正しい言い方を教えるタイミングは、スモールステップで

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「擬音語ばかりの会話を繰り返していると、正しい言葉を覚えにくくなるのでは?」と不安になるかもしれませんね。

ですが、オノマトペを多用したからといって、子どもが擬音語しか話せなくなってしまうなどということはありません。意味のわかる単語が増えれば、お互いの気持ちのやりとりができるようになり、コミュニケーションの幅が広がっていきます。

その段階まで進んでから正しい言葉を教えてあげると、すんなり受け入れられるケースが多く見られます。

例えばいきなり、「これは犬よ。犬!」と伝えるよりも、子どもが犬を見て「わんわん」と理解できるようになってから「わんわんは犬っていうんだよ」と段階を踏んで教えてあげた方が覚えやすいという子も少なくありません。

「わんわん」のイメージが定着してから「犬」という正しい言葉に置き換える。一見、遠回りに感じるかもしれない方法が、実は言葉の取得への近道だったという可能性もあるのです。

次のステップに繋げるためにも、内言語(思考)を増やし、人と関わるのは楽しいということをいっぱい心に刻んであげてくださいね。

お母さんが笑顔でたくさん接してくれることは、子どもにとって嬉しいことです。伝わらないから話しかけないのではなく、お出かけやお風呂のときなどいつもの日常の中でオノマトペを使い、子どもとの会話をどんどん増やしましょう。

「何を言っても言葉が通じない」と諦める前に、できることがあります

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定型発達の子どもと比べ、成長度合いがゆっくりで時間を要する発達障害児。

「このまま会話ができなかったらどうしよう…」と不安になることもあるかもしれません。でも、少し試しただけで「ダメだ、通じない」と諦めずに、お子さんの成長を促すためにも、スモールステップで根気よくコツコツ積み重ねることを大事にしたいですね。

我が子にとって、わかりやすい伝達方法を模索して発見するのも楽しいことです。

より言葉とイメージを結び付けるコツは、声かけした時の反応を注視しつつ、ジェスチャーをつけたり、或いは絵カードや、実際に石鹸で手を洗う場面を見せながら言葉を添えることです。

子どもに理解できる言葉が増えることで「ポイポイしようね」でお片づけができたりと、自らの行動につながりやすくなっていくことも。意思疎通ができるということは、言語だけではなく、行動や生活の流れもスムーズになっていきます。

これまで一方的な会話しかできなかった子と初めて会話できたときのことは、今でも忘れられません。発語の遅い子どもと、少しでも気持ちがわかり合えることは、親にとっての大きな喜びですものね。そして、その喜びは子どもにとっても大切な経験となります。

今すぐトライできる、コミュニケーションの架け橋となるオノマトペ。子どもの成長する力を信じて、早速今日から始めてみませんか?

この記事を書いた人の著書

著書:「自閉症児の育て方 ~発達障害児 自閉症児のお母さん達へ~」
https://www.amazon.co.jp/dp/4990714008
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