私は幼稚園に一年しか通っていません。
その唯一の夏休み、母がうさこちゃんのひらがな練習帳を買ってきました。
小学校に行ったら、字が書けないと困るだろうという配慮だったようです。
だけど、
当時の私は、絵本もあまり興味がなく、
文字も、まだよく分かっていませんでした。
そんなタイミングで渡された練習帳は
とにかく苦痛で、
よほど嫌だったのか、
未だに、その時の情景をリアルに思い出せるほどです。
その後、
私はひらがなもろくに読めず、
就学しました。
既に書ける子も多く、
習得には時間がかかりましたが、
書けるようになり、
カタカナも漢字も書けるようになりました。
保育園での保育士の経験や
私自身の子育て経験(3人います)から
文字の習得には
段階と個人差があるなと思っています。
文字は「文字」として認識できるようにならないと、どれだけ教えても
理解できません。
例えば、
絵本を見ていて、
挿絵と文字は違うんだ、という認識があり
↓
文字というのは、
話し言葉と結びつきあがあると気づき
↓
どうやら、文字は発音の仕方が決まっているようだ、と気づき
↓
「あ」は、必ず「あ」と発音し、
「あり」の「あ」も、
「あした」の「あ」も同じなんだ!
と、気づく。
そここら、「ひろいよみ」と言って、
知っている文字だけを
見つけて、読んでいくという段階に入っていく。
なので、読めるようにならないと、書けるようにはなりません。
この文字が何を表すのか、分からないのに、
書く、ということは
模写はできますが、
ただの形であって、
習得とは言えません。
そして、また面白いのが、
数字が先に分かる子、
文字が先に分かる子、
どちらも同時にわかる子、
がいることです!
興味の違いなのか、
経験の違いなのか?
そのあたりは研究中ですが、
かなり個人差はあるようです。
そして、当然のことながら、
習得時期にも個人差があります。
私のように、
小学校に上がってから理解できる子もいれば、
私の長女のように、4歳でひらがな、カタカナが読める子もいる。
(長女は絵本が好き過ぎて、どうしても自分で読みたくて、自分で覚えました。
私は全く教えていません)
そして、もう一つ、最近学んだのですが。
目の動き、目の能力によっても
文字の習得に個人差が出る、ということです。
お手本を見て、その通りに文字が書ける。
黒板の字をノートに写し書きできる。
これには、目の動きが関係しています。
眼球を動かすことや焦点を合わせることは
実は、当たり前にできることではなく、
これも経験や能力によって差が生まれます。
字が汚い。
漢字が覚えられない。
誤字が多い。
もしかすると、目に原因があるかもしれません!
文字の習得は、ホントに不思議なメカニズムだなと、子どもたちを見ていていつも思います。
なんで、急に分かるようになったの!?
あれ?絵本読めるようになったの?
自分の名前、分かってるやん‼︎
知れば、知るほど、人間の成長の奥深さに
感動と驚きを感じるじゅんこです。
文字の習得?
教室の毎日
22/10/22 20:01