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順番・交代・貸し借りを遊びで練習する方法

「順番が待てない」「おもちゃを貸せない」「交代になると怒ってしまう」児童発達支援の現場でも、ご家庭でもよく聞く困りごとのひとつです。
でも、これは“わがまま”というより、まだ相手の存在を意識する力や、気持ちを切り替える力、見通しを持って待つ力が育っている途中だから起こることも多いです。

だからこそ、いきなり「ちゃんと貸して」「順番を守って」と求めるより、遊びの中で少しずつ経験していくことが大切です。


まず取り入れやすいのが、順番が分かりやすい遊びです。
例えば、ボール転がし・お手玉投げ・カードめくり・積み木を1つずつ置く遊びなどは、「自分の番」と「相手の番」がはっきりしています。
この時に大切なのは、言葉だけで「待ってね」と伝えるのではなく、順番カードや名前カードを使って、目で見て分かるようにすることです。


「今は〇〇くんの番」「次は△△ちゃんの番」と見える形にすると、待つ時間への不安が減りやすくなります。待てた時には、「待てたね」「次って分かってたね」と、結果ではなく“待つことができた行動”を具体的に認めることがポイントです。


交代の練習では、最初から長く待たせすぎないことも大切です。
待ち時間が長いと、気持ちが崩れやすくなります。最初は「1回やったら交代」「10秒で交代」など、短いサイクルで成功体験を作ります。タイマーや砂時計を使うと、「いつ終わるか」が分かりやすくなり、切り替えやすくなる子もいます。


貸し借りの練習では、「貸して」「どうぞ」「あとでね」などの言葉を、遊びの中で何度も使えるようにします。
例えば、同じおもちゃを使いたい場面で、支援者が間に入りながら「貸してって言ってみよう」「今使ってるから、終わったらどうぞにしようね」と、言葉のモデルを示します。言葉で伝えるのが難しいお子さんには、カード・指差し・ジェスチャーでも大丈夫です。


大切なのは、“すぐ貸せること”をゴールにしすぎないことです。
大人でも大切なものを急に貸すのは難しいものです。子どもにとっても、自分が遊んでいるものを手放すのは大きな挑戦です。最初は「一緒に使う」「同じものをもう一つ用意する」「貸す時間を短くする」など、成功しやすい形から始めます。


また、「貸せた」だけでなく、「貸してと言えた」「待てた」「断る時に叩かずに言えた」なども、大切な成長です。
貸し借りは、相手に合わせる力だけでなく、自分の気持ちを伝える力も育てます。


遊びの中で、順番を待つ、交代する、貸してと伝える、どうぞと渡す、あとでねと返す。こうした小さな経験の積み重ねが、集団生活の土台になります。


エコルドでは、子どもたちが無理なく参加できる遊びの中で、「できた」「伝わった」「待てた」を増やしながら、人との関わりを育てていきたいと考えています。
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