約450名の当事者が回答!女の子の発達障害、勉強や仕事、恋愛、交友関係など悩みや解決策は?

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「女の子の発達障害」は、分かりにくく、診断が遅れがちとも言われています。

そこで今回、LITALICO発達ナビのユーザーにアンケートを実施。発達障害のある当事者や、保護者からの声がたくさん集まりました。

【当事者編】では、約450名の当事者の回答をご紹介します。

何に困っているのか、診断のきっかけ、学校生活・職場での困難、友達・異性関係、身だしなみや、解決策など、リアルな体験談が寄せられました!

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目次 女の子の発達障害とは?発達ナビに寄せられた、当事者約450人の声 30代~40代を中心に、主に成人の発達障害当事者が回答 70%弱が就職後に発達障害に気づく 約73%が二次障害を発症 約84%が友人関係で困難やトラブルを経験 約73%が親子関係で困難やトラブルを経験 90%以上が学校や職場でトラブルや困難を経験 第二次性徴時の体の変化についての困難やトラブルの内容に、特徴がある 約62%が学習面での困難を経験している 約半数が、ファッションや身だしなみでのトラブルや困難を経験 約40%が異性関係でのトラブルを経験 異性関係のトラブルの原因とは? 約65%が恋愛や結婚をしたいが向いていないと考えている 困難やトラブルの対応策・解決策は? 相談相手はいる?誰に相談しているの? 特性を生かして、活動・仕事をしている人も 今回の調査結果から
2017年11月25日から12月5日に、LITALICO発達ナビでは「女の子の発達障害に関するアンケート」を行いました。発達障害のある子どもの保護者677名、発達障害の当事者445名の声が寄せられました。

ご協力いただいたユーザーの皆様、どうもありがとうございました。この記事では、「約450名の当事者が回答!女の子の発達障害、勉強や仕事、恋愛、交友関係など悩みや解決策は?」とし、調査結果の一部を抜粋し、お伝えします。

保護者の声については、「約700名の保護者が回答!女の子の発達障害、学校や友達との関係、身だしなみの悩みや解決策は?」でご紹介しています。

<調査対象について>
「LITALICO発達ナビ」会員へのメールから、アンケートフォームにて回答いただいた発達障害の当事者445名の回答を集計しました。(調査期間:2017年11月25日~12月5日)
※設問によっては445名全員が回答していないもの、複数回答可のものがあります。
※調査結果の構成割合は四捨五入をしているため、合計が100%にならない場合があります。
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女の子の発達障害とは?発達ナビに寄せられた、当事者約450人の声

「約450名の当事者が回答!女の子の発達障害、勉強や仕事、恋愛、交友関係など悩みや解決策は?」では、発達障害のある女性の当事者445名が回答。現状や不安に思っていること、悩み、解決策までが寄せられました。

30代~40代を中心に、主に成人の発達障害当事者が回答

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回答者は40代と30代がそれぞれ30%以上となっている
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70%弱が就職後に発達障害に気づく

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就職後に発達障害に気づいた当事者が70%弱いる
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70%弱が就職後、続いて大学・専門学校のころに発達障害に気づいたと回答しています。

保護者が回答した「約700名の保護者が回答!女の子の発達障害、学校や友達との関係、身だしなみの悩みや解決策は?」では、約60%が就学前に気づいたのと対照的です。成人当事者が幼少期のころは発達障害が認知されていなかった、比較的障害の程度が軽度などの理由で学校生活では問題が起きにくかったなど、さまざまな原因が考えられます。

発達障害があることに気づいたきっかけとしては、
■人間関係・仕事(28件)
■子どもの診断(24件)
■WEBや書籍などの情報(18件)
■二次障害の発症(8件)

があげられています。

人間関係・仕事でのきっかけについては、「人間関係がうまくいかない」など、日常生活や職場での人間関係でつまづいたという声や、「仕事で複数の指示の聞き漏らしや、仕事を完遂できないことが頻発し、自分はおかしいと思ったため」など、仕事でのミスがきっかけだったという声が目立ちました。

また、子どもの診断がきっかけの人は、「自身の子どもに発達障害の疑いを持ち調べているうちに自身の発達障害を疑いだした」というように、子どもの特性と自身の特性が似ていたり、子どもの診断をきっかけに発達障害について調べるうちに自分の特性に気づいた、という人が多いようです。

