「ことばがなかなか出ない」「単語は出るけれど、やりとりにつながりにくい」――療育の現場でも、ご家庭でもよく聞くお悩みです。発語を促すと聞くと、「言葉をまねしてもらう」「名前を言わせる」「繰り返し練習する」といったイメージを持たれることもあります。もちろん、音をまねる経験や言葉を知ることも大切ですが、その前に育てたい土台があります。それが、“伝えたい”という気持ちです。
子どもがことばを使う場面には、たいてい理由があります。
「ほしい」「もう一回やりたい」「いやだ」「見て」「助けて」「楽しい」など、自分の気持ちや要求を誰かに届けたい時に、ことばは自然と意味を持ちます。反対に、本人の中に“伝えたい”場面が少ないまま「言ってごらん」と促しても、ことばがただの練習になってしまい、やりとりとして広がりにくいことがあります。
そのため、発語を促す支援では、まず子どもが「伝えると相手が分かってくれる」「伝えると楽しいことが起きる」と感じられる経験を増やすことが大切です。たとえば、好きな遊びを途中で少し止めて「もう一回?」と待ってみる。欲しい物を少し見える場所に置いて、指差しや視線、声を出すきっかけを作る。絵本を読んでいる時に、子どもが好きなページで「わあ!」と一緒に反応する。こうしたやりとりの中で、「自分の反応が相手に届いた」という経験が積み重なっていきます。
ここで大切なのは、最初から“正しい言葉”を求めすぎないことです。発語の前には、視線・表情・指差し・手を伸ばす・声を出す・大人の手を引くなど、たくさんのコミュニケーションがあります。これらはすべて、ことばにつながる大切なサインです。子どもが何かを伝えようとした時に、大人が「これが欲しかったんだね」「もう一回したいんだね」と意味づけて返すことで、子どもは“伝わった”経験をします。
また、発語を引き出すには、待つ時間も大切です。大人が先回りして全部やってしまうと、子どもが伝える必要がなくなってしまうことがあります。もちろん困らせる必要はありませんが、少しだけ間を作り、「どうしたいかな?」と待つことで、視線や声、身振りが出ることがあります。その小さな発信を見逃さず、すぐに受け取ることが、次の発信につながります。
遊びの中では、「ちょうだい」「もう一回」「見て」「いや」「あけて」など、子どもが使いたくなる言葉を選ぶと効果的です。大人が言わせたい言葉ではなく、本人にとって“使う意味がある言葉”から始めることがポイントです。好きな玩具、好きな感覚遊び、好きな人との関わりの中でこそ、ことばは生まれやすくなります。
エコルドでは、発語を「言える・言えない」だけで見るのではなく、その前にある“伝えたい気持ち”や“小さなサイン”を大切にしています。伝えたら分かってもらえた、伝えたら楽しかった、伝えたらまた遊べた。そんな経験を積み重ねることが、ことばの育ちにつながると考えています。発語を急がせるのではなく、まずは安心して伝えられる関係づくりから。そこから子どもたちのことばの芽を育てていきたいと思います。
子どもがことばを使う場面には、たいてい理由があります。
「ほしい」「もう一回やりたい」「いやだ」「見て」「助けて」「楽しい」など、自分の気持ちや要求を誰かに届けたい時に、ことばは自然と意味を持ちます。反対に、本人の中に“伝えたい”場面が少ないまま「言ってごらん」と促しても、ことばがただの練習になってしまい、やりとりとして広がりにくいことがあります。
そのため、発語を促す支援では、まず子どもが「伝えると相手が分かってくれる」「伝えると楽しいことが起きる」と感じられる経験を増やすことが大切です。たとえば、好きな遊びを途中で少し止めて「もう一回?」と待ってみる。欲しい物を少し見える場所に置いて、指差しや視線、声を出すきっかけを作る。絵本を読んでいる時に、子どもが好きなページで「わあ!」と一緒に反応する。こうしたやりとりの中で、「自分の反応が相手に届いた」という経験が積み重なっていきます。
ここで大切なのは、最初から“正しい言葉”を求めすぎないことです。発語の前には、視線・表情・指差し・手を伸ばす・声を出す・大人の手を引くなど、たくさんのコミュニケーションがあります。これらはすべて、ことばにつながる大切なサインです。子どもが何かを伝えようとした時に、大人が「これが欲しかったんだね」「もう一回したいんだね」と意味づけて返すことで、子どもは“伝わった”経験をします。
また、発語を引き出すには、待つ時間も大切です。大人が先回りして全部やってしまうと、子どもが伝える必要がなくなってしまうことがあります。もちろん困らせる必要はありませんが、少しだけ間を作り、「どうしたいかな?」と待つことで、視線や声、身振りが出ることがあります。その小さな発信を見逃さず、すぐに受け取ることが、次の発信につながります。
遊びの中では、「ちょうだい」「もう一回」「見て」「いや」「あけて」など、子どもが使いたくなる言葉を選ぶと効果的です。大人が言わせたい言葉ではなく、本人にとって“使う意味がある言葉”から始めることがポイントです。好きな玩具、好きな感覚遊び、好きな人との関わりの中でこそ、ことばは生まれやすくなります。
エコルドでは、発語を「言える・言えない」だけで見るのではなく、その前にある“伝えたい気持ち”や“小さなサイン”を大切にしています。伝えたら分かってもらえた、伝えたら楽しかった、伝えたらまた遊べた。そんな経験を積み重ねることが、ことばの育ちにつながると考えています。発語を急がせるのではなく、まずは安心して伝えられる関係づくりから。そこから子どもたちのことばの芽を育てていきたいと思います。