こんにちは!ブロッサムジュニア富士見鶴瀬教室、所長のせっきーです。夏休みが終わり、新学期が始まりました。教室で起こった、とあるエピソードをここで書かせて頂きます。
ブロッサムに通うA君は、とても賢い子です。自分なりの考えを持ち、納得してから物事を受け入れます。納得できない事に関しては、「自分はそう思わない」と言い切る事が出来ますが、友だちに対してもそんな調子なので、ぶつかったり、場合によっては手が出たりする事もあります。ケンカになった時は決まって、「全然痛くない」と強がりますが、目をパシパシさせて、明らかに緊張しています。本心はどんな気持ちなのか、表出する事が苦手なのかもしれません。
そんなA君が、夏休みのある日、友だちにボッコボコに叩かれました。些細な事が理由で、お互いすれ違いざまに蹴ったり、つねったりしていた事で、相手の子がカッとなった事が原因でした。
いつもだったら、お互いに手が出た時点でスタッフが介入して、A君は「自分は悪くない」と話し出すのが常でしたが、この日私はすぐには止めませんでした。ケガに繋がる様な攻撃がないか注意して見守り、ある程度時間が経ってから間に入って、話をしました。
1.本格的なケンカとなる前に双方が手を出していたのをせっきーは知っている
2.剣を取る者は剣によって滅ぶ。つまり暴力は自分に返って来る
3.何度も2人がすれ違う環境設定になっていたので、そこはスタッフが悪い
上記を説明して、3点目については「ごめんね」と伝えた上で、言い分を聞くと、A君は「叩かれた事が悔しかった」と泣きながら、初めて自分の気持ちをハッキリと表出しました。「悔しい」時に、自分はトラブルになったり、ケンカになったりしやすい。確認する事が出来た貴重な機会でした。
数日後には、別の子とトラブルになった時に、「やめろよ。おれ達仲間だろ?」とA君が話すのを聞きました。それまで、聞く事の無かった言葉でした。また別の日には、叩かれても、涙を流しつつ、グッと堪えていました。何故やり返さなかったのか、お母様にお願いして聞いてもらうと、「やり返したら同じになってしまう。それに、相手の子には良い所もあるのを知っている」と話していたとの事。なんてカッコいいんだ!
ケンカをすぐに止めなかった事については、少し荒っぽいやり方だったかもしれません。でも、一方的な叱責ではなく、大人側の非も認めた上、子ども達の主張に耳を傾けた事で、A君の心の成長を目にする事が出来た、夏休みのエピソードでした。
ally&Co.株式会社
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所長 関口玲生
心の成長
所長のつぶやき
23/09/13 11:42