よく転ぶ、うまく書字できない、体育の時間が苦痛…不器用の背景にある子どもの「生きづらさ」に寄り添う「DCD 発達性協調運動障害 不器用すぎる子どもを支えるヒント」著者・古荘純一先生インタビュー

2023/07/03 更新
よく転ぶ、うまく書字できない、体育の時間が苦痛…不器用の背景にある子どもの「生きづらさ」に寄り添う「DCD 発達性協調運動障害 不器用すぎる子どもを支えるヒント」著者・古荘純一先生インタビューのタイトル画像

なわとびがとべない、ボタンをとめられない、逆上がりができない、靴ひもを結べない、そんな「不器用さ」は、発達性協調運動障害=DCDによるものかもしれません。DCDとは「極端に手先などが不器用で日常生活にさまざまな困難さを抱える発達障害の一つ」で、まだ耳なじみの少ない名称ですが、精神医学の診断名です。小児精神科医の古荘純一先生に、新著『DCD 発達性協調運動障害 不器用すぎる子どもを支えるヒント』について、お話を伺いました。

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大ちゃん さん
2023/08/30 12:41
出来るだけ早くに、このような知見に出逢いたかったです。本人との出会いは小学校入学時。当初は共に遊ぶ中で理解し合えたのですが、4年時に男性の担任が変わり、新しく中学校から赴任して来た男性の担任に変わりました。その時から教室に私が(特別支援教室担任、通級担当として接することに。それまでもそうでしたが。)入り、朝の会、授業(国語、算数、その他)に入り本児を観察、クラスメイトとのすれ違いの中で相互の誤解を解いていく…そんなスタンスで支援をしていました。体育の時間は前転ができず、体をまっすぐ伸ばしてマットの上を横回り、それを周囲も認め、私はやれた!できた!として皆の前で称賛。不器用ながら本人はみんなに合わせどりょくしているよ!というアッピールをしていました。ところがそれを良く思わない児童もいました。私見ですが御家庭ではあまり甘えられていないのか、親御さんが障がいをもつ児童への無関心無理解からなのか本児を苛めがちとなりました。そのような中で本児も不快を表現。保護者はデイサービスの指導員を連れて職員室へ今後の在り方を相談しに来校するなどの出来事がありました。両親は本児が不登校気味になることを恐れ通級指導担当の私に学力向上よりも学校へ来ることが楽しいと思える対応をして欲しいと言われました。…しかし、校長や他の児童をも担当するクラス担任は学力保持と登校する楽しさをともに体験させる役割をもたせました。小規模校ながら特別支援コーディネーター、通級指導教員等々の役割を一身に背負うこととなりましたが、どこにも相談する宛てがありませんでした。このコラムはまず本児を知る、CDCを理解するのにたいへん有意義でした。

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