特別支援教育を利用する子どもが年々増えているって本当?そのワケは?【教育行政の専門家にきく】

ライター:専門家インタビュー

義務教育段階の全児童数は減少傾向にあるのに、通級、特別支援学級、特別支援学校へ通う子どもの割合は年々増えているといわれています。
このコラムでは、そんな「特別支援教育を利用する子ども」が年々増えている理由と発達障害との関係を、教育行政を専門とする渡部昭男先生に分かりやすく教えていただきます。(取材/LITALICO発達ナビ編集部)

監修者渡部昭男のアイコン
監修: 渡部昭男
大阪成蹊大学特別招聘教授
神戸大学大学院人間発達環境学研究科名誉客員教授
鳥取大学名誉教授
「この子らを世の光に」「人格発達の権利の徹底的保障」「ひとと生まれて人間となる」などの糸賀一雄(1914-68)の思想と実践を、教育行政学・特別ニーズ教育・発達保障論の立場から21世紀の日本、さらには世界に広く発信している。

Q:特別支援教育を利用する子どもが年々増えているのは何故?必要な支援は?

A:義務教育段階の全児童数は減少傾向にあるのに、通級、特別支援学級、特別支援学校へ通う「特別支援教育利用児」の割合は2009年の2.3%に対して、2019年には5.0%へと増加しています。
これは2004年の「発達障害者支援法」公布、その後2016年の発達障害者支援法の改正の影響が大きいです
(『改訂新版 障がいのある子の就学・進学ガイドブック』p.106-11の「『発達障害児』への支援」参照)
回答者・渡部昭男先生(大阪成蹊大学特別招聘教授・神戸大学大学院人間発達環境学研究科名誉客員教授・鳥取大学名誉教授)
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「発達障害」に対する理解

2016年の発達障害者支援法の改正により発達障害に限らず個人と環境の相互作用によって生じる困難や制限を解消するために「必要な合理的配慮」を行われるようになりました。
教育に関しても同法案の第八条に「可能な限り、発達障害児が発達障害児ではない児童と共に教育を受けられるよう配慮しつつ」の文言が追加されました。

社会的障壁の軽減や除去を進める方向性がクローズアップされると同時に世間でも「発達障害」に対する理解が増えてきたことも理由の一つでしょう。
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特別支援学校等の児童生徒の増加の状況(『改訂新版 障がいのある子の就学・進学ガイドブック』p145参考)
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