みなさまこんにちは SEDスクール横浜センター南です。
今日は、感覚統合理論によく登場する『固有覚』のお話をしたいと思います。
物を乱暴に扱う、お友達を突き飛ばす、暴力的…などなど、お子さんの乱暴な行動が気になることはありませんか?
そういう時、私たちは「そーっとね」「もっと優しくね」や、「乱暴しちゃダメよ」といった言葉かけになることが多いかと思います。
しかし実は、お子さんが乱暴しようと思って乱暴していることはほとんどなく、『力加減ができないだけ』ということが多いのです。
その子は物を置いたつもりが、周囲からは投げつけたように見られる、あるいは、その子はお友達に軽く触れたつもりが、相手や周囲からは叩いたり突き飛ばしているように感じられる、ということです。
では、なぜ力加減ができないのでしょうか?
その原因として、『感覚発達が未熟である』という可能性が考えられます。
私たちの体には、筋肉の張りを感知するセンサー『固有覚』という感覚があります。
例えばボールを投げる時、固有覚を使ってボールの重さ(筋肉への抵抗)を感じ取り、その重さに応じて腕の力(筋肉の張り)をコントロールしながらボールを投げます。ドアを開ける時には、ドアの重さを感じ取り、その重さに応じて腕の力をコントロールしながらドアを押します。
では、重さを感じ取ることが難しいと、どうなるでしょうか?
ボールの重さを感じ取れないことで、近くにいる人にはボールを軽く投げれば良いのに、力いっぱいボールを投げつけてしまったり…
ドアの重さを感じ取れないことで、軽く押せば開くドアを力いっぱい押してバーン!と勢いよく開けてしまったり…
側から見ると『乱暴な子』に見えるというわけです。
車を運転される方なら経験があると思いますが、初めて運転する車って、どの程度アクセルを踏み込めばちょうど良い加速度が出るか、どの程度ブレーキを踏み込めば安全に止まれるか、感覚を掴むまでに少し時間が要りますよね?
それと同じで、固有覚が未熟なお子さんは、体のアクセルとブレーキを上手くコントロールしてながら、自分の体を操縦する技術が、まだ身に付いていない状態と言えます。
なので、「そーっとね」「もっと優しくね」と言われても、「僕だってそうしたいよ!」と心の中で訴えているかもしれません。「乱暴しちゃダメよ」と言われると、「僕はダメな子なんだ」と心の中で傷付いているかもしれません。
乱暴な行動が気になっても、危険が伴う場面でない限り、ある程度は目をつむり、力加減ができた時に沢山褒めてあげること、言葉かけの前に、まずは固有覚を育ててあげられるよう、日々の遊びで意識することが大切です。
長くなってしまったので、固有覚を育てるために有効な遊びは、次回またお伝えしたいと思います。
是非またブログをご覧ください^^
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乱暴なのは、どうして? ~固有覚について~
支援・教具の紹介
21/06/08 16:45