「ほめ上手」になるって大変!?

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お茶をこぼしたスタッフをほめる

太下さん: ほめるハードルを下げるロールプレイも、みなさんにやっていただきましたね。僕が子ども役になって、目の前でお茶をバーッてこぼしてしまいました。そして「ほめること探してください!」というワークをしました。

ーーみなさん何てほめたか覚えていらっしゃいます?

Oさん: 頑張って運ぼうとしたね、とか。

Yさん: 返事してくれたね、とか…。


ーー太下さん、努力したこと、できたことをたくさんほめてもらったんですね(笑)。例えばお子さんがお茶をこぼしてしまったら、どうでしょう?お家でも「頑張って運んだね」って…

Iさん: そりゃもう怒りますよね(笑)。こぼした瞬間「なにやってんの!?」ってなります。でも今は、後からですけど「やろうとしたんだね、すごいね」って足す…。やっぱりペアトレを受ける前と後で、そんな時もかける言葉がちょっと変わったかな、とは思います。

Kさん: ほめるハードルを下げるっていうのは参考になりました。うちの子は、はっきり言って言葉を理解できたのが本当に最近だとは思うんですけども、ほめられると…たしかに嬉しそうなリアクションをするんです。

そのほめるポイントを探すというのを、このパパトレの時に教わりまして、それは実践するようにはしています。瞬発的に、怒っちゃう時もあるにはありますけど(笑)。

ほめるポイントを探している時間は怒っていないと気づいた

Hさん: 私は最初「ほめ上手」と聞いて、「たいしてほめることもないなぁ」って思ってました。そもそも悪いことをしてるから叱っているわけで、ほめるところなんて何もないじゃんと思ってたんですけども…。極力細かいところをスモールステップでほめていこうって考えて探している間は、叱ってないっていうことに気づいて…。

大体、何でもかんでも叱っているから、子どもの方も良いことも悪いことも叱られているように感じて、叱られ慣れしているんです。だから叱ってもたいして反応しなくなってきたりとか、やる気も削いでしまったりした部分もあったのかなと思って。

こんなにささいなことでほめられるんだというところで、子どもも少しやる気が起きてきたりする。ペアトレでも、問題行動の原因の一つに”注目引き”があるという話がありました。純粋に失敗したことが原因で怒られるのが半分くらいで、残りの半分くらいは大人が注目してくれるから、悪いことをする。それが繰り返す要因になっているのかもしれない。 怒られてばっかりいると、自分を保つために殻にこもったり、自己主張を悪い方向にしたりするんだなと思って…。

でも、良いことをしてそれをほめられることで、注目引きが減ってきた。

ペアトレの個々のトピックがつながった

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186003918
Hさん: ペアトレの授業も、それぞれのプログラムが横でつながってるということがわかってきました。『整え上手』も受けて、普段から子どもがイライラしてる原因を奥さんと探ってみることにして…。すると、それまでは分からなかったんですが、小学校に入るまで子どもが夜11時とか12時に寝て、朝は7時ぐらいに起きていたことに気づいたんです。でも、ほかの家の子は、実は夜8時ぐらいに寝ていると分かった。

それで、ある程度嫌がっても子どもを極力早く寝かせるようにしたりとか、公園で思いっきり遊ばせて疲れさせたりとか…。そうすると結果的には、いっぱい寝る方が心が素直になっている。

『ほめ上手』も『整え上手』も、やってみると子どもに受け入れてもらいやすいのが分かって。親のマネジメント1つで、だいぶ変わってくるものだなって。ペアトレを受けての集大成みたいなことを感じましたね。

太下さん: 講座内容から発展させて、お父さま自身が気づいていただいたポイントで、すばらしいですね!


パパトレを受けた皆さん。その内容を持ち帰り、お子さんへの接し方が確実に変わってきているようです。自宅で実践している方も、その貴重な体験を教えてくださいました。次回、ママへの接し方についてのプログラムについて、さらに盛り上がるパパ達の本音を伺いました。

後編もお楽しみに!
※今回ご紹介した「パパトレ」はLITALICOジュニアのペアレントトレーニングの通常プログラムとは異なる場合があります。またペアレントトレーニング受講についてはご希望が多い場合、お待ちいただくこともあります。まずは上記よりお問い合わせください。
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