小学校入学。年齢があがるにつれての変化

小学生になった今でも、たまに学校で怖くて勝手に逃げてしまうときもありますが、「怖いから〇〇したいです」などと、自分の気持ちと、どうしたいかを伝えられるようになってきました。

学校の給食の時間は既製品のパーテーションを使い、更に窓側に向いてごはんを食べ、ほかの子の食べているものが見えないようにするなど、先生がご配慮してくださっています。

構音障害があるうちの子。苦手が上手く伝えられないので、今はしっかりと周りの支援者の方と、どのような感覚が苦手そうなのかを共有して、安心できる場所をつくっておくことも大事なのかなと思っています。
小学校入学後は、「怖いから〇〇したいです」などと、自分の気持ちを伝えられるように
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以前は、怖くてしかったなかったようなものでも、年齢があがるにつれ、「これはこの音だから大丈夫」というように変化しているような気がします。でも、苦手な感覚はたくさんあるので、少しずつでいいので自己防衛ができるようになってくれたらいいなと願っています。

執筆/ゆきみ
(監修:初川先生より)
感覚過敏とそれへの手立てに関するエピソードをありがとうございます。けんとくんは感覚過敏に関する検査を取られたのですね。検査を取ることで客観的に把握できる面はありますが、こうした検査はおそらくお子さんをそばでよく観察されている保護者の方にとっては、確認的な意味合いになると思います。そして感覚過敏への手立てを取るにあたっては、検査はマストではありません。お子さんに感覚過敏があるかもと思ったら、さまざまな手立て・工夫を試してみて、お子さんに合う方法があれば採用してみる、というスタンスでいいと思います。

イヤーマフやイヤホンなど、うまく合えば、場面の汎用性も高く、気持ちの面でも安心感が高そうに思われますが、合わないお子さんもいます。けんとくんの合う方法は、耳を手でふさぐ。これは道具を忘れてしまっても使える方法なので、これはこれでよいかなと思います(どの方法もその方法が持つ長所短所ありますし、何よりお子さんに合うかどうかが最優先です)。また、児童発達支援施設にて、初期のうちからカードや言葉で“先生に伝える”ということを大事にご指導されたことも、年齢があがったときにそうしたことが必要となる場面が増えるので、よかったのではと思います(すぐには習得できない、難しいテーマではありますが、伝えることが大事だということを知るのは大切なことですね)。

視覚的な過敏についても、ツールを自作され、お子さんに合った方法を模索されたとのこと何よりです。ゆきみさんが書かれている通り、見たくないと思っても見てしまうことはあります(感覚の過敏に限らず、お子さん方にはあると思いますし、おそらく大人でもあると思います)。強烈に注意を引く何かから、自ら率先して注意を逸らすのはなかなか難しいので、大人が目をふさいであげるのも工夫の1つですね。

感覚過敏については、成長に伴って緩和される面もあります。ただ、何がどのように緩和されてゆくかは個人差があるのではと思います。また、最近の研究では、不安が高まると感覚過敏が悪化するという報告もあります。その環境への安心安全感や取り組むべき事柄(課題など)の適合度といったものが感覚過敏に影響を与えうるということです。感覚過敏に手立てを取ることはもちろんですが、調子の悪い状況では、その環境設定そのものを見直すきっかけとしてみると良いかもしれません。
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