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都筑区 FORTUNA コミュニケーションの4つのステップ②

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こんにちは。都筑区の放課後等デイサービス FORTUNAです。



今回は4つのステップの③です。



まず前半のおさらいを兼ねて、コミュニケーションの4つのステップの定義を説明します。

ステップ1:コミュニケーションをしたい、あるいはする必要のある相手のことを考える。

ステップ2:コミュニケーションする意図を示すために身体の在り方を確立する。

ステップ3:一定方向に向けてアイコンタクトをし、単独の相手または集団とコミュニケーションする意図を定める。

ステップ4:言語を用いて相手とコミュニケーションしながら、はじめの3つのステップを継続・発展させる。

でした。



今回は、そのステップ3である、「目を使って他者のことを考え、他者が考えていることを観察する」です。

一般的なソーシャルスキルとして望まれるのは、アイコンタクトです。しかし、困り事がある子どもたちも含めて、FORTUNAではコミュニケーションを取り方として私たちが教える必要があると考えているのは、「目を使って考える」ということです。

身体の在り方(身体の向きなど)と積極的なアイコンタクトは多くの場合は共存しますが、私たちがコミュニケーションをとる相手のほうを積極的に見るのは、概して物理的に相手の近くに寄っていったときです。



例えば、私がAさんに伝えたいことがあったとします。たまたまAさんが大通りの反対側を歩いているのを見かけました。Aさんは気づいていません。

その時、皆さんならどうするでしょうか?伝えたいことがあるからと、Aさんをじっと見つめている人はほとんどいないでしょう。

まずはAさんが今いる場所を確認し、Aさんの様子(急いでいる、歩いているなど)、どの方向に向かっているのかを推測し、当たりの状況を確認すると思います。(横断歩道、交差点、人通りなど)

次にAさんに要件を伝えるために呼び止めることが出来る場所に上手くたどり着けるように考えると思います。(こちらの信号は青、向こうは赤、交通量、人通りなど)

そして、その予測をもとにAさんにできる限り最短で近づいていくでしょう。

Aさんの近くまできたら、身体の在り方をその距離感にふさわしいものにしていきます。もし、Aさんが他の誰かと一緒にいたならば、その人たちにも正しい身体の在り方とふさわしい距離感で、その人たちのほうを真っ直ぐにみて、彼等とコミュニケーションを取りたいというシグナルを送ります。



Aさんと直接アイコンタクトが取れたなら、「伝えたいことがある」=「コミュニケーションをとる意図がある」ということが伝わり、Aさんがこちらを見続けていれば、見られている側(Aさん)は私が自分と話したがっている、あるいは自分のことを何か考えているという非常に強いメーセージとなるのです。

そして要件を伝えるということになっていくのです。

私たちは日常においてこの行動をあまり深く考えず、自然に行っているのです。



しかし時と場合によっては、このような視線にぞっとさせられることもあるでしょう。特に知らない人が言葉でコミュニケーションを行わず、こちらをじっと見ているときなどはそう感じるでしょう。

このようにこちらの視線の方向と相手の視線の方向は、たいていの場合、それぞれがその時の環境において考えていることについての明確な情報を伝えるのです。



本屋さんで本棚をじっと見ている人は、恐らくそのコーナーの本のなかで自分が読みたい物、一番興味があるものはどれかを探している可能性が高いのです。

また、私たちは、他者がどう感じているか、話し相手に関心があるかなどを判断するのにも目をつかっています。

知人の警察関係者に聞いたことがあるのですが、話をしている時に、悪いことをしている人はやはり「目が泳ぐ」のですぐにわかるらしいです。



日本の諺に「目は口ほどにものを言う」のがあります。「たとえ言葉がなくても、目を見ればその人の人となりや思いがわかる」という意味です。目は、言葉こそ語りませんが、ときに言葉以上の想いを相手に伝えるもの、すなわちコミュニケーションを取るための大切なツールの一つなのです。



FORTUNAでは、言葉(言語)でコミュニケーションを取るのが難しい子どもでも、重要な話の時は、子どもたち一人一人の目を見ながらコミュニケーションをとるように心掛けています。そうすることによって、子どもたちの内面に隠れている「何か」を見つける場合があるからです。



次回は、ソーシャルスキルにおけるコミュニケーションの取り方、ステップ4の「言語を用いて他者と関わる」について説明します。







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