障害者雇用で働きはじめ、今は生き生きと暮らせている

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再就職してから約3年が経過した今、前職とは違って楽しみながら働いています。

入社当初は非正規雇用での採用でしたが、順調に成果を出して行き、やがて作業の1つを担当として任されました。

さらに作業担当になってから数ヶ月後、私の担当作業は重要な作業として注目されるようになりました。
一般社員・役職者を問わず数十名の方を率いて、作業の人頭指揮を執るという経験もしました。

前職の頃では到底成し得なかったでしょう。

しかし、自分の発達障害を知り、受け入れた後は、その特性を最大限活かせるように準備を整えて挑みました。

その結果、十分な成果を出すことができました。

今では正社員に昇格し、メンバーに作業指示を出す立場になりました。

しかし、仕事上のコミュニケーションに関するトラブルは、前職のときほど問題にはならないものの、常に付きまとっています。

その際は外部の支援者を頼っています。

自身の障害を受け入れて約3年。いま、振り返って思うこと

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私が障害者雇用で安定して働くことができている理由としては、

●自分の障害特性を含めて自己分析を納得するまで行い、自分の強みを最大限発揮できる職種を選んだ
●入社時に、障害特性上配慮が必要なことと、得意なことを上司に伝えた
●出来ないと思ったことでも、「配慮や手助けがあれば自分で出来ないか」を考えた

ことが挙げられると思います。

特に、ただ「出来ない」とだけ伝えてしまうと印象が良くないため、代わりに強みになることや、出来るようになる方法を考え伝えるようにしていました。

ここで1つお断りしておきたいのは、”私の場合は”障害者枠で就職したほうが、良い結果が出せただけということです。

障害のある人全員が、障害者枠で入社するのが最善とは限らないと思います。

残念ながら障害者を受け入れる職場環境などが整っていない職場も依然として多くあります。そのため、障害を隠して就職するのも選択の1つなのかもしれません。

ただ、障害の特性のためにどうしても苦手になってしまう仕事や不利になる部分について、会社から理解を得られるとは限りません。

障害を隠すにしろ明かすにしろ、自身の障害特性を十分に把握して対策を考えておくことが必要でしょう。

また、就職してから職場に馴染めるまでは、障害者の就労移行支援を行っている事業者など、外部の支援者が必要だと思います。

少なくとも会社と重要な交渉をするとき、1人ではどうしても不利になるということを覚えておいて下さい。

「発達障害」という障害の困難さ。だからこそ、「自分を知る」努力を続けたい

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道は果てしなく続いて行く
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一般的に「障害」というと、ハンデとなる部分が目に見えたり、症状をある程度明確に言葉で表現出来るものが多いと思います。

しかし、発達障害はパッと見で分かることは無く、症状も多種多様な組合せがあり、診断名と明確に紐付けることはできません。

私はこのことが、「発達障害」という障害の最大のハンデだと思っています。

例えば、私の場合「できない」と思っていたことでも、条件がそろえば出来ることもあれば、その逆もあります。

それを見た上司は、私に何ができて何ができないのか、その判断を誤解してしまうことがあるのです。

いったん納得出来るまで自己分析を行った私ですが、自分を知ることに終わりは無いと感じています。

何故なら生活環境や人間関係が変化することで、今までは無かった問題が表れるためです。

また、自分を知ることで事前に周囲とのトラブルを避けられるだけでなく、自分の強みが見つかることもあります。
次ページ「後から来る人たちを思うことで、先へと進んでいける」

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