本日は原始反射の一つである「把握反射(パーマリフレックス)」についてご説明させていただきます。
これは、把握という単語が入っている通り、ものを握る反射です。
足にも同じような反射があり、合わせて手掌把握反射とよばれることもあります。
赤ちゃんの手のひらに指を置くと、ぎゅっと握り返してくる反応がこの反射です。
この把握反射があることで運動神経が向上し、ものを掴めたり、握力がついたりしてきます。
把握反射が統合(消失)されず、残存している子どもは、手先が不器用だと言われることが多いです。
・鉛筆を上手に握ることができないので自が上手にかけない
・筆圧が強すぎる、弱すぎる
・円を描くと始点と終点が繋がらない
・字のバランスが悪い
・箸がなかなか使えない
・ボールをうまくつかめないので球技が苦手
等は、運動神経の発達以前に原始反射の残存が邪魔している可能性が高いです。
手の動きの細かさは脳につながっているので、細かい作業が苦手だと、学習能力にも影響がでてきます。
また、手と口は、反射が一緒におこりやすいため、バブキン反射と関連し、発語のトラブルにつながっている場合もあります。
対策法ですが、「握る」という動作を十分やりきると、この反射は統合(消失)していきます。
親子で一緒にボール遊びをすることは、把握反射の統合にものすごくよい運動です。
紙を指先でちぎる、粘土遊び絵をする。ブロック遊びをする。ペットボトルのふたを開ける。雑巾を絞り。雑巾がけをする。
等をどんどんさせることが、この反射を統合(消失)させるのにとてもよい動きです。
②把握反射(パーマリフレックス)
Lumoの運動療育
23/10/10 10:39