小学校高学年からは、少しずつ「一人で」できるように

花粉の季節到来!耳鼻科嫌いだった娘が自力で見つけた耳鼻科克服法が意外だった!の画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28061000258
娘が4年生になったある日のこと。耳鼻科の医師が、子ども用の吸引器ではなく、大人用の長いノズルがついた吸引器を初めて取り出してきました。それを横で見ていた私は驚いて、娘が怖がるのではないかと心配していたのですが、なんと普段と変わらない様子で治療を終えることができたのです。

娘が小学校高学年になる頃には、私は最初に症状や経過だけ医師に伝えて診察室を後にし、待合室で娘の治療が終わるのを待つようになりました。中学生になると、症状を書いたメモを娘が自分で医師に見せるようになり、私は診察室に入ることはなく会計だけするように。そして高校生になると、受付から診察、会計までのすべてを娘一人で済ますようになったのです。

こうした段階を踏みながら、花粉の季節がやってくると自分で耳鼻科に通うようになった娘。通いはじめの頃を振り返って考えると、ずいぶん成長しました。

娘が耳鼻科に慣れていったのは「あるテクニック」のおかげだった!

娘はこうしてだんだん耳鼻科に慣れていったのですが、その理由が、息子との会話の中で明らかになりました。

現在小5の息子は花粉症こそありませんが、鼻風邪を引いた時などに耳鼻科を受診しています。0歳の頃から娘の通院に同行していたので、耳鼻科には慣れっこ。それでも治療に慣れない息子に、先日娘がこんなアドバイスをしていたのです。

息子「俺、大人用の長いノズルの吸引器、痛くて苦手なんだよね。」
娘 「それ、力んでるからだよ。」
息子「どうしても力が入っちゃうんだよ。」
娘 「ボーッとすると痛くないよ。
息子「それができないんだよな~。怖いと緊張する。」
娘 「ほら私、普段も結構ボーッとしてること多いじゃん?ボケーッとするの得意だからさ、力を抜けば痛くないと気づいてからは意識的に”ボケー”を発動してるの(笑)。この方法、実は注射の時にも使えるんだよ。」
息子「マジか!」

発達障害の娘には、自分の世界に入ってボーッとしやすいという特性があるのですが、それがこんなところで役に立っていたなんて(笑)。
予想していなかった!注射を嫌がる子どもに、先生からまさかの一言…のタイトル画像

予想していなかった!注射を嫌がる子どもに、先生からまさかの一言…

耳鼻科通いを通して感じた娘の成長。だから…

私自身も花粉症なので、定期的に耳鼻科に通っています。そして治療がいやでむずがる子どもや、それをなだめる親御さんを見かけると、娘が小さかった頃のことを思い出すのです。

声こそ掛けませんが、いつも心の中で密かにエールを送っています。
成長とともに必要な「支援」は変わる。社会人になった娘を見て、思うことのタイトル画像

成長とともに必要な「支援」は変わる。社会人になった娘を見て、思うこと

苦手なことだらけの通院が「ほんの少しの工夫」で楽になりましたのタイトル画像

苦手なことだらけの通院が「ほんの少しの工夫」で楽になりました


追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。