言葉を忘れがちな姉と、言葉を待つ弟。

別の日のこと...

息子がタブレットで動画をみているときに、変なところを押してしまい、よく分からない画面になってしまいました。息子は、姉に助けを求めにいきました。娘が元に戻してあげようとすると、横から息子が手を出し、更に変な画面に。
焦って弟の名前を何度も呼ぶあーさんと、呼ばれて返事をする弟きーさん。
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おそらく「触らないで」と言いたかったのでしょうが、興奮したときの娘は、なかなか先の言葉が出てこないという特性もあります。

息子は名前を呼ばれるたび、「なに?」「なに!?」と聞きます。

息子からしたら、呼ばれたから返事をしているのに、その先をなかなか姉が言わないので「いったいなんなんだ」状態。イライラした息子は怒り始めました。

一方娘は、自分が先の言葉に詰まっていることに気づいていないので、なぜ弟が怒っているのか分からず「そっちが変な画面にしたのに、なんで怒るの!?」と驚いていました。

回数を重ねて経験に。

「待ってとか、触らないでとか言わないと、きーさん分からないよ」と母があーさんに伝える。
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娘にとって、一番身近なコミュニケーションの勉強相手が息子です。

私たち親だと、娘が何を言いたいか、どう思っているかをどうしても先に察してしまうため、もめるところまではいきません。

しかし4歳の息子は、良くも悪くも感情のままに娘に向かっていきます。分かりにくければ怒るし、文句だって言います。娘にとっては、相手がどう思っているか、一番分かりやすく、勉強できる相手だと思います。

それに、息子は感情のままではありますが、意外と姉思い。娘がパニックになったら言い方を柔らかくしてくれますし、姉に『待って』と言われれば、真面目に待ちます。

せっかく姉弟になったわけですから、仲良くもしてほしいですが、たくさんもめて、お互いコミュニケーションについて学んでほしいというのが、私たちの思いです。

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