放課後等デイサービス

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第4回 デイでの経験を将来の社会生活へ

放課後等デイサービスで身につける力は、「デイの中で上手に過ごすため」だけのものではありません。 私たちが大切にしたいのは、その先です。 子どもたちはやがて学校を卒業し、それぞれの場所で社会と関わりながら生活していきます。 進学する子もいれば、就職する子もいます。 進む道はそれぞれ違っても、人と関わりながら生活していくことは共通しています。 例えば将来、職場で働くようになったとき。 周りの人が忙しそうにしていたら、「今は話しかけずに少し待とう」と考える。 みんなが片付けを始めたら、「自分も何かできることはないかな」と考える。 相手が困った表情をしていたら、一度話を止めてみる。 休憩時間が終わって周りの人が仕事に戻り始めたら、自分も準備を始める。 社会に出ると、誰かが毎回すべてを指示してくれるとは限りません。 周囲を見て、自分で考え、行動する場面が少しずつ増えていきます。 その力は、大人になったからといって突然身につくものではありません。 だからこそ、子どもの頃からの経験が大切です。 放課後等デイサービスには、家庭での一対一の関わりとは違い、さまざまな子どもたちと一緒に過ごせる環境があります。 順番を待つ。 相手の話を聞く。 自分の気持ちを伝える。 相手の気持ちを考える。 周囲を見て行動する。 うまくいかなかったら職員と一緒に振り返り、もう一度やってみる。 こうした毎日の積み重ねが、将来の社会生活につながっていきます。 もちろん、「空気を読む」とは、何でも周りに合わせることではありません。 自分の気持ちを我慢することでもありません。 「自分はこうしたい」という気持ちを持ちながら、 「相手はどう感じているかな?」 「今はどんな場面かな?」 「どう伝えればいいかな?」 と考え、自分で行動を選んでいくことが大切です。 放課後等デイサービスで過ごす時間の中には、こうした社会性を育てる小さな機会がたくさんあります。 子どもたちの「今」だけではなく、その先の学校生活、そして大人になってからの生活も見据えながら、日々の何気ない経験を大切にしていきたいと考えています。

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コラム
26/08/11 09:45 公開
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第3回「空気」を具体的にしてみよう

「空気を読みなさい」と言われても、「空気」は目には見えません。 そこで放課後等デイサービスでは、曖昧な「空気」を具体的なものに置き換えて考えることができます。 一つ目は、相手の表情を見ること。 一緒に遊んでいるお友だちは楽しそうなのか、困っているのか。 言葉で「やめて」と言っていなくても、表情や体の動きに気持ちが表れていることがあります。 二つ目は、周りを見ること。 自由時間が終わり、みんなが片付けを始めている。 そんなときに、毎回職員から「片付けて」と言われて動くのではなく、 「周りを見てみよう。みんな何をしているかな?」 と声をかけます。 三つ目は、場所を見ること。 外で遊んでいるときと、室内で活動しているときでは、適切な声の大きさも違います。 ただ「静かにしなさい」と注意するのではなく、 「今いる場所では、どのくらいの声がいいかな?」 と一緒に考えていきます。 四つ目は、相手との距離を見ること。 仲の良いお友だち、初めて会ったお友だち、職員など、相手によって心地よい距離感も違います。 近すぎる場合には、 「もう少し離れて話してみよう」 など、具体的に伝えることができます。 放課後等デイサービスでは、こうした練習を机に座って行うだけではありません。 自由時間、おやつ、集団活動、遊び、片付け、帰宅準備。 毎日の生活そのものに、社会性を学ぶ機会があります。 最初は職員に言われて気づく。 次はヒントをもらって気づく。 そして少しずつ、自分で周囲を見て気づけるようになる。 すぐにできるようになることを求めるのではなく、一つひとつ経験を積み重ねていくことを大切にしています。

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26/08/11 09:45 公開
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第2回「空気を読む」のは日本人だけ?

「空気を読む」という言葉は、日本でよく使われます。 では、空気を読むという考え方は、日本人だけのものなのでしょうか。 もちろん、そうではありません。 世界のどこであっても、人と一緒に生活していくためには、相手の表情を見たり、その場に合わせて行動したりする力が必要です。 ただ、日本では特に、言葉で一つひとつ説明されなくても、周囲の様子や相手の表情などから状況を判断することが求められる場面が比較的多いといわれています。 これは、子どもたちが毎日通う学校でも同じです。 先生が話し始めたら静かにする。 お友だちが発表していたら話を聞く。 みんなが移動を始めたら、自分も準備する。 お友だちが困った顔をしていたら、一度自分の行動を止めてみる。 こうしたことが、毎回すべて言葉で説明されるとは限りません。 放課後等デイサービスでも同じような場面があります。 おやつの準備が始まった。 活動が始まりそう。 みんなが片付けを始めた。 職員が全員に話をしようとしている。 そんなときに周囲を見て、「次は何をするのかな?」と考えることも、大切な社会性の一つです。 しかし、「みんなを見たら分かるでしょう」と言うだけでは、分かりにくい子どももいます。 そこで、 「今、みんなは何をしているかな?」 「次は何の時間だと思う?」 「お友だちはどんな様子かな?」 と職員と一緒に確認していきます。 「空気を読むこと」を最初から求めるのではなく、まずは「周りを見ること」から始める。 放課後等デイサービスでのさまざまな経験を通して、少しずつ自分で気づける場面を増やしていくことが大切だと考えています。

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コラム
26/08/11 09:45 公開
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第1回「空気を読む」って教えられる?

放課後等デイサービスでは、毎日さまざまな子どもたちが一緒に過ごします。 学校も学年も性格も違う子どもたちが同じ場所で過ごすからこそ、日々の中には「人と関わる練習」の機会がたくさんあります。 例えば、 お友だちが話している途中で、自分の話を始めてしまう。 みんなが静かに説明を聞いているときに、大きな声で話してしまう。 遊びに夢中になり、お友だちが「そろそろやめたい」と感じていることに気づかない。 お友だちとの距離が近くなりすぎてしまう。 みんなが片付けを始めているのに、一人だけ遊び続けている。 大人からすると、「周りを見たら分かるのに」と思うような場面もあります。 しかし、この「周りを見たら分かる」ということ自体が、子どもたちにとっては一つの学びです。 私たちが何気なく使っている「空気を読む」という言葉。 実はその中には、 相手の表情を見る。 周りの声を聞く。 今が何をする時間なのか考える。 相手との距離を考える。 自分の行動を調整する。 といった、たくさんの力が含まれています。 そのため、「空気を読みなさい」と伝えるだけでは、何をすればいいのか分からないことがあります。 そんなときには、 「今、お友だちはどんな顔をしているかな?」 「みんなは何をしているかな?」 「今は遊ぶ時間かな?話を聞く時間かな?」 と、具体的に伝えていきます。 集団で過ごす放課後等デイサービスだからこそ経験できる、人と人との関わり。 日々の何気ない出来事も、子どもたちの社会性を育てる大切な機会になります。

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26/08/11 09:44 公開
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