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友だちに興味が出てきた子への関わり方

療育の中で、以前は一人遊びが中心だったお子さんが、少しずつ友だちの遊びを見たり、近くに寄ったり、同じおもちゃを触ろうとしたりする場面があります。
このような姿は、対人関係の大切な一歩です。まだ上手に声をかけたり、一緒に遊んだりすることは難しくても、「友だちが気になる」「同じことをしてみたい」という気持ちが芽生えているサインかもしれません。


ここで大切なのは、すぐに「一緒に遊ぼう」「貸してって言ってごらん」と求めすぎないことです。友だちに興味が出てきた段階では、本人の中で“近づきたい気持ち”と“どう関わればいいか分からない不安”が同時にあることがあります。
そのため、まずは友だちの近くにいられたこと、同じ遊びを見られたことを大切な参加として受け止めます。


最初のステップとして取り入れやすいのは、並行遊びです。並行遊びとは、同じ場所でそれぞれが同じような遊びをすることです。たとえば、友だちが積み木をしている近くで同じ積み木を使う、同じ色のボールを転がす、同じ道具で制作をするなどです。まだ直接やりとりがなくても、同じ空間・同じテーマで過ごすことで、友だちへの意識が少しずつ育っていきます。


次に、支援者が間に入りながら、短いやりとりを作っていきます。
「どうぞ」「ありがとう」「かして」「いっしょにやろう」など、使う言葉は短く、場面に合ったものにします。言葉で言うことが難しい場合は、指差しやカード、ジェスチャーでも大丈夫です。大切なのは、“正しく言えたか”よりも、相手に向けて伝えようとした経験を積むことです。


また、友だちとの関わりでは、距離感の調整も必要です。興味が出てくると、急に近づきすぎたり、相手の物を取ってしまったり、強く触ってしまったりすることがあります。これは意地悪ではなく、関わり方がまだ分からないために起こることも多いです。
その場合は、「近くで見る」「肩をトントンする」「貸してのカードを出す」など、具体的な関わり方を伝えていきます。


小集団では、役割のある遊びも効果的です。たとえば、ボールを渡す係、カードを配る係、順番を呼ぶ係など、自然に友だちと関われる役割を作ると、無理なくやりとりが生まれます。「一緒に遊ぶ」ことが難しくても、「友だちに渡す」「一緒に見る」「同じ目標に向かう」経験が、関係づくりの土台になります。


友だちに興味が出てきた時期は、焦って関わらせるよりも、安心できる距離で、成功しやすいやりとりを少しずつ増やすことが大切です。
友だちを見た、近くに行けた、同じ遊びを選べた、渡せた、待てた。こうした小さな一歩を丁寧に認めることで、人と関わる楽しさが育っていきます。


エコルドでは、お子さん一人ひとりのペースを大切にしながら、友だちへの興味を“関わる力”へつなげていけるよう、遊びや小集団活動の中で支援しています。
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