こんにちは。ブロッサムジュニア富士見鶴瀬教室、所長のせっきーです。
私は四人兄弟の長男で、妹が2人と弟が1人います。母は正しい人で、愛情を注ぎ、兄弟を分け隔てなく育ててくれました。それなのに、下の妹は中学生の時にひどくグレて、非行を繰り返していました。学校に行かず、髪を染めて、何かを壊したり、時には盗みを働いたりした事もありました。
成人してから、当時の心境を話してくれた時に、「兄と姉、弟に挟まれて、私はいつも寂しかった」と妹は言いました。私を含めた上の2人は年子で仲が良く、一番下の弟は、末っ子と言う事もあり、どうしても母と一緒にいる時間が多かったので、寂しいと感じていたのかもしれません。
愛とは、土で出来た水瓶に、水を注ぐようなものだと聞いた事があります。中に水がどのくらい入っているかは、外から見ても分かりません。中がいっぱいになって、水瓶から溢れ出した時に、初めて満たされた事が分かるのです。
母は、誰かに偏ることなく、私たち兄弟を平等に愛してくれました。3人は受け取った愛を充分に感じて、水瓶は溢れましたが、妹はそうではありませんでした。
そう、愛とは、平等ではダメなのです。後に母が語った言葉ですが、その子にとって必要な量を、水瓶が溢れるまで注ぎ続ける必要があります。
ブロッサムでの療育にも、同じ事が言えるかもしれません。一人ひとりの子ども達は別人格で、水瓶の形や大きさも、全く違います。ある子どもにかけた言葉が、良い結果をもたらしたとしても、別の子どもにとっては不充分かもしれません。
「平等」「公平」というのは、良い言葉です。正しさを追求する上で、とても大切な考え方だと思います。人一倍、愛を欲しがったり、人から受け取った愛に対して、感謝が出来なかったりする人は、「わがまま」と言われてしまう事でしょう。でも、そんな時は、どうか水瓶の話を思い出して下さい。その人に対するイメージが、少し変わると思います。
ally&Co.株式会社
ブロッサムジュニア富士見鶴瀬教室
TEL:049-238-4361
所長 関口玲生
水瓶の話
所長のつぶやき
24/03/20 23:40