夏休みなので、課題図書を各々の学校から出されたものを、15分読書の時間を設けて読んでいます。
日頃のアクティビティへの参加を拒む子は結構いるのですが、この時間は落ち着いて本に集中できる子が9割ほどと見受けられます。
最近は課題図書よりも自己推薦の本を夏休みに読む子が増えているみたいで、自分で選んだ本の話をムーではよく聞きます。
選書に関しては、グラフィックがポップな本を選ぶ傾向がよく見られます。
カービーの本や、なぞなぞの本、架空の生物についてまとめた本など、
物語よりも、何かキャラクター性の強い要素のある本を選ぶのが好きなことが見て取れます。
個人的には、集中して活字や物事の関連性、独自のワードの抽出などができれば何の本でも熱中して読めればいいと思います。
しかし、物語を読むことを選択しない子たちが多いところを見ると、彼ら彼女らの中で物語や空想、自身の中だけに存在する自由みたいなものをそこまで重要視していないのかなぁという気持ちにもなり少し寂しいです。個人的な意見ですが。
きっと、本人たちの目の前に楽しいや新しいが、インスタントに出現するタイプの本の方が性に合ってるし、彼ら彼女らにとっての新しい広がりはそこで見つかっているのかもしれませんね。限りなくリアリストな生き方はまったく間違っていないというか、むしろ空想にふける方が心配されていた時代を私は生きていたので、あのころと比べるといいことではあると思いますが、ネットの普及により個々の人間が見たり思ったリアルな意見が尊重され、突拍子もないクリエイティブをはらんだフィクションの物語が重要視されない時代を投影しているようですね。
Reading every day.
教室の毎日
23/08/05 19:42