これは小学5年生の男の子の作品です。
トラックが盲信的に好きな男の子なのですが、
それで恐竜の横顔を作りました。
今回のイベントでは13名のこどもたちに参加してもらい、各デジタルコラージュ作品を作りました。
このイベントの狙いとしては、
①自分の好きなものをデジタル上で収集する練習(検索と選択)
②二次元上に3次元の奥行きを感じてもらい、こどもたちの遠近感を含めた物のスケール感の確認
③コラージュ療法を応用した、こどもたちの心理状態の把握
④しっかりとした作品を作ることによる成功体験の形成
です。
小学1年生から高校1年生まで参加してくれましたが、
生徒の性質ももろに現れることが見えましたし、
予想していなかった素養や物の見方を持っていることも見えて非常に有意義なアクティビティだったと思います。
結局、自閉症スペクトラムなど、軽度の学習障害や発達の遅れなどは、本人の中の全ての物事に対する認識の「尺度」が周囲の人間よりも狭かったり、cm法とinch法の違いのような、手法が違うだけなのだと思います。
それを矯正して治すこともできるとおもうのですが、
その子にあった「新しい」独自の解釈法見つけてあげることが根本から他人との間に生じる障害を取り除く方法になると思います。
その点で、こどもたちが物質やイメージ、行動に対してどれくらいのどういった角度の「尺度」をもっているか測るのは非常に大切なことなのです。
そのなかで、卓越した作品が複数、アートまで昇華している作品なども見られて、しかもその作品はどれも小学校1年生、2年生と5年生の作品であり、経験値と関係のなく剥き出しの彼ら彼女らが持つ視点を具現化することができました。
ムー・インターナショナルスクールでは今後、こどもたちの認識の転換期を見つける活動を多く取り入れていこうと思います。
デジタルコラージュ・アート
教室の毎日
23/08/28 14:30