WEBや書籍などの情報については、「小学校に上がってから、自分の異質感を感じてはいました。(中略)大人の発達障害の概念はまだ、一般的でなく情報は得られませんでした。不調をきたし適応障害からの抑うつ状態との診断で約5年、加療しました。その後勤め先が変わり、全然対応できないことで、色々検索したら、大人の発達障害が広がる少し前でしたが、情報があり、受診しました」というように、情報が手に入りやすくなったことで診断につながったという声もありました。

また、早めに気づけなかったことから、二次障害を発症してしまった例も複数あるようです。

約73%が二次障害を発症

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約73%が二次障害を発症している
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約73%が二次障害を発症しています。二次障害の発症率は「約700名の保護者が回答!女の子の発達障害、学校や友達との関係、身だしなみの悩みや解決策は?」では約40%でした。

二次障害の内容としては
■うつ(96件)
■不登校(28件)
■不安障害(18件)

が多くあげられました。

「離人感、フラッシュバック、躁鬱、過覚醒、過活動、不安、孤独感、過食、過眠、性的逸脱、など。あげていったらキリがないのでこの辺りで」などのように、摂食障害、パニック障害、不安障害など複数の二次障害があるケースもみられました。

約84%が友人関係で困難やトラブルを経験

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約84%以上が友人関係で困難やトラブルを経験している
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約84%が友人関係での困難やトラブルを経験していますが、その内容としては下記2つが多くあげられました。

■グループに入れない・いじめ(56件)
■会話がうまくできない(54件)


暗黙のルールなどが分からず、グループになるとどう振る舞っていいか分からなかったという回答が多く寄せられました。
「女性社会の暗黙のルールが分からず、何をすると浮いてしまうのかが分からなかった」
「個人間では話せるがグループや団体になったりすると楽しく過ごせない」


「集団の時の疎外感。親しめる人への距離の近さから「友人の彼氏」にも近すぎてしまい誤解された」のように、距離感がうまく取れないことから、トラブルにつながった例もありました。

また、いじめのターゲットとなったという回答も多くありました。グループに入れず仲間外れにされた人や、集団対自分でひどい行為を受けたという場合も。
「みんな離れていきました。ある方たちには酷い!と言われたことがあります」
「小学生~中学生にかけては、仲間外れなんかは当たり前でしたし、教師込みでの葬式ごっこにもあっています。 呼び出されて給食室に行くと、給食を運ぶエレベーターに友達に閉じ込められて、授業に出られなかった時がありましたが、何故か私が怒られていましたねぇ」


会話についても困難やトラブルの原因となっているようです。学校や職場でのなにげない会話がうまくできないことから、人間関係につまづいてしまうようです。
「雑談の話題作りのしかたや、興味のない話題への相づちの打ち方が分からず、孤立したこと」
「雑談が苦手、孤立しがち」
「余計なことを言ってしまい空気が冷え込み、距離をもたれる」のように、雑談が苦手、がんばって話そうとすると余計な発言をしてしまう」
などの回答がありました。

「怒らせるつもりは無いのに怒らせる。騒音や刺激物に気をとられ話を聞き逃す。話を聞いてないと言われる」
「友達の話にすぐ理解、反応できず、自分1人だけ浮いてしまう。相手の表面どおりの言葉を真に受けてしまうので、その特質を利用されて仲間外れにされてしまう」

のように、聴覚過敏や、額面通りに受け取ってしまうというような、特性ゆえにコミュニケーションが難しいという回答も目立ちました。

約73%が親子関係で困難やトラブルを経験

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約73%が親子関係で困難やトラブルを経験している
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保護者との関係でも、多くの当事者が困難やトラブルを経験しています。その内容としては、次のようになっています。

■喧嘩(24件)
■無理解(21件)
■暴力・虐待(13件)
■過干渉(5件)


ストレスなどから、すぐ喧嘩になってしまうという声が多くあがりました。
「学校で感じているストレスの発散場所が無く、親に対して暴言、暴力でストレスを発散していました」
「母親とは対立。結婚してからは兄弟のお嫁さんに対立。私以外の人間がルーズでだらしがないので、イライラしてしまう」


