまからのメッセージお待ちしております。
※いただいたエピソードは、発達ナビの記事としてご紹介させていただくことがあります。
また、掲載の旨のお知らせはしておりませんのでご了承ください。
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4月からはじまる合理的配慮の義務化。学校と連携するコツは?