保護者はあまり意識していないことも

例えば“障害児”という言葉。定型発達の子どもを持つ親御さんが、この言葉を使うとき、凄く神経を使っている様子が伺えます。

けれども、当事者の親たちは「うちの子の障害は~」と特に差別意識なく普通に会話をしています。

少なくとも私が付き合っているママ達、本人は「障害は恥ずべきこと」「悲しいこと」とは思っていません。「可愛い」「癒し」「宝物」と思っていて、そんな親に育てられて自己肯定感をバリバリに持っている子もいます。

比べてしまう

人と自分を比べてしまうのは人間のさが、比べる心は人間が持つ自然の感情です。その感情を持ったことを頭ごなしに否定してはならないと思います。

ただ、自分より出来ない人をバカにする言葉を出したり、苛めたり、相手を傷つけたりしたときは「それはしてはいけない行為」としてしっかりと教えなくてはなりません。

それから、なぜ息子が切れたか。それは、心の理論(=相手の気持ちをわかる心)が育っていないからだと思います。

親が「それは言ってはいけないよ(相手が悲しい思いをするから)」と教えようとしても、「なぜ、そんなことをお母さんは言い出すのだ、僕はそんなことを聞いているのではない」と思ったに違いありません。

言葉狩りのように、言葉について神経過敏になりすぎることなく、それをどう捉えているのかが大切なのではないかと改めて感じた出来事でした。
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「相手の気持ちをよく考えて」その言い方は子どもに届かない!?「心の理論」から考える声掛けの方法

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自閉症の息子に「相手の気持ち」をどう教える?人と関わりたい息子の学び方とは…?

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