理解してもらえず苦しんだという声も多く寄せられました。
「親に子供の立場に立って考えてもらえないことが多かった」
「自分のことを理解してもらえない」


保護者の思う理想像との違いから、批判されて苦しんだという人もいます。
「母が特性や辛さを理解せず、母の考える『普通』(実は理想の娘像)との違いで始終ダメ出しばかりだった」
「友達がいないことを母親に責められた。冷たい人間と言われた」


発達障害への認知がなかったために、不登校も許されなかったという例もありました。
「親に発達障害の知識がなかったため、病院に行くまで学校に行くことを強要されていた。行かなかったら殴られていた」

暴言・暴力などの虐待を受けていたという人も複数いました。
「父親が厳し過ぎて、いつのまにか人の顔色を伺い、心も体も疲れはてた」
「虐待を受けていた(身体、精神)。 意見を言う事や、何かを要求する事は禁止されていた。 できない事はずっと否定され、理解してもらえなかった」
「母親には、かなり叩かれていました。本当に死ぬんじゃないかな?って思うぐらいに…。(中略) 一番辛かったのが、『夜眠れないのよぉー!』と言いながら、徹夜で朝まで説教で、寝させてくれませんでした。本当にツラかった」


以上のように、本来、落ち着ける場所・逃げ場であるはずの家庭でも強いストレスを感じざるをえなかった様子がうかがえます。

90%以上が学校や職場でトラブルや困難を経験

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90%以上が、学校や職場などでトラブルや困難を経験している
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多くの当事者が、学校や職場でのトラブルや困難に直面しており、特に仕事でのトラブルや職場での人間関係に悩んでいる様子がうかがえました。

■仕事でのトラブル(35件)
■人間関係(35件)
■学習の遅れ(15件)


仕事でのトラブルについては、スムーズにこなせなかったり、ミスをしてしまうという例が多くあげられました。
「上司の指示が理解できない、仕事のミスが多い、人の気持ちが分からない、時間や締め切りを守れない、仕事中に眠くなってしまう」
「やらなければならないことを優先度合いで順番をつけ実行するのが苦手なため、いつも手一杯で結果も中途半端」
「電話対応の仕事をした時に、電話しながらメモができなくて、電話を切ったあとに、内容を忘れる相手の名前や会社の名前を忘れる」
「マニュアルがないと戸惑う。マニュアルから逸脱するのに抵抗がある」
「仕事では、不注意のため介護現場で利用者さんに怪我をさせてしまった」


また職場での人間関係についても、世間話ができなかったり、飲み会への参加が苦痛で断るうちに、同僚との関係がぎくしゃくしてしまうようです。
「休憩時間の世間話が上手くいかない」
「飲み会が苦痛」「飲み会への不参加が続く。何度も誘われるが仕事するだけでいっぱいいっぱいでヘトヘトなので何度も断り嫌われる」


ただ、中には「以前は多くあったが、現在の職場にはカミングアウトして、できないところのサポートと配慮をしてもらいやすくなった」という風に、発達障害について周囲に伝えることで、必要な配慮をしてもらえるようになったという回答もありました。

第二次性徴時の体の変化についての困難やトラブルの内容に、特徴がある

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約半数には困難やトラブルはなく、約25%は経験している
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第二次性徴時の体の変化については、約半数は困難やトラブルを経験しなかったという回答でしたが、約25%からは、次のような困難やトラブルについての声があがりました。

■体の変化が受け入れられない(13件)
■PMSなど生理に関連する体調不良(12件)
■自分の性別への違和感(9件)


まず、急激な体の変化についていかず、対応ができなかったという意見が目立ちました。
「自分に何が起こったのか理解できなかった。受け入れがたかった」
「急激な身体の変化による不安や不眠」
「ブラジャーをつけることが物凄く気持ち悪く、つけずにいたら母に酷く叱られた。月経にもなかなか対応できず下着を汚してばかりいた」


生理に関する困難も多くあげられました。ホルモンバランスの変化によるイライラのほか、一定しない生理周期にパニックになる、ゆううつになるなどの例も。
「10才くらいで初潮がありPMSが現在もきついです。思春期はいつもイライラしてて家の中で荒れていました」
「生理が来なくなったり、早まったりと予測ができず初めはパニックになることが多かった」
「生理前のゆううつ感、自殺願望、生理が来るたびになんで妊娠しないのにと思った」


