こんにちは!保育士のたくまです。先日、見学に来られた方からこんな質問を頂きました。
「療育って何するところなんですか?」
確かに、お子さんを預かる点では私たちがやっている児童発達支援(放課後等デイサービス)も保育園も一緒だし、雰囲気もなんとなく似ている。
一見、同じように見えるけど、「保育」と「療育」って言葉で分けられているし、初見では、なかなかその違いを明確に説明することって難しいんじゃないかなと思います。どちらも「育」が付いてるから、何かを育てるってことなんでしょうけど。
そこで、今回は、そんな「保育」と「療育」の違いについて、お話しできたらいいなと思います。
お子さんが発達障害の診断を受けたり、発達の特性が気になったりすると、「保育園と児童発達支援って、何が違うの?」 そんな疑問を感じることもあるのではないでしょうか。
実は、保育も療育も、子どもの成長を支えるという点では同じ。ただし、その支え方や、大切にしている視点に違いがあって。
保育園や幼稚園などでは、子どもたちが友達や先生と関わりながら、さまざまな経験を積み重ねていきますよね。
例えば、友達と一緒に遊んだり、自分の気持ちを言葉で伝える、順番を待つ、食事や着替えなど、生活に必要なことを身につけて、集団での活動を楽しむ。こうした毎日の生活や遊びそのものが、子どもたちの成長につながっています。
友達の姿を見て「自分もやってみよう!」と思ったり、先生に気持ちを受け止めてもらうことで安心したり。子どもは、人との関わりやさまざまな経験を通して、少しずつ世界を広げていくんですよね。
もちろん、保育園や幼稚園でも、一人ひとりの発達や特性に合わせた配慮を行っていて。みんなと同じことをするだけではなく、その子らしい育ちを大切にすることも、保育の大切な役割です。
一方、児童発達支援や放課後等デイサービスなどで行われる「療育」では、子どもの発達の特性や得意・不得意、興味関心などを踏まえながら、必要な支援を考えていきます。
例えば、言葉で気持ちを伝えることが難しい子には、絵カードや身振りを使って伝える経験をつくったり、集団活動が苦手な子には、少人数での活動から始めてみたり。
体の動かし方に苦手さがある子には、遊びや運動を通して体を動かす経験を積む、気持ちの切り替えが難しい子には、活動の見通しを持てるように写真やイラストで予定を伝えたり。手先の不器用さがある子には、遊びを通して指先を使う経験を増やすなど。
こうして、「どうすれば、この子ができるようになるかな?」「どうすれば、安心して取り組めるかな?」 と考え、その子に合った方法で成長を支えていくのが療育です。
療育で大切なのは、できないことを無理にできるようにすることではなくて。その子がつまずいている理由を考え、環境や関わり方を工夫しながら、できることや得意なことを少しずつ広げていくこと。
世の中の目には見えない「定型発達のゲート」を、無理やり通すんじゃなくて、環境や関わり方を工夫することで、ゲートそのものを広げてその子を通りやすくする。私は療育にはそんなイメージを持っています。
例えば、お友達と一緒に遊んでいるとき、順番を待つことが苦手な子がいたとします。保育でも療育でも、子どもが安心して遊びに参加できるように関わります。
ただ、療育では、さらに一歩踏み込んで考えてみる。「なぜ、この子は待つことが難しいのかな?」
そんな視点を持つことで、
例えば、
「次に何が起こるのか分からず不安になっている?」
「待っている時間が長く感じられる?」
「自分の気持ちをうまく伝えられない?」
「目の前の遊びが楽しくて、切り替えが難しい?」
などとさまざまな理由が考えられます。
そこで、順番カードを使ってみたり、待つ時間を短くしたり、「次は〇〇くんだよ」と分かりやすく見通しを伝えるという環境や関わりを工夫してみる。
すると、今まで難しかったことが、少しずつできるようになることもあります。
こんな風に、療育では、発達の特性や個々のつまずきに目を向け、その子に合った支援方法をより意識的に考えていきます。
保育園や幼稚園には、友達と関わりながら多様な経験を積める良さがある。療育には、一人ひとりの発達や特性に合わせて、必要な経験や支援を考えられる良さがあります。
どちらか一方が良いというわけではなくて、この二つがつながることで、子どもの成長をより幅広く支えられることがあるんですよね。
例えば、療育で経験した「絵カードを使って気持ちを伝える方法」を、保育園でも取り入れてもらったり。保育園で見つかった「友達のまねをするのが得意」という強みを、療育での活動に生かしたり。
こうやって、保育園・幼稚園と療育が情報を共有し、それぞれの場での経験をつなげていくことも、その子にとってプラスになると思っています。
もちろん、連携は保護者の方の意向や同意を大切にしながら進めていくのですが、子どもを支える大人たちが、それぞれの場所で見つけた「その子らしさ」や「成長の芽」を共有できたら、素敵ですよね。
療育は、その子に合った方法を見つけ、安心できる環境を整え、持っている力を発揮できるようにすること。そして、「自分はこれでいいんだ」「やってみたら、できた!」という気持ちを育んでいくこと。
保育も療育も、子どもの未来を支える大切な営みです。その違いを簡単に表現するなら、保育は、生活や遊びを通して育ちを支えること。療育は、その子の発達の特性や個性に合わせて、必要な支援を工夫しながら育ちを支えること。
ただし、保育にも療育的な視点はあり、療育にも保育と共通する大切な考え方があると思っています。どちらにも共通しているのは、子ども一人ひとりを理解し、その成長を温かく支えていくこと。
これからも、お子さんの「できた!」だけでなく、その子らしい素敵なところを、一緒にたくさん見つけていけたらいいですよね。
「療育って何するところなんですか?」
確かに、お子さんを預かる点では私たちがやっている児童発達支援(放課後等デイサービス)も保育園も一緒だし、雰囲気もなんとなく似ている。
一見、同じように見えるけど、「保育」と「療育」って言葉で分けられているし、初見では、なかなかその違いを明確に説明することって難しいんじゃないかなと思います。どちらも「育」が付いてるから、何かを育てるってことなんでしょうけど。
そこで、今回は、そんな「保育」と「療育」の違いについて、お話しできたらいいなと思います。
お子さんが発達障害の診断を受けたり、発達の特性が気になったりすると、「保育園と児童発達支援って、何が違うの?」 そんな疑問を感じることもあるのではないでしょうか。
実は、保育も療育も、子どもの成長を支えるという点では同じ。ただし、その支え方や、大切にしている視点に違いがあって。
保育園や幼稚園などでは、子どもたちが友達や先生と関わりながら、さまざまな経験を積み重ねていきますよね。
例えば、友達と一緒に遊んだり、自分の気持ちを言葉で伝える、順番を待つ、食事や着替えなど、生活に必要なことを身につけて、集団での活動を楽しむ。こうした毎日の生活や遊びそのものが、子どもたちの成長につながっています。
友達の姿を見て「自分もやってみよう!」と思ったり、先生に気持ちを受け止めてもらうことで安心したり。子どもは、人との関わりやさまざまな経験を通して、少しずつ世界を広げていくんですよね。
もちろん、保育園や幼稚園でも、一人ひとりの発達や特性に合わせた配慮を行っていて。みんなと同じことをするだけではなく、その子らしい育ちを大切にすることも、保育の大切な役割です。
一方、児童発達支援や放課後等デイサービスなどで行われる「療育」では、子どもの発達の特性や得意・不得意、興味関心などを踏まえながら、必要な支援を考えていきます。
例えば、言葉で気持ちを伝えることが難しい子には、絵カードや身振りを使って伝える経験をつくったり、集団活動が苦手な子には、少人数での活動から始めてみたり。
体の動かし方に苦手さがある子には、遊びや運動を通して体を動かす経験を積む、気持ちの切り替えが難しい子には、活動の見通しを持てるように写真やイラストで予定を伝えたり。手先の不器用さがある子には、遊びを通して指先を使う経験を増やすなど。
こうして、「どうすれば、この子ができるようになるかな?」「どうすれば、安心して取り組めるかな?」 と考え、その子に合った方法で成長を支えていくのが療育です。
療育で大切なのは、できないことを無理にできるようにすることではなくて。その子がつまずいている理由を考え、環境や関わり方を工夫しながら、できることや得意なことを少しずつ広げていくこと。
世の中の目には見えない「定型発達のゲート」を、無理やり通すんじゃなくて、環境や関わり方を工夫することで、ゲートそのものを広げてその子を通りやすくする。私は療育にはそんなイメージを持っています。
例えば、お友達と一緒に遊んでいるとき、順番を待つことが苦手な子がいたとします。保育でも療育でも、子どもが安心して遊びに参加できるように関わります。
ただ、療育では、さらに一歩踏み込んで考えてみる。「なぜ、この子は待つことが難しいのかな?」
そんな視点を持つことで、
例えば、
「次に何が起こるのか分からず不安になっている?」
「待っている時間が長く感じられる?」
「自分の気持ちをうまく伝えられない?」
「目の前の遊びが楽しくて、切り替えが難しい?」
などとさまざまな理由が考えられます。
そこで、順番カードを使ってみたり、待つ時間を短くしたり、「次は〇〇くんだよ」と分かりやすく見通しを伝えるという環境や関わりを工夫してみる。
すると、今まで難しかったことが、少しずつできるようになることもあります。
こんな風に、療育では、発達の特性や個々のつまずきに目を向け、その子に合った支援方法をより意識的に考えていきます。
保育園や幼稚園には、友達と関わりながら多様な経験を積める良さがある。療育には、一人ひとりの発達や特性に合わせて、必要な経験や支援を考えられる良さがあります。
どちらか一方が良いというわけではなくて、この二つがつながることで、子どもの成長をより幅広く支えられることがあるんですよね。
例えば、療育で経験した「絵カードを使って気持ちを伝える方法」を、保育園でも取り入れてもらったり。保育園で見つかった「友達のまねをするのが得意」という強みを、療育での活動に生かしたり。
こうやって、保育園・幼稚園と療育が情報を共有し、それぞれの場での経験をつなげていくことも、その子にとってプラスになると思っています。
もちろん、連携は保護者の方の意向や同意を大切にしながら進めていくのですが、子どもを支える大人たちが、それぞれの場所で見つけた「その子らしさ」や「成長の芽」を共有できたら、素敵ですよね。
療育は、その子に合った方法を見つけ、安心できる環境を整え、持っている力を発揮できるようにすること。そして、「自分はこれでいいんだ」「やってみたら、できた!」という気持ちを育んでいくこと。
保育も療育も、子どもの未来を支える大切な営みです。その違いを簡単に表現するなら、保育は、生活や遊びを通して育ちを支えること。療育は、その子の発達の特性や個性に合わせて、必要な支援を工夫しながら育ちを支えること。
ただし、保育にも療育的な視点はあり、療育にも保育と共通する大切な考え方があると思っています。どちらにも共通しているのは、子ども一人ひとりを理解し、その成長を温かく支えていくこと。
これからも、お子さんの「できた!」だけでなく、その子らしい素敵なところを、一緒にたくさん見つけていけたらいいですよね。