それまで意識していなかった性差に直面し、自分の性を受け入れられない、理解が難しかったという人もいました。
「自分の性別を受け入れられない」
「女の体になるのが気持ち悪かった。今も、胸を潰して腰を狭くできるならそうしたい」
「性別の概念がよく分からないので、勝手に分けられる体になることに抵抗があった」


困難やトラブルがあった25%については、体の急激な変化に加え、大人の女性として見られていくことに対して、うまく対応ができず混乱してしまったことがうかがえました。

約62%が学習面での困難を経験している

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62%が学習面で困難を経験している
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学習面での困難としては、下記のような内容が多く寄せられました。

■得意不得意の差が大きい(33件)
■集中できない(17件)
■読み書き困難(12件)
■宿題忘れ(8件)


得意不得意の差が大きいという人の中でも、算数・数学ができないという回答が20件ありました。
「数学が全然分からなかった」
「今思えば数学が極端にできない。答えが1つである性質には魅力を感じるのだが、できない」
「算数の繰り上がりの足し算から分からなくなった。(中略)コンパスなどをうまく使えず、図形の問題に時間がかかった」


また、国語や英語について苦手感があるという声も数件ありました。
「漢字は読めるのに、書くことができない。英語のスペルが全く覚えられない」
「漢字が覚えられない。忘れるのが早い」
「文法が苦手なため国語や英語も苦手で覚えられなかった」


逆に、「小数点や分数の計算は未だにできない。(中略)文を書く事は好きだったため、国語表現の成績だけはよかった」など、得意な科目についてはよくできたという声もありました。

集中力のなさからの困難としては、下記のような例があげられました。
「集中力が続かない、文章は読めても理解できない」
「集中して聞き続けられない、書字が遅く、また聞いていることを要約しながら書けないため板書が困難」
「過度集中の特性を持ちつつも、通常時に机に向かって一つのことに集中していられない」


また、過集中の特性を生かせるときと生かせないときがあるという人もいました。
「過集中の時はテストの成績も良いが、そうじゃないと全く勉強できない」
「始める前に色々と考えてしまうと、思考で頭がいっぱいになってしまい、何もできなくなる。ただし、一度始めれば一般的以上の集中力や成果を発揮」


読み書き困難については、次のような回答がありました。
「文章題の意味が取れない」
「成人してからも逆さ字をかいてしまう。読めるけどかけない」
「指示代名詞の理解が難しい。『ちゃ、ちゅ』など小さな文字の読み書きができない」


また、板書がなくなったことで理解が難しくなったという場合もあるようです。
「先生の言葉だけでは理解できないので、高校大学で黒板などをほとんど使わなくなってくるとついていけなくなった」

教科によって得意不得意の凸凹が大きかったり、不器用さや集中できないことなどから勉強に支障が出てしまう場合が多くあるようです。

約半数が、ファッションや身だしなみでのトラブルや困難を経験

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約半数が、ファッションや身だしなみでの困難やトラブルを経験している
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ファッションや身だしなみに関しては、約半数が困難やトラブルを経験しています。以下のように、そもそもファッションに興味を持てない、適切な服装を自分で考えることが苦手、不器用さなどから身だしなみを整えるのが苦手、感覚過敏があり着られるものが限定されるといった面があるようです。

■TPOに合う服装が分からない(26件)
■無頓着・だらしない(23件)
■不衛生(15件)
■感覚過敏(10件)


TPOに合う服装が分からないという回答が一番多く寄せられました。具体的には、細かな指示がないと何を着ていいのか分からない、季節に合わせた服装ができないなどの声がありました。

「ドレスコードが分からない」
「制服以外で、日中の外出に何を着たらいいか分からなかった。無地で2色くらいが無難と気付くまでは、ちぐはぐな上下を組み合わせていたと思う」
「Tシャツ、ジーパン不可の指示で、ポロシャツとチノパンで行ったら、怒られた」
「どんな服装が適切か(温度との関係など)がよく分からない」


無頓着・だらしないという回答については、下記のような具体例があげられました。興味が持てなかったため無頓着になってしまったり、不器用さなどからルーズな着こなしになってしまうことが多いようです。

「2児の母ですが、未だに化粧もせず(そもそも興味が持てない、面倒)、ファッションも気にすることができない。歯磨きも幼少の頃から苦手でうまくできないまま。ムダ毛を剃っても剃り残しが頻発」
「今はかなり気をつけていますが、背中が出てる、パンツ見えてるはよくいわれてました」


感覚過敏についての声も寄せられました。しめつけや素材感に苦手なポイントがある、髪に触れるのがイヤでまとめられないという声が目立ちました。

「合わない服だとストレスで具合が悪くなる。肌に化粧品を塗るのが苦痛」
「服のタグがチクチクしてたまらなかった。締め付けがキツく感じ、下着を選ぶのが困難」
「髪の毛は自分で始末が付けられず、ボサボサのまま学校に行っていました。また首に何かが触れるのが嫌で、ハイネックやタートルネックは着られませんでした。(中略)ストッキングは大嫌いで、履かなければならない日は物凄く不機嫌になります」

約40%が異性関係でのトラブルを経験

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約40%が異性関係でトラブルがあったと回答
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約40%が異性関係でのトラブルを経験しており、具体的には次のような内容があげられました。

■適切な関係が築けない(36件)
■性被害(29件)
■距離感(21件)
■依存(12件)


適切な関係が築けないという人が最も多くいました。誘われたら断れない、好きという意味が分からないので恋愛がゲームのようになってしまうという場合も。

「複数人と関係をもってしまう、誘われたら断らない」
「結婚が長続きしない。離婚3回」
「言いなりになりがち」
「恋人がころころ変わる、付き合い始める前のかけひきみたいな状態が好きで、後先考えずにそういう雰囲気にもっていってしまう」
「誰かと付き合っていても別の人間を好きになってしまうことがあり、そもそも恋愛的な意味での好きとは何なのかが分からなくなっている」


また、「出会い系に手を出して、ストーカー被害にあった」「交際していない中年男性によるつきまといなどのストーカー被害」というように、性被害にあいやすいという人も多くいました。中には「8ヶ月間軟禁された」という人までおり、深刻さがうかがえました。

不適切な距離感によるトラブルとしては「しつこく連絡して嫌われた」「勝手に気に入ってつきまとう」というように、しつこくしてしまい嫌われてしまうという例や、「好きじゃない人にも好意的に接してしまい、言い寄られる」「両思いだと勘違いされる」など距離感が分からないことなどが原因で、行為があると誤解されてしまうという例がありました。

「男性との距離感で友人から恋仲との区切りが分からず「仲良いよね」と言われると、ベタベタされても、納得していた」という風に、自分では判断できない場合もあるようです。

また、依存については、「性依存。浮気」「性的逸脱、共依存」「セックスフレンドにはまった」のように、性的に依存しまったり、「元夫に精神的DVを受けていた。共依存関係だった」「依存してしまいお金を貢いだり、妊娠して逃げられたりした」のように共依存となりDVを受けたり貢いだりしてしまうことも。

このように、異性関係でのトラブルは、性暴力やDVなど精神的にも身体的にも大きな影響出てしまう可能性があります。

異性関係のトラブルの原因とは?

では、どうして異性関係でトラブルとなってしまうのでしょうか。その原因について、どのように認識しているかについても聞きました。

■人の気持ちや距離感が分からないから(26件)
■自己肯定感の低さ(21件)
■性的知識の未熟さ(13件)


どんな人とも同じような距離感で接してしまう、自己肯定感が低いために依存してしまう、性的なハードルが低すぎてトラブルに巻き込まれるというような声が目立ちました。

約65%が恋愛や結婚をしたいが向いていないと考えている

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約65%が、恋愛や結婚をしたいが向いていないと考えている
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約65%が、恋愛や結婚をしたいと考えているものの、向いていないと考えています。異性関係でのトラブルの経験などから、希望はあっても自分は恋愛や結婚に向いていないと考えてしまう人の割合が多くなっているようです。

困難やトラブルの対応策・解決策は?

学校や仕事、交友関係など、さまざまな場面で生きにくさを感じている発達障害のある女性。でも、自分なりの対応策や解決策を見出している人も多くいます。

■逃げたり放置して身を守る(22件)
■冷静に整理・分析する(22件)
■相談する(22件)
■あやまる(10件)


逃げたり放置して、身を守る例としては下記のようなものがあげられました。

「環境を変えられるなら変える」
「信頼回復に努める。職場や交遊関係なら離れる、逃げる」
「直後であれば、落ち着ける場所に逃げる。または、保護してくださる方がいたら、頼って話を聞いてもらう。落ち着いてきたら、現状を自分なりに整理し、迷惑をかけた方々に最適と思う対応をする。決して必要以上にへりくだらない」


どうしても合わない場合などは、無理せず職場や交友関係から離れて、心が壊れないように身を守るという方法です。


冷静に整理・分析するという意見もありました。まず、起こっているトラブルを紙に書き出すなどして、客観的にみつめ、書籍を読むなどして対応策を考えて、対応するという方法です。

「紙に書き出し整理する」
「書き出す、フローチャートを作る」
「参考になりそうな本を読む」
「疑問、要因を確認する。自分が悪かったと思われるところは、相手に謝るようにしている」
「尊敬する人をイメージして、その人が今この時なんと答えてくれるか、どんなリアクションをとるか考える」



また、信頼できる家族やカウンセラーなどに相談することで、客観的にみることができたり、対応策が見つけられるという人もいました。

「とりあえずあやまる」「早めに謝る」というように、トラブルがおきたらすぐにあやまることで問題を大きくさせないという意見も目立ちました。

当事者が実際にとっている多くの対応策・解決策から、場合によってはまずは謝ってその場をおさめたり、がんばりすぎず、時には諦めたり離れたりすることも、自衛のためには大切だということが分かりました。

相談相手はいる?誰に相談しているの?

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約65%は、相談相手がいると回答
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相談相手がいると回答したのは約65%。相談先としては、下記のような結果となりました。

■家族(52件)
■友人(25件)
■カウンセラー(22件)
■医療機関(13件)
■修了支援施設の職員(5件)


対応策・解決策のひとつとして、相談することで客観的に見ることができたり、身の安全を守ることができたりするという声が寄せられていました。信頼できる相談先を持っていることはとても重要です。

特性を生かして、活動・仕事をしている人も

「ご自身の発達障害特性を生かした活動をされている場合、どのような特性をどのような活動で生かしているか教えてください」という問いに対し、下記のような回答が寄せられました。

■当事者支援活動・子育て支援・指導員など(21件)
■音楽・美術など芸術関係(16件)
■プログラミング・パソコン入力など(8件)
■子育て(7件)


子どもを指導したり、カウンセリングをする中で、当事者としての経験を生かして、寄り添うことができるという声が最も多くあげられました。

「学童保育指導員。自分の過去の失敗から、似た失敗の仕方をする子どもに、前向きな言い換えで指導できた」
「教諭として自分の取説を作れるように自己理解を深めるような指導をしてきた。今は、多機能型通所事業所で指導員として勤務している。ご利用者のお子さまの気持ちも分かる。親御さんの気持ちも分かる。いろいろあるけど、自分は自分を認めたい」
「同じような悩みの人に、自分の経験が役立てばと、カウンセラーを目指しているところです」



視覚や聴覚の優位さなどの特性を生かし、芸術系の職につき、活躍している人もいました。

昔から絵を描く事にたけているので、美大を出て今も主婦として絵画の制作活動をしている」
「絶対音感とリズム感を生かして、音楽活動をしている。色彩感覚や細かな絵を描くことが得意で、絵を描くことを仕事にしている」
「フリーランスですが舞台に立つことや音楽、グラフィックデザインなどでもお金を得ています
「企業内グラフィックデザイナーで就労していた」


同様に、特性を生かしてプログラミングやデータ入力などの職についている人もいました。

「プログラミングができるので、システムエンジニアとして就職」
「独身時代は、システム開発の仕事で重用されていた。 通常の言語とは異なり、プログラミング言語は私の考えを表すのに適していると感じていた」
「パソコン入力、経理など」


また、発達障害がある子どもを育てるうえで、自分自身の経験が役立っているという回答もありました。

今回の調査結果から

今回の調査結果から、女性ならではの不安や困難を感じているものの、具体的な解決策が見つけられず悩みながらも、自分自身なりの対応策・解決策を見つけて、折り合いをつけながら生活をしている人がいることも分かりました。

LITALICO発達ナビでは1月~2月にかけて「女の子の発達障害」特集を組み、コラム記事を掲載していきます。

自分自身だけで抱え込まず、専門機関などに相談するなど第三者を上手に活用したり、書籍やコラム記事で紹介する内容などを取り入れて、ご自身なりの生きやすい方法を見つけていっていただきたいと願っています